いよいよ本格的に寒くなってきましたね。インフルエンザが猛威をふるっているというニュースを見ましたが、今年はまだあんまり生徒のみんなからインフルエンザになったーって話を聞いていない気がする。その調子で耐えて行こう。
受験生のみんなにとっては本当に重要な時期だから、くれぐれも気を付けて。では今週の勉強内容です。
うえの
必須課題
- センター試験の過去問演習1年分or『マーク式総合問題集-国語』1回分
- 『読んで見て覚える重要古文単語315』(桐原書店)第2章
①センター試験の過去問
もはやこの時期にやるべきことは過去問。それ以外にありません。
過去問をやりつくして、解く問題がなくなったという人は大手予備校から出てるセンター用の問題集をやってもいいのですが、絶対に過去問が優先です。
できれば最低でも10年分くらいは解いてほしいところ。
受験生さん
やり直しのコツは、正解肢と本文の対応をしっかりとること。基本的に間違っている選択肢から学ぶことはないと私は考えています。
つまり、自分が選んだわけでもない、そして正解肢でもない選択肢のどこが間違っているかなんて確認する必要はないねん。
解説に関しては、自分が間違って選んでしまった選択肢について説明している部分だけ読んでおけばいいよ。
うえの
過去問が終わってしまった場合
過去問を解いてしまった人には以下の問題集をおすすめします。
『マーク式総合問題集-国語』(河合出版)
『実践問題集 国語』(駿台)
過去問演習や、予想問題のすすめ方については、こちらの記事に詳しくまとめています。
[kanrenc id=”1723″]②古文単語
今週は第2章です。
「過去問演習ができない時は、古文単語に目をとおす。」
例えばそんな風にルールを決めて、極力国語に毎日ふれるようにしてほしいと思います。
古文は直訳する力が決め手。そのためには単語力は不可欠です。最後の最後まで、古文単語の完成度を高めて行きましょう。
プラスα課題
①マーク式基礎問題集‐現代文
8月までの毎週の勉強内容に組み込んであった内容なので、もう終わった人も多いと思いますが、まだの人・途中の人はぜひ。
現代文の演習に関しては、過去問でもちろんOKなんだけど、現代文が特に苦手という人には、演習量を強化する目的で、この問題集をおすすめします。
うえの
②古典文法
さすがにこの時期になると古典文法も固まっていると思いたいのですが、やはりそうとも言えない人がいるのも事実。
さすがにイチから古典文法をやってる場合じゃないと思うけど、自分があやふやだなって思った部分は、『ステップアップノート』や動画で確認しておくこと。
うえの
古典文法の動画授業はこちらから
[kanrenc id=”508″]③『ステップアップノート10-漢文句形ドリルと演習』(河合出版)
漢文句形については、過去問演習の際に出てきたものを確認していくという形が一番効率的だと思います。
例えばその時出てきた句形が「部分否定」なんだったら、ついでに他の部分否定も見直しておく、っていう風に勉強していくのがおススメ。
そのためには、1冊漢文句形を体系的にまとめてくれている教材は手元にあった方がいい。
うえの
今週の雑談
国・数の記述式見送り、文科省が表明へ 大学共通テスト https://t.co/hQtvz4Nfnl
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) December 11, 2019
正式発表はまだみたいだけど、共通テストの記述式導入は延期される模様。ほんまにもういい加減にしてほしいわ…。私はともかく受験生のみんなはたまったもんじゃないよね。
指摘されてる問題点のすべてがどう考えても事前に予測できたやろってことばっかりやん。
前にも言ったけど、私は記述式を課すのは二次試験だけでいいと思ってる。読解力や国語の知識はマーク式でも問うことはできるから。
ただやはり日本の子供たちの読解力は右肩下がりまくりらしく、
【15歳の読解力急落 読書せず?】https://t.co/UZDjmHKdr0
OECDが79か国・地域の15歳計約60万人を対象に2018年に実施した「国際学習到達度調査」の結果を公表し、日本は「読解力」15位に急降下。読解力低下の結果には、読書量の減少も影響しているようだ。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) December 3, 2019
大きなニュースになっていました。
というわけで、今日はちょっとみんなにクイズを出してみたいと思います。題して、『大丈夫!?あなたの読解力』。
第1問
まずは中学生正解率38%、高校生の正解率65%の問題から。
( )に入る正しいものをA-Dから選びなさい。
Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。
───────────
Alexandraの愛称は( )である。
A.Alex
B.Alexander
C.男性
D.女性
A
間違えた子は「愛称」って言葉の意味を知らなくて答えられへんかったのかなーと私は思ったんやけど。
Twitterで検索したところ、英語を見た瞬間に思考回路がフリーズしてしまう子がいるはずだから、Alexを「みっちゃん」に、Alexsanderを「みつお」に、そしてAlexsandraを「みちこ」にすればよい、という指摘があり納得。
第2問
次は中学生の正解率12%、高校生の正解率28%の問題です。
メジャーリーグ選手の出身国の内訳を記す図として適切なものをすべて選びなさい。
メジャーリーグの選手のうち28%はアメリカ合衆国以外の出身の選手であるが、その出身国を見ると、ドミニカ共和国が最も多くおよそ35%である。
②
でもさ、この問題って算数の問題文みたいなものだよね?これが分からないってことは、なんか数学でも理科でも、そもそも問題を解く以前に問題の意味が理解できないんじゃないかなって思えてきた…。
最後はこちら。
第3問
この問題は中学生と高校生の正解率が分からなかったんだけど、ここ最近、ニュースや新聞で何回も見ました。そしてテレビの中のみなさん、盛大に間違えてた(笑)。
( )に入る正しいものをA-Dから選びなさい。
アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。
───────────
セルロースは( )と形が違う。
( )に入るのはどれか。
A デンプン
B アミラーゼ
C グルコース
D 酵素
A
これは確かにちょっと難しいよね。
まぁさ、入試の現代文とか読んでると、「もうちょっと分かりやすく言われへんか」って思うことはあるよ。でもやっぱり最低限の読解力はないと他の教科の勉強にも差し支えるもんね。
受験生くん
個人的には全ては語彙力にかかってると思う。どの言語でもそうやと思うけど、会話では出てこない文章上のみの表現っていっぱいあるから。結局は月並みだけど、読書ってことになるんじゃないかな。あと個人的には次の意見に賛成。
日本の子供達の読解力が世界的にみて劣ってるらしい。。。
学校の授業に大喜利を取り入れるのも良いかもよ。マジで。— 松本人志 (@matsu_bouzu) December 3, 2019