現役の東京大学・医学部生に受験のことや大学生活について突撃インタビュー。
前編の受験編に続き、今日は大学や東京での生活のこと、将来のことについて語ってくれた内容についての記事です。
東大での学生生活
前期教養課程について
東大の最大の特徴と言っても過言ではありませんね。いわゆる進振り前の大学生活について聞いてみました。
うえの
てらだくん
うえの
てらだくん
あの時が人生で一番遊んだ時期だと思います。もうあんなに遊ばなくていいです(遠い目)。
そういう時期も必要だよね。厳しい受験を乗り越えてきたんだから。
うえの
てらだくん
うえの
てらだくん
生物選択者が大学の物理やる方が大変なんじゃないかなって思うんで、僕個人の感覚としては受験は物理選択でよかったな、って思いますね。
うえの
てらだくん
ただてらだくんより下の学年から、色々カリキュラムが変わったみたいで少し事情が違うかもしれないそう。
うえの
てらだくん
何それ、めっちゃおもしろそうやん。こんな授業あったら私も受けたかったな。
進振りについて
うえの
てらだくん
うえの
てらだくん
理Ⅲは単位さえ揃えれば、ほぼ医学部に進学できるんだね。
これは理Ⅲに限らない話だけど、1・2年のうちに幅広く色んな事を勉強して、3回生以降で専門的に勉強したいことを決められるのはとってもいいと思った。
ただ、自分はどういうことをやりたいんだろうって積極的に探そうとする姿勢がないと、ただただ時間が過ぎていってしまいそう。
医学部に進学してから
うえの
てらだくん
4年生はOSCEとCBTがあって、5年生はほぼ病院実習ですね。6年生になってもけっこうガッツリ実習があって、それと並行して研修先の病院を見学したり国家試験の勉強をする感じになると思います。
うえの
てらだくん
CBTって本当に医学部生にとって大変な試験なんだね。まして国家試験ってどんなに大変なんやろう。
大学受験より国家試験の方が大変やったって言う人多いからねー。
あれ、絶望した?
東大生あれこれ
うえの
てらだくん
うえの
てらだくん
今、6人の班で病院実習してるんですけど、全員男です。医学部にかぎらず、全体的に男子が多いと思います。女子は文Ⅲだとちょっと多めで、理Ⅰだと少なめな感じですかね。
なるほど、東大はやっぱり圧倒的に男子学生が多いねんなー。推薦入試の導入とか、本試験の傾向とかに女子学生を採りたいという意図が働いてる、っていわれてるもんね。
部活やサークルについて
うえの
てらだくん
うえの
てらだくん
今思えば、医学部の運動部とかに入っててもよかったかなーとちょっとだけ思います。
うえの
てらだくん
でも学祭の実行委員って、てらだくんにすごく合ってるように思うけどな。
うえの
てらだくん
うえの
てらだくん
高校生の時から企画力、調整力にすぐれていたてらだくん。東大の学祭の実行委員長をすることでその能力にますます磨きがかかったんだね。
こういう部活やサークル活動って学生時代しかできないことだから、自分に合ったものが見つけられるといいですね。
バイトについて
うえの
てらだくん
うえの
てらだくん
東大の理Ⅲもしくは医学部生の自給が他の学部に比べて高いという噂はどうやら本当のよう。
うえの
てらだくん
うえの
本当に責任感が強くて面倒見のいいてらだくん。関西に残っていたら絶対高進で働いてもらいたかったんだけど。
バイトはバイトで、全然違う環境の友達できて楽しいけど、医学部生の場合はやっぱり他の学部の学生より実習や試験がキツいから、両立が大変なようです。
東京での生活について
うえの
てらだくん
そうやんな。それ分かります。ご飯は意外となんとでもなるし、掃除も自分が最悪ガマンできれば大丈夫。でも洗濯からは逃げられへんもんね。たまってくるし。
うえの
てらだくん
たとえば舞台とかでも東京だったら1か月やってるけど、大阪は4日だけ、とかのことって多いし。そもそも東京でしかやってないものもありますし。
確かにそれはそうかも。コンサートとかファンミーティングみたいなのもやっぱり東京の方が機会は多そう。
うえの
てらだくん
うん、東京って物価高いよね。私は東京行くたびに思います。
うえの
てらだくん
そうか、もう将来について考えないといけない時期だもんね。
時間が経つのって早いなぁ。将来のことについても少し考えを聞かせてもらいましょう。
将来について
うえの
てらだくん
うえの
てらだくん
ただ、臨床やっていて途中から研究の方に方向転換した、って話はけっこう聞きます。
そうなんや、研究してたけど臨床に転換しましたって話は聞いたことがあるけど、その逆は私は初めて聞いた。
うえの
てらだくん
ただ、経験積んで自分が研究したいことが見つかったりすると、そういう道(=研究職)に進むこともあるかもなって感じですね。
医師と一口に言っても、専門にする診療科や勤務先に選ぶ病院、臨床か研究かなど働き方はさまざまで色んな選択肢があるんやなぁ。
こういう話を聞くと、入試はあくまでもスタート地点に過ぎないんやなって思います。ハードル高すぎるけど。
受験生へのメッセージ
うえの
てらだくん
うえの
てらだくん
現役の時は東大1本にしぼりこんでいたてらだくん。もしもの時には浪人しようと覚悟をくくっていたのはどうしてなんでしょう。絶対に東大に行きたかった?
てらだくん
なるほどなぁ。
生徒のみんなの中には、成績が思うように伸びなくて、志望校を諦めるべきかどうか悩む人も多いと思います。
私たち講師の元には、いつまでにどうだったら諦めた方がいいですか、という相談が絶えないんだけど、もちろん諦めることに自分が納得できるかどうかがまず大事。
納得してないのに諦めても後悔が残るしね。
けど、てらだくんの言うように、もう1年やってまだ成績を伸ばせそうかという視点はすごく大事。
やってみないと分からない、って言うのも確かにそう。
だけど、そういう強い気持ちとともに、冷静に自分で自分の可能性を判断して、伸ばせると思えるか、という判断基準も重要だと思いました。
いやー、為になるお話を色々ありがとう。わたしも色々考えさせてもらったり、昔のことを振り返るいい機会になったわ。
最後に、てらだくんから受験生のみんなにメッセージをもらいました。
てらだくん
てらだくん、本当にありがとうございました!