マーク模試は解答冊子さえ配布されれば、すぐに答えが確認できて点数が確定する模試。
記述模試はどうしても自己採点に限界があるし、答案が返って来てからだと受験日から時間が経っているので、自分がどこでどうつまづいたのかを忘れてしまうんだけど、その点マーク模試はそこをすぐに振り返ることができるのです。
なのに、受けた後にやり直しをしていない人が多すぎる!
点数だけ見て、ショックを受けていても何の解決にもなりません。やり直しが大切!
以下やり直しの手順について説明します。
国語って時間が経てば経つほど、自分がどんな風に考えて答えを出したのかを忘れてしまうから、早めに確認しておきましょう。
やり直しの手順
- 答え合わせをする
- 迷った選択肢、間違った選択肢がなぜ×なのかを確認する
- 間違った問題の解説を読み、正解できそうな問題かそうでないかを分析
- 正解肢を本文と照合する
順番に説明していきますが、4番目の内容が一番大切です。
ステップ1&2
まず、間違った問題はなぜその選択肢では×なのかを確認すること。解説を読んだり、古文漢文の場合は現代語訳を読んだりして自分なりに考えてみよう。
うえの
あと、答えは合っていたけど、他にすごく迷った選択肢があったっていう場合は、その迷った選択肢が何で×なのかも同様に確認しておこう。
ステップ3
次に間違えた問題を見て、その問題を正解するためには何が必要だったのかを確認する。
例えば古文で、間違えた設問の傍線部内に自分が知らない単語が含まれていたとします。
で、単語帳を見たら思いっきり載っていたっていうような場合。この場合は単に単語を覚えればいいわけです。
またよくあるのが、現代文で解答根拠を見逃していた、というケース。
はっきり本文に書いてあるのに、模試中はなぜかそこに目がいっていなかった。これはいわゆるケアレスミスみたいなものなので、あまり気にしなくても大丈夫。
こんな風に一つ一つ自分が間違った問題を分析して、その問題が本来とれるはずの問題だったかどうかを確認してほしいんです。
やり直しをした結果、「あとで解き直したら全然わかったのにー、何でこんなん選んだんやろ!?」って場合はそんなに心配しなくていい。
そういう子は時間配分とか解く順番をもう少し工夫した方がいいかもね。
共通テストの国語☆解く順番と時間配分について
ステップ4
正直これが成績上げるのに一番手っ取り早いし、二次試験対策にもなるから絶対にやってほしい。
それは正解肢をしっかり読み、本文の対応箇所と照らし合わせておくこと。
- 現代文の場合は、本文の内容と正解肢の表現が言い換えられている場合が多いです。
- また古文の場合は、傍線部前後に含まれる重要単語や文法のかなり細かい訳出が求められる。
- そして漢文は本文には明記されていない筆者の主張を把握する必要がある。
これらのコツはすべて正解肢が教えてくれます。
そして、当たり前のことですが正解肢は本文を元に作られています。つまり正解肢は記述解答の理想型。正解肢を読み込むことで、虹の答案作成能力もアップするよ。
相談したいときは
模試の成績がよくなくて相談したい場合は、必ずやり直しをしてから相談してください。
すっごく多いのが、「模試が○○点だったんですけど、どうしたらいいですか?」っていう丸投げの相談。必ず自分なりに何でできなかったこんな点数になったのかをきちんと分析しましょう。
そうじゃないと、私も役に立つアドバイスができないので。
以下、自己分析の例を挙げておきますね。
自己分析の例
評論で時間を取りすぎてしまい、古文・漢文にかける時間がほとんどなくなってしまった。古文は、やり直して見たらできたが、やはり評論は解き直しても間違った所が多かった。漢文は句形や読みが覚えられていないと思った。
古文の単語は結構覚えているが、漢文はほとんど学校の授業もなく対策できていない。漢文の知識事項の勉強はどうすればいいか?
評論は普段から苦手だが、なにか強化するのによい問題集はあるか?今は学校の授業で週に一度過去問を解く程度。
このように、
- 今回のマーク模試の結果についての説明
- 今まで自分が勉強して来た内容(あるいは今やっていること)
- それぞれの分野に対して苦手意識があるかどうか
を自分の中できちんと整理した上で相談に来てくださいね!