古典文法おすすめ参考書ベスト1『ステップアップノート30』とそのすすめ方を徹底解説!

入試に向けて国語の対策を始めるぞ!そう決意した人が真っ先に着手すべきなのは古典文法

古典文法は本当に大事!

文法問題が出題される大学ではもちろんのこと、文法単独問題じゃなくても文法が根拠になって正解肢を選べたり、記述のポイントになることが多いから、絶対に古典文法はきちんと勉強しておかなければなりません。

とにかく古典文法の知識は大切な得点源なので、しっかり学習しておいてほしい。

今からおすすめの教材とその問題集を演習する順番や、1日当たりどれくらい進めていけばいいのかについて詳しく説明します。

この記事を読んで手順に従って勉強して行ってくださいね。

おすすめの教材

『ステップアップノート30古典文法基礎ドリル』(河合出版)

これ1冊だけでOKです!

共通テストだけでしか古文要らないって人も、東大京大などの難関国公立大を目指している人もこれ1冊でOK!

これは市販の教材の中で、最も独学に適している古典文法の参考書だと私は思っています。

その理由は文法の説明の後に、ちゃんと演習できる問題がついているから。

文法は説明を聞いて(読んで)分かっても、問題が解けないと意味がないんです。なので学習したテーマに関連する問題がその都度演習できる形になっているこの参考書は独学に最適な参考書だと言えます。

すべての受験に対応

共通テストでのみ古文が必要な人

まず共通テストでしか古文いらないよ、って人は本当にこれ1冊だけでOK。文法に関してはこの参考書以外に何かやる必要はありません。

二次試験で古文が必要な人

東大・京大などの超難関国公立大を目指す人も含みます。

確かにこの参考書は説明がそこまで詳しくないし、東大・京大などの難関国公立大の二次試験に出題されるような文法の知識をすべて網羅しているわけではありません。

でも、そこがいいねん。

この参考書に載っていないことって、結局文脈判断しないと答え出せないから。なのでこの参考書はあくまでも古典文法を体系的に整理するためのものだと割り切って使ってください。

それにこの本に載っていないことなんてそこまで多くありません。そういう知識は読解問題の中で習得していくべきものなんです。

私大志望者

もちろん私大志望者の人もこれ1冊でOK!

ただ、私大は他の入試にくらべて文法の単独問題が出題されやすいから、文法は重要な得点源になります。しっかり気合を入れて勉強してくださいね。

時間がない受験生におすすめ!

入試まであと1年もないのに、古典文法があやふやなあなた!

それ、とってもヤバいです。

でも大丈夫。この『ステップアップノート』であれば、見開き1ページに、1つのテーマの説明と問題がまとめられているので、最短で古典文法の勉強を終わらせることができます。

動画授業の復習用として

国語が大事ドットコムでは、古典文法の動画講義を無料で公開中!

この『ステップアップノート』は動画授業の復習用教材としてもおすすめしています。

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プレ受験生にもおすすめ!

大学受験の国語の勉強をする上で、一番最初にとりくんでほしいのが古典文法。

というわけで、『ステップアップノート』は高1生・高2生にもとってもおすすめ。

説明や問題の解説も丁寧なので、自分の力ですすめていきやすい問題集なんですね。

古典文法がマスターできていると、間違いなく定期テストの成績もアップするよ!

うえの

この問題集のすすめ方

次に具体的なこの参考書のすすめ方について説明します。

それぞれのテーマの説明部分を読んで、その後の問題を解く。それだけです。

演習する順番

ただすすめていく順番が大切なんです。ステップアップノートを解く順番は以下の通り。

  1. 用言⇒ 3,2,4,5,1
  2. 助動詞⇒7,8,9,26,10,11,27,12,13,14,15,16,28,17,18,6
  3. 助詞⇒19,20,21,22,23,29,30
  4. 敬語法⇒24,25

この順番を必ず守ってください。解説もかなり詳しいから、間違ったところは解説を読めばわかるはず★

もし解説を見ても分からなければ、質問してください。

うえの

①すべての基本は動詞から

  • 動詞⇒活用が9種類もある
  • 形容詞⇒活用は2種類
  • 形容動詞⇒活用は2種類

このように動詞は活用の種類が一番多くて大変。古典文法でつまずいちゃう人のほとんどが、実は動詞でつまずいているんです。なので動詞については少し詳しめに書いておきます。

ステップアップノートでは動詞は2・3で扱われていますが、必ず3から始めてください

  • テーマ3で扱われている4つの変格活用は、もう覚えるしかありません。これをまず徹底的に覚える!
  • テーマ2では≪ポイントB≫の上一段動詞≪ポイントC≫の下一段動詞を最初に確認しましょう。
  • 4つの変格活用と、上一段活用・下一段活用の6つがまる覚えしないといけない動詞です。
  • 四段活用、上二段活用、下二段活用は判断する動詞です。判断方法をきちんと確認しておきましょう。

演習の順番テーマ番号3・2・4・5の順です。

このあと勉強していく助動詞は、ここで勉強した用言(動詞・形容詞・形容動詞)のあとに付きます。単調で退屈かとは思いますが、用言を理解せずに助動詞をマスターすることはできません。がんばってください。

テーマ番号5まで終わったら、まとめとして1の「古典文法 事始メ』をやっておくとよいでしょう。

②助動詞は最も頻出の分野

助動詞を勉強する際にとっても重要なのが接続。助動詞は一つ一つ直前の活用形が何形になるか、というのが決まっているんですが、これを接続といいます。

助動詞の意味や活用って、学校でしっかり習って意外とみんな覚えてるし、正直古文を読んでいく中で自然と覚えられる部分もある。

でも接続は、意識して覚えないかぎりは絶対に覚えられません。後述しますが、接続を覚えていないと解けない問題ってかなり多いんです。

助動詞はボリュームが多いので少し大変。でも大丈夫、うまく勉強していくポイントは順番です。

テーマ番号7・8・9・2610・11・2712・13・14・15・16・2817・18の順にすすめて行ってください。

特に26,27,28の識別の問題が大切なんです。

ここが重要!

助動詞の分野で最も出題されるのが識別の問題です。識別とは、同じ音だけれども、文法的用法の異なるものを見分けさせる問題のこと。

識別問題を解くために、先述した助動詞の接続の知識が不可欠なのです。

この助動詞の分野が一番しんどいんですが、ここを乗り越えればゴールは見えてくるよ。

テーマ18まで終わったら、まとめとしてテーマ6を解きましょう。

③得点源の助詞

受験生くん

助詞がよく分かりません…。

生徒のみんなからそんな質問をもらうことが多いんだけど、助詞は助動詞よりもカンタンです。だって活用しないから。未然・連用…と形を変えることがないのでとっても楽なんです。意味を覚えるだけ

まず全部で5種類ある助詞の違いをまず押さえましょう。

  • 格助詞=単語と単語をつなぐ
  • 接続助詞=文と文をつなぐ
  • 副助詞=文中にある
  • 係助詞=文中にあり係り結びを起こす
  • 終助詞=文末にある

助詞は、入試に出題されるものって決まっています。身も蓋もない言い方ですが、それをひたすら覚えるだけ!

テーマ番号19・20・21・22・23・2930の順番です。

特に29と30が重要やで。これも上記の順番を必ず守ってすすめていってくださいね。

助詞は意外な得点源です。人と差をつけられるところなので、難しいと先入観を持たずに勉強してね。

うえの

④さぁ、最後は敬語法

敬語動詞の意味と種類を覚えることが何より大切!

敬語も識別と並んでセンターでよく出題される分野です。しかも敬語は文章読解の上でもめちゃくちゃ重要ですが、とにかく敬語動詞の意味と種類を覚える!

敬語の学習はこれにつきます。敬語動詞に関しては単語帳のほうが覚えやすいかも。

おすすめ単語帳

これは私の一番おすすめの単語張なんですが、この単語帳の第11章が敬語動詞です。

また、ステップアップノートの78-79ページが敬語動詞一覧表になっています。

この表を見ながら、最後に『ステップアップノート30』の24,25をやってください。

敬語はみんなからの質問も多い分野ですが、正確に敬語動詞の種類と意味を覚えていない人が多すぎる!

敬語は文脈で判断するものではなく、正しく暗記することが一番大事です。

まとめ

この『ステップアップノート』は、30のテーマで構成されているので、毎日やれば1か月で終わるんですが、なかなか毎日やるって言うのは難しいと思います。

時々できない日があってもOKです。ただ演習の順番は重要なので、説明したとおりにすすめて行ってくださいね。

最後にもう一度、順番をまとめておきます。

  1. 用言⇒ 3,2,4,5,1
  2. 助動詞⇒7,8,9,26,10,11,27,12,13,14,15,16,28,17,18,6
  3. 助詞⇒19,20,21,22,23,29,30
  4. 敬語法⇒24,25

古典文法はあとになればなるほど、対策を先延ばしにしてしまいがち。直前期に後悔している人はたくさんいます。

何より古典文法をマスターすれば、定期テストの成績がめっちゃあがるよ。

もし、問題集の説明部分を読み込んでいくのが苦手なようなら、国語が大事ドットコムの動画授業も視聴してみて下さいね。

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