国公立大医学部志望者にとって、国語は主要教科ではないけど、絶対にスルーできない教科。
センター国語で失敗して出願校を下げたなんて話、ザラにあります。下げたのならまだいい方。出願できたのなら。
国語のせいで医学部に出願できない。
そんな悲劇があなたの人生に起きないように、今日は医学部志望者のみなさんに、肝に銘じておいてもらいたい3つの心得をお伝えします。
心得1 目標点数は160点
受験生くん
これ、医学部志望の生徒さんからよくもらう質問です。気持ちは痛いほど分かるんですよ、ほんとに。
でもね、9割とれるとは思わないでほしい。
ごめんなさい、身も蓋もないことを言って。
結論としては8割、それも常に8割とれる力をつけること。この力が国公立医学部合格のためには必要なんです。
センター試験の国語は1問あたりの配点が基本的に高くて、だいたい6点~8点の問題が多いんですね。間をとって7点としましょう。
9割だと180点。ということは、3問間違えたら終わりなんです。
これはきつい。
もちろん不可能だって訳ではないよ。例えば2016年は簡単だったので、9割越えもゴロゴロいました。
ただ9割とらないと、っていうプレシャー。これが本当に大敵なんです。
3問間違えたら終わりっていう焦りがかえって選択肢を切るスピードを遅くしてしまい、結果8割もとれないような大失敗を引き起こしてしまう。
なので、ちょっと逆説的なんだけど、どうしてもセンター国語で8割以上とりたいのなら、あえて8割を目標点数に置くことをおすすめしたい。
うえの
なので、無理して9割とろうとするのではなく、安定して常に8割とれる力をつけるほうがはるかに大事。
センター国語9割という成績は、確実にどんな問題でも8割とれる力をつけた子が本番うまくいって出せる結果です。8割は獲れます、絶対に。
というわけで、みんなが目指す点数は8割の160点です。
以下センター国語で安定して8割をとるためにしていくべきことをお伝えしますね。
心得2 古典分野の早期完成
センターの国語で8割とるためには、絶対ぜったいゼッタイに古典分野(古文・漢文)を諦めてはいけません。
センター国語で9割とるのは至難の業だと言いましたが、それは問題が難しいからという理由だけではありません。
時間が足りないんです。
80分で長文4題。1題20分で解かないといけないなんて、ちょっと正気の沙汰ではありません。
特に第1問の評論に関しては、多くの生徒たちが時間内に解く難しさに悲鳴をあげています。
個人的に文字を読む速度というのはそれほど速くなるものではないと思っています。
では、どうやって時間を節約すればいいの?
それは「古文・漢文の基礎力をつけて、現代文にまわす時間を増やす」こと。
理系の人って本当に古典が嫌いなんですよね。そらそうやんね。
比較的文章を読むことが得意で、論理的な思考力がある子なんかは現代文頼みでセンター試験を乗り切ろうとするんだけど、それは危険です。
センターの国語って大問ごとに難易度が変わるんです。
例えば2017年のセンター試験は古文が比較的簡単で、評論・漢文が難しかった。
現代文に自信のあった子たちが、本番自分が思っていた点数を獲れなかったケースが目立ちました。古文のおかげで何とか耐えたって子が本当に多かったんです。
確実にセンター試験の国語で8割とるためには決して古文・漢文から逃げないこと。
では何から勉強すればいいのでしょうか?
心得3 古文単語と漢字
必要な古文単語の数は300語
センター試験のために覚えなければならない古文単語の数の目安は300語です。
そして、古文単語を覚えるにあたり最も受験生のみんなが苦労する点。
それは単語1つに対しての意味が多すぎること。
私は英語が苦手ですが、そんな私でも、古文単語に比べたら英単語のほうがよっぽど覚えやすいと思ってしまいます。
ただとりあえずのところは1つの単語につき1つの意味だけでいいので、まず300語を頭の中に入れることを優先してください。
古文単語の学習法に関してなんですが、古文の成績を上げるためには本当に本当に大切なんで、また別途記事で言及します。(追記しました↓)
[kanrenc id=”124″]漢字の勉強をきちんとする!
古文単語って意外とみんな「覚えないといけない」って意識してくれてるんです。
ところがそれに引き換え、漢字は割とほったらかし。
いいですか、みなさん。漢字って現代文だけでなく、漢文の勉強にもなるんです。
また、漢字の勉強をするついでにその後の意味も併せて確認するようにしてください。語彙力がついて間違いなく国語力がアップします。
[kanrenc id=”363″]みんなの質問や相談受けていて思うのは、語彙力がとにかく貧弱ってこと。
古文の語彙力は仕方ない、無理もないです。
ただ、現代語の語彙力がね。
おもねる、阿諛追従
漢文でも、頻出ですよ。現代文(評論・小説ともに)でも見かける表現です。「おもねる」なんかは古文の選択肢でも出てくる可能性あると思います。
「おもねる」って漢字だとどう書くか分かりますか? 意味は分かる?「阿諛追従」、読めますか?
漢字の勉強のすばらしいところは、受験が終わってもめっちゃ役に立つということ。
やはり国語は漢字に依存している部分がとても大きいので、漢字を勉強することは本当に大切です。
そんなわけで今日は
- センター国語は目標点数を8割に設定する。ただし、確実に、常に8割獲れるように!
- そのためには、古文漢文の勉強をぬかりなく。
- 古文単語と漢字は今から意識して勉強する。
という3つのポイントについてお伝えしました。
というわけでまずは古典分野ので勉強から始めていきましょう。
[kanrenc id=”124″] [kanrenc id=”508″]