12月の勉強内容と【講師インタビュー】柳先生(数学科)

みなさんこんにちは!

12月になりました。年が明けると共通テストということで、緊張してきたり焦る気持ちが出てきたりする頃かと思います。

でも準備万端で共通テストに挑める受験生なんていませんから!

みんな同じなんだって自分に言い聞かせ、体調を整えてラストスパートがんばりましょう♪

あ、この時期めっちゃ受ける相談事として、

受験生くん

共テどの順番でやればいいですか?

という質問があるんだけど、そのことについてまとめた記事を貼っておくので、もしよかったら参考にしてみてね。

共通テストの国語☆解く順番と時間配分について

今月の勉強内容

問題演習

今まで私は80分間で演習することはまだしなくていいよ、と言ってきましたが、そろそろ本番と同じように80分で解いてみる練習も必要です。

その際に意識してほしいことがあります。

  1. 演習量より、やり直しを重視する
  2. やり直しの際は、選択肢より本文の見直しを丁寧に
  3. センターの過去問だけでなく予備校の予想問題も解く

この3点です。

1と2についてはこれまで何度もお話してきましたし、この後にも念のためもう一度演習後のやり直しの仕方について書いておきます。

3についてなんですが、よくみんなから

受験生さん

センターの過去問と予備校の問題集、どっちをやったらいいですか?

と聞かれるんですが、正直どっちもやってほしい

共通テストになってからの過去問ってまだ3回分しかないから、共テになってからの傾向にあわせて作った問題も演習しておいてほしいねん。

オススメしたい問題集はこちら。

この河合出版の問題集が、難度的にも一番おすすめ。

具体的には

  • 共テの過去問3年分
  • センターの過去問5年分
  • 河合の問題集

これくらいの演習量が確保できていれば大丈夫かなと思います。

とは言え、国語って解くだけで80分かかるから、その後やり直しもしっかりやるってなると、なかなか時間を確保するのが大変かと思います。

その場合は、問題を解く日とやり直しをする日を分けるのがオススメ。

  • 80分で解く【1日目】
  • 現代文やり直し【2日目】
  • 古文漢文やり直し【3日目】

の3日ルーティンでこなしていくと、他の科目とも両立させやすいよ。

あと、演習後のやり直しについて下に書いておくので、詳しく知りたい人は読んでみてね。

正解肢を確認する

模試のやり直しって、正解肢じゃない選択肢がどこ間違ってるのかを確認することに重点を置きがちなんですが、それ、あんまり意味ないです。

大事なのは正解肢をじっくり分析すること。

入試の国語の場合、解答の根拠はかならず本文中にあるので、正解肢に書いてあることが本文のどの部分に拠るものなのかを分析することが大事です。

正解肢に書いてあることが本文のどこに書いているか分からない、とか、間違いの選択肢に書いてあることが、全部本文根拠がとれるんだけど、って場合は質問に来てください。

本文を読み直す

あともう一つ、時間制限のない状態でゆっくり本文を読み直してみてほしい。

模試中は当然だけど正解肢を選ぶってことに全神経を集中させてるから、例えば古文でいうと内容がイマイチ分かっていないのに単語と文法の訳だけで答えを選べてしまった、ってこともあると思う。

もちろん共通テスト本番であれば、合っていればOKなんだけど、模試の場合は今後のことを考えるとやっぱり内容を理解できている方がいい。

逆に何となく内容が理解できたから選べちゃったっていう場合もあると思う。

特に古文は単語や文法の知識がきちんと身についていることが大切やから、傍線部以外の本文もきちんと読み直して、知識事項の確認をしておいてください。

本文の読み直しが必要なのは古文だけじゃなく、現代文や漢文においても同じ。

現代文の場合は、本文に出てくる知らない言葉の意味を調べてみるとものすごく理解度がUPするよ。

漢文は論理的な文章が多いから、論理展開や筆者の主張を確認しておきましょう。解答冊子の【本文要約】みたいなとこにまとめてくれてます。

とにかく、

間違ってる選択肢から学べることはあまりない

何でこの選択肢は間違っているのかって考える時も、「正解肢がこれってことは…」という風に正解肢ありきで考えてみるのもオススメです。

そして最後にもう一度言いますが、点数だけで一喜一憂しても本当に意味がないので、必ず本文の読み直しと正解肢の確認だけはしておいてね。

 

知識の確認

あとは言うまでもないことですが、知識事項の確認です。

この時期、授業してて毎年思うのが、みんな基本的なことめっちゃ忘れてる-!!!ってこと。けっこう初歩的な単語の意味とか聞いても全然答えられへんねん。

人は忘れる生き物。それはみんなそうなので、足元を固める意味でもう一回確認しておこう。

古文単語

特に形容詞と形容動詞、そして敬語

形容詞と形容動詞は意味が抽象的だし、本当に覚えにくいんだけど、古文の超頻出出題ポイントである【登場人物の心情を表す品詞】だから、とっても大切です。

2番目、3番目に書いている意味もけっこう出題されるから、すみずみまで覚えるつもりで取り組もう。

そして敬語動詞。敬語動詞の暗記があやふやな子がめっちゃ多いです。共テの選択肢は敬語で判断できる場合が多いからしっかり確認しておいてね。

 

古典文法

昨年度から文法問題が復活しました。また文法問題に限らず、他の問題を解く上でも、文法的な知識で正解を導くことってできるから、もう一度文法事項は確認しておくべき。

敬語もそうだけど、助動詞の意味、そして助詞!!!

 

漢文句形

句形だけじゃなくて、長文問題の欄外にまとめてくれている漢字や重要語句も見ておくといいよ!

 

総括

とにかく、古文漢文の知識をつけること。そうすれば得点が上がるだけでなく、スピードアップも実現できます。

そうして現代文にかける時間を増やす、というのが効率的な作戦だと思います!

 

講師インタビュー【数学科・柳先生】

今月は超絶久しぶりの講師インタビューです。前回インタビューさせてもらった英語科の三浦先生からの使命で数学科の柳先生に来ていただきました。

柳先生、よろしくお願いします!

柳先生

よろしくお願いします。

まず最初に先生たちには趣味とか最近ハマってることとかを聞いてるんやけど、柳先生は何かご趣味は?

柳先生

そうですね、僕は筋金入りの阪神ファンなんで、野球観戦が好きなのと、あと上野先生と同じで海外旅行めっちゃ好きですね。

私と海外旅行

そうやんな、そう言えば休塾の度に香港行ってたよな(笑)。

柳先生

あとタイも。

そうや、タイ!三浦くんと行ってたなー。最近も行ったん?

柳先生

いやー、コロナ流行ってからは全然行けてないですね。だからそろそろ行きたいなと思ってて。3月に行こかなと。

そっか、卒業旅行のシーズンやもんな。どこに行く予定なの?

柳先生

タイに(笑)。

やっぱりタイなんや(笑)。一体タイのどこがそんなにお気に入りなん?

柳先生

飯っすね。とにかく食べ物がウマいのと、あとマッサージとかもめっちゃ安いんで。飯食って、マッサージ行って、ぶらぶらして、飯食っての繰り返しです。

なるほど。観光とかは?

柳先生

全くしないです(笑)。

それも一つの海外旅行のあり方です。

↑ 三浦先生、安井先生(OB)と行ったタイ旅行

全くタイ味が感じられないので、私がタイに行った時に撮った写真を添えておきます。

 

タイ以外にも行ってみたい国はないの?

柳先生

国というか一番は本場で大谷が見たいですね。

アメリカでってこと?

柳先生

ちょっとしばらくは難しそうですけど。

そっかー。野球と海外旅行の融合!それは楽しみやなぁ。

大谷選手、柳先生がアメリカに行くまでバリバリ活躍して本場で雄姿を見せてあげてください。お願いします!

医学部を再受験

柳先生は京都大学工学部在学中に医学部の再受験を決意し、2回目の受験で大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部に合格。

京都大学という日本屈指の名門大学に進学していながら、医学部を再受験しようと思ったきっかけを聞いてみました。

柳先生

そもそも、明確に京大に行って何がしたいってわけではなかったんです。東大はちょっと厳しそうかな、じゃあ京大かな、みたいな感じで。

まぁ、それは高校生だもん、そう思うよ。全然普通のことやと思うし、むしろ現役でちゃんと京大に受かってるのがすごい。

柳先生

で、まぁそんな感じで入ったんで、シンプルに大学での勉強に興味が持てなかったんです。どうしても研究室に所属して、実験して、院に進学して…という未来が想像できなくて。

実は柳先生、高進で学生講師として働き始めたころは、将来この業界で身を立てていくことも考えていたそうで…。

柳先生

ただ高進の専任の先生たちみんなスゴいじゃないですか(笑)。そんなん見てたら自分にはちょっと無理かなって。

柳先生

で、高進の医学部行ってる先生たちに相談したりして…。最終的には中谷先生に背中押してもらいました。

こうして大学3回生の夏に、医学部を再受験することに決めた柳先生。当時は授業を8コマ持っていたそう。

生徒のみんなにはピンと来ないかもしれないけど、学生の先生が8コマってけっこう高進漬けの日々になるよね?

柳先生

めちゃめちゃ大変でした。その年の受験は2点足りなくて落ちました。

すごいな!たった半年の勉強で2点差まで。

柳先生

いやー、今思うとあの時受かってなくてよかったなって思います。2点差とはいえ、あの程度の勉強では医学部は受からないです。

そこから高進で担当する授業の数も大幅に減らしてもらい、受験勉強に専念しますが、この医学部受験2年目の年が、柳先生の人生で一番勉強した時だったそう。

柳先生

現役で京大受けた時とは比べ物にならんくらい勉強しました。親には京大戻れって言われましたし。

そっかぁ。でも、ご両親からしたら京大卒業していい会社に早く就職する方がいいんちゃうのって思わはるやろうなぁ。

柳先生

そこを頭下げてあと1年だけってお願いしたのもあってもう後がないし、負けず嫌いなところがあるから落ちたまま終わるっていうのもほんまに嫌でしたし。

医学部合格の極意

無事に2回目の受験で医学部合格を果たした柳先生。医学部に合格する上で大事なことって結局何だと思いますか?

柳先生

僕のときはセンターでしたけど、今だったら共通テストの結果ですね。

間違いない。精神論の前に、共通テストの結果。ほんまにそれは毎年毎年つくづく思うところやわ。

柳先生

僕は理数はとれる自信あったんですけど、いかんせん国語がポンコツすぎて。3桁とれたらいいかなってレベルで。

(笑)。医学部志望のみんなの中にもそんな人いるよね?で、それをどう克服したの?国語が大事ドットコム的にも大変気になるところです。

柳先生

いや、上野先生には本当に申し訳ないんですけど、克服はしてないです。国語はなんとか3桁とれたらいいという気持ちで、地理めちゃくちゃ勉強しました。

おい!(笑)

とはいえ、正直気持ちは分かる。国語って安定しないんよね、どうしても。

間違いなく社会の方が点数は安定させやすいっていうのがある。国語と社会の配点がそんなに変わらないなら社会に時間割いた方が得策とも言えます。

柳先生

その代わり、地理はめちゃくちゃ勉強しました。模試とか過去問の、正解肢じゃない選択肢も全部間違ってるところを解説で確認するレベルまでやりこみましたね。

この記事を読んでくれている受験生の中には医学部志望の人も多いと思うので、何かアドバイスをお願いできますか?

柳先生

とにかく共通テストの対策をしっかりしてほしい、ということです。

柳先生

現役生ってやっぱり経験がないから、いくら話で聞いていてもイメージつきにくいのは分かるんですけど、浪人生はみんな共通テストの怖さ知ってるから全力で対策してくるんで、そこと戦える力をつけてほしいです。

これは本当にそう。どうしても現役生って2次試験に目が行きがちなんだけど、2次試験よりも共通テストの方がはるかに実力を発揮するのが難しい試験だと思います。

柳先生

僕はセンター(当時)まで2カ月を切った時期から、あんまり寝られなくなりました(笑)。

えっ!そんなタイプに見えないけど??

不安とか緊張で?

柳先生

そうです。だから生徒のみんなの気持ちもめっちゃ分かるんです。でもだからこそ、共テの対策をとにかくやってくれって授業では言ってます。それは医学部再受験した自分やからこそ言えることかなって。

確かにその通りやんね。共通テストは科目数も多いし、特に医学部志望の子は国語や社会なんかの二次試験ではいらない科目でちゃんと点数取れるように対策しておいてほしいよね。

柳先生

もちろん国語や社会もそうですけど、数学とか理科とかも共通テストならではの部分ってあるので、ちゃんと共通テストの演習はやっておいた方がいいと思います。

めちゃくちゃいいアドバイス!ほんまにその通りやと私も思います。

それにしても、改めて思うけど現役で医学部に合格するってすごいことやねんなぁ。

柳先生

ほんまにそう思います。生徒のみんな、めっちゃすごいことに挑戦してるんですよ。全然浪人するのも悪いことではないと個人的には思うんですけど、でもみんなには現役で受かってもらいたいんで、頑張ってほしいです。

自分も経験しているからこそ、今の生徒のみんなの不安が痛いほど分かる。とにかく共通テストで少しでもいい点がとれるよう勉強してほしいという柳先生のアドバイスには、国公立医学部に現役合格するための極意がありました。

では最後に少し、柳先生の今後についてもお伺いしてみましょう。

将来は?

無事国家試験に合格すると、4月からは研修医としての生活がスタートする柳先生。何科のお医者さんになる、とかはもう決めているの?

柳先生

まだはっきりとは決めていないんですけど、消化器内科、循環器内科、外科のどれかかなーとは思っています。

なるほど…。その3つが候補になっているのには何か理由があるの?

柳先生

なるべくガッツリ人の命にかかわる科に行きたいっていうのがありますね。

そっかぁ。そういう科に進むと勤務時間とか責任の重さとかハードなことも多そうだけど、むしろそっちに行きたいって思うのは気概があってとってもカッコいいです。

柳先生とはあばれ食いも一緒に行ったし、楽しい思い出がいっぱいあるから卒業してしまうのは本当に寂しいけど、間違いなく立派なお医者さんになってたくさんの人の命を救ってくれるはず。

まずは2月の国家試験、無事にクリアしてね。

最後に次回のインタビューに登場してもらう先生の指名、お願いできますか?

柳先生

じゃあ、せっかくなんで、来年で卒業する英語科の和田にお願いします。

分かりました!

次回のインタビュー

というわけで次回のインタビューは英語科の学生講師のエース、和田先生にお願いしたいと思います!

柳先生、今日はたくさんお話し聞かせてもらって本当にありがとうございました。

みんなも寒い毎日が続くから、体調管理に気を付けて温かくして過ごしてね。

メリークリスマス!そして良いお年を~♡