マーク模試は解答冊子さえ配布されれば、すぐに答えが確認できて点数が確定する模試。
記述模試はどうしても自己採点に限界があるし、答案が返って来てからだと受験日から時間が経っているので、自分がどこでどうつまづいたのかを忘れてしまうんだけど、その点マーク模試はそこをすぐに振り返ることができるのです。
なのに、受けた後にやり直しをしていない人が多すぎる!
点数だけ見て、ショックを受けて相談に来る人多数なんですけど、私も点数だけ言われても何にも分かりません。
以下の内容をよく読んで、自分なりにどこができていなかったのかをしっかり分析しましょう。
国語って時間が経てば経つほど、自分がどんな風に考えて答えを出したのかを忘れてしまうから、とにかく早めにやり直しておくこと。
やり直しの手順
- 問題をもう一度解く
- 再度答え合わせ
- 間違った問題の解説を読み、正解できそうな問題かそうでないかを分析
③については説明が必要だと思うので補足します。
まず、答え合わせをして合っているものは基本的にはOK。ただ、迷った選択肢があった場合は、その部分の解説を読んでおく。
間違っていた場合は、なぜ自分が自分が選んだ選択肢が✖なのかを解説を読んで確認する。
で、ここからが大事。
間違えた問題を見て、その問題を正解するためには何が必要だったのかを確認する。
例えば古文で、間違えた設問の傍線部内に自分が知らない単語が含まれていたとします。
で、単語帳を見たら思いっきり載っていたっていうような場合。この場合は単に単語を覚えればいいわけですよね。
またよくあるのが、現代文で解答根拠を見逃していた、というケース。
はっきり本文に書いてあるのに、模試中はなぜかそこに目がいっていなかった。これはいわゆるケアレスミスみたいなものなので、あまり気にしなくても大丈夫。
こんな風に一つ一つ自分が間違った問題を分析して、その問題が本来とれるはずの問題だったかどうかを確認してほしいんです。
やり直しをした結果、「あとで解き直したら全然わかったのにー、何でこんなん選んだんやろ!?」って場合はそんなに心配しなくていい。
そういう子は時間配分とか解く順番をもう少し工夫した方がいいかもね。

とにかくまずはやり直しをして、自分がなんで出来なかったのかを分析しましょう。
大切なことは、間違えた問題ごとに一つ一つ具体的に原因を考えること!これさえしっかりやってくれたらマーク模試のやり直しは十分です。
模試の成績がよくなくて相談したい場合は、必ずやり直しをしてから相談してください。
すっごく多いのが、「模試が○○点だったんですけど、どうしたらいいですか?」っていう丸投げの相談。必ず自分なりに何でできなかったこんな点数になったのかをきちんと分析し、それを私に説明してください。
以下、自己分析の例を挙げておきますね。
自己分析の例
評論で時間を取りすぎてしまい、古文・漢文にかける時間がほとんどなくなってしまった。古文は、やり直して見たらできたが、やはり評論は解き直しても間違った所が多かった。漢文は句形や読みが覚えられていないと思った。
古文の単語は結構覚えているが、漢文はほとんど学校の授業もなく対策できていない。漢文の知識事項の勉強はどうすればいいか?
評論は普段から苦手だが、なにか強化するのによい問題集はあるか?今は学校の授業で週に一度過去問を解く程度。
このように、
- 今回のマーク模試の結果についての説明
- 今まで自分が勉強して来た内容(あるいは今やっていること)
- それぞれの分野に対して苦手意識があるかどうか
を自分の中できちんと整理した上で相談に来てね!