講師インタビュー⑩藤川奈々先生(数学科)

 

講師インタビュー/藤川先生

前回の伊東先生のインタビューからすっかり時間が経ってしまったけど、藤川先生、今日はよろしくお願いします!

藤川先生

よろしくお願いします。

私とスイーツ

そういえば、前に有名店のスイーツを色々買ってきて食べるのにハマってるって言ってたよね?

最近も開拓してるの?

藤川先生

最近は就活で東京に行くことが多くて、東京駅でお土産買うのが楽しみなんです。

分かる―!東京駅のお菓子ってなんかテンション上がるよな!

なんかおススメのある?

藤川先生

あ、あります!

と言って藤川先生が教えてくれたのがコチラの「ニューヨークパーフェクトチーズケーキ」。


わぁ、確かにおいしそう!

藤川先生

そうなんですよ、このチーズのかたまりみたいなんがめっちゃおいしいんです。冷やして食べるのがおススメです。

梅田の阪急百貨店で期間限定の販売してたみたいやけど、もう終わってる…。今度東京行ったら絶対買おう!

 

さて、今日はそんなスイーツ好きの藤川先生を素敵なお店にお連れしますよー。

 

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「北浜レトロ」と言うお店。

その名の通り北浜にあって、ずっと行ってみたかったんだけどいつもすごい行列ができてるし、なかなかタイミングがあわなかってん。

でも平日は予約できるらしいという情報を聞きつけたので、こちらで優雅にティータイムを楽しみながらお話を聞くことにしました。

店名がすべてを物語っています。北浜にあるとってもレトロな建物。

中もすごく可愛いくて、私たちがテーブルに着くと、もうすでに満席でした。注文したのはアフタヌーンティー!ものすごいボリューム!!

では1年ぶりの再開を祝して、藤川先生の講師インタビューを始めていきましょう。

苦戦した就職活動

実はこの度、誰もが知ってる超有名大企業に就職が決まった藤川先生。

ところがその道のりは平坦ではなかったようで…。

藤川先生

私インターン全部落ちたんですよね…。

おっと、それは確かに波乱万丈の予感ですね。

ちなみにインターンって言うのは、「その会社に就職するまえに短期間そこで働いてみよう」っていういわば職業体験のプログラム。

私が新卒のころは、まだそこまでインターン実施してる企業も多くなかったけど、今は就活の前哨戦みたいになってるもんね。

それ全部落ちちゃったら確かにヘコむし、焦るよね。

藤川先生

いやそれが、全然焦ったり落ち込んだりしなかったんです。何とかなるかなって。

おい、メンタル強いな!まぁそれが藤川さんのいい所やし、実際に何とかなってるけどな。

でもそこからどうやって巻き返したん?

藤川先生

エントリーシート(ES)の書き方を見直しました。

とにかく書類で落ちまくってたんで…。

書く力が大事

エントリーシートっていうのは、会社の書類選考にかけられる書類のことで、自分のPRとか志望動機とかを書くねん。

AOとか推薦入試を受ける時に事前に提出させられるやん?あんな感じの書類一式で、それを通過しないと面接に進めないんです。

最初は書類選考で落とされてしまうことが続いたという藤川先生。

エントリーシートの書き方を見直したことが、突破口でした。

藤川先生

私のエントリーシートって書きたいことを断片的につなげてただけで、何かコレっていう伝えたいことがなかったんです。

藤川先生

例えば「学生時代に力を入れたこと」っていう項目があったとして、高進でこんなことしました、っていう出来事をただ並べて書いてただけやったんですよ。

エントリーシートっていうのは、企業に『自分はこういう人間です』って売り込むためのもの。

藤川先生

自分の強みになる性格を相手に分かってもらうための裏付けとして今まで取り組んできたことを書かないといけないのに、そのゴールを示さないままどれだけ頑張ってきたことを書いても、そら響かんわって思います。

確かに、これは大学入試の選考書類を準備する上でも通じる重要なポイント。

今まで何をしてきたか、っていう情報は全部「自分がどんな人間か」を伝えるために書くんです。

そこを書かずに、ただただ「頑張ってきたこと」だけを書きならべても確かに相手には伝わらない。これは受験生のみんなにもぜひ知っておいてほしいな。

藤川先生

あとやっぱり自分が書いた文章を人に見てもらうっていうのは大事やと思います。

藤川先生

純粋に日本語が不自由すぎて、何が言いたいのかが分からないって言われました…。

おっと。それはあまりに基本的すぎる問題。

だけど自分では相手に伝えようってつもりで最大限分かりやすく書こうと思って書いてるもんね。

人に見てもらわなければ、自分の文章のどこが分かりづらいのか気づけないっていうのも真理だと思います。

藤川先生による選考書類を準備する際のポイント

  1. 自分のアピールしたい長所をまず決めて書く。取り組んできた出来事は、そのアピールしたい性格の裏付けになるようなものに統一する。
  2. 正しい日本語で分かりやすく書く
  3. 第三者のチェックを受ける

推薦入試を受ける受験生のみんな、この記事を読んでくれている卒業生のみんな、就活の時に参考にしてね!

何をしたいのかを考え抜く

ところで確か最初は不動産業界に就職したいって言ってたよね?

藤川先生

そうなんですよ。でも全部ダメだったんです。

藤川先生が希望していた不動産業界って言うのは、簡単に言ってしまうと「街」をプロデュースするお仕事。

たとえば、むちゃくちゃ大きなショッピングモールとか、ホテル、美術館などその街のランドマークになるような空間を作るのが主な事業内容です。

藤川先生

みんなで一つの物を作りあげていく感じの働き方が好きだし、自分に合ってるなって思って。

うんうん、それはめっちゃ分かる!

藤川先生

自分がどんな風に働きたいかっていうイメージはできたんですけど、仕事として何をしたいかって言うのがちゃんと答えられなくて…。

自分がどんな仕事をしたいかっていう具体的なビジョンが描けないことが、大きな問題だと気付いた藤川先生。

そこから徹底的に自分がどういう仕事をしたいのか、ということを考えたと言います。

藤川先生

それで私、幼児教育に興味が出て来たんです。

幼児教育に携わりたい

幼児教育か…。何でまた?

藤川先生

ある会社の面接で『教育格差をなくすためにはどうすればいいと思うか』って聞かれたんです。

藤川先生

それで色々考えたんですけど、けっこう子供のころにどんな経験をしたかとか、どんな習い事してたかによって差が出てくるんじゃないかなって思って。

藤川先生はこれまで高進の生徒を見て来て、どういう進路に進みたいかっていうのってけっこう小さい頃の経験に基づいてるなぁって感じたんだそう。

なるほど、それはそうかもしれない。

藤川先生

でも幼児教育ってどうしても親に左右されると思うんですね。

確かに。それは経済力であったり、親の関心だったり。

義務教育じゃない習い事は経済的に余裕がないとさせてあげられないし、親が関心のないことは子供の方から言い出さない限り、習わせようとは思わないもんね。

藤川先生

そうなんです。だから子供の選択肢を広げるためには親の選択肢を広げないといけないじゃないですか。

藤川先生

それプラスなるべくお金がかからない形で幼児教育の選択肢を広げられるようなコンテンツを作りたいなぁって思うようになったんです。

わぁ!それ、めっちゃ素敵やん!!!確かに藤川さんが就職する会社は教育事業においても非常に有名やもんね。

藤川先生

まぁ、事業内容が幅広いんで全然関係ない部署に配属されるかもしれないんですけどね。まぁ、それはそれで面白いかなって。

結局は縁

藤川先生の魅力はとにかく肯定的なところ。どんなことも否定せずいったん受け止める。私はそこが藤川先生の最大の魅力だと思っています。

今回就職することになった会社も、最初は受けることすら考えてなかったそう。

数学科の中谷先生に軽い感じで「受けてみたら」って言われて、じゃあ受けようかなって軽い感じで受けたんだって。

藤川先生

でも採用担当の人とすごく気が合って、トントン拍子に進んだから縁があったんやと思います。

ふつう自分の計画の範囲外にあることってそんなに柔軟に受け入れられるもんじゃないんよ。

そういう藤川先生の人間性が、会社の人に伝わったんやろうなって私は思います。

藤川先生

でも、他の会社でけっこういい所まで行ったところがあったんですけど、面接官の人に「君、元気すぎるね~。世の中そんなに甘くないよ」って落とされたりしました。

何やそれ!!そんな会社行かんでいいわ。元気が一番やないか、何があかんねん。

すみません、話が逸れました。

 

もちろん縁もあったと思うけど、けっこう人って自分が行きたい方向にご縁がなかったことをいつまでも引きずって執着しちゃうものやと私は思うねんな。

もちろん諦めずに粘って目標や夢を実現しようとする姿勢も素敵なんやけど、人生なかなか自分の思うように行かないことも多いし、それをご縁だと軽やかに受け止められる藤川先生は本当に素敵だと思いました。

次回のインタビューは…

藤川先生

沖吉さんでお願いします!今年で最後だし…。

今年は卒業する先生が本当に多いんよな。分かりました、沖吉先生ですね。

でも大丈夫かな?ちゃんとインタビュー記事が成立するような濃い内容ある?赤ペンに何のこだわりもない男やで?

藤川先生

大丈夫です、あります!

というわけで、次回は沖吉先生に中身をすべて振り絞っていただいて、いろんなお話を聞かせてもらいたいと思います。

藤川先生、今日は本当にありがとうございました!