東大医学部生に聞いた!理Ⅲ現役合格の7つの理由

以前からあたためていた企画、卒業生インタビュー。第1弾は絶対この子にお願いしたい、そう思っていた卒業生がいます。

打診したところ、快くOKしてくれたので東京まで会いに行ってきたよ。

てらだくん、久しぶり。元気にしてた?

うえの

寺田くん

お久しぶりです。元気でしたー。

受験のこと、大学生活のこと、将来のこと色々ためになる話をしてくれました。

東大を志望した理由・きっかけ

そもそも東大を目指したきっかけは何なん?

うえの

寺田くん

うーん、何でなんですかね。どうせやるからには、というのがあったと思うんですけど。
じゃあこれがきっかけで、という明確なものはなかった??

うえの

寺田くん

聞かれて今思い出したのは、高進の数学の時間にテストの表紙に志望校を書かないといけなかったんです。僕その時まだ高1やったし、空白にして提出したんですね。

寺田くん

そしたら松村先生に東大理Ⅲって書かれて返却されて

それで「目指せる成績ってことなんかな」って意識しだして、今思えばきっかけはそれやったと思います。

なるほどねー。すごいな、淳平くん(=松村先生)めっちゃ影響与えてるやん。

松村先生からのコメント
数学に関しては本当に抜けてました。知的好奇心がすごかった。

単に受験で点数とれたらいいや、って感じではなくてちゃんと数学に向き合ってる感じでした。数学に関して言えば、高1の段階で東大には合格できるなという感じはありましたね。

数学に関しては、松村先生のお墨付きだった寺田くん。こうして高1から東大を目指す受験生としての生活が始まるのです。

寺田くん

受験するからには日本の最高峰を目指したいって気持ちでした。将来の選択肢も広がるかな、って。

国語について

東大理系志望者の頭を悩ませる教科、国語。二次試験に国語が課される大学って全国的に見てもかなり珍しい。

国語については、一体どんな勉強をしたのでしょうか?

そもそも国語って得意教科やった?それとも苦手教科?

うえの

寺田くん

国語は苦手意識もなかったんですけど、得意という感覚も特になかったんですよね。読めるときは読める、みたいな。

確かになー。それはみんな言うし、正直わたしもそう思う。

寺田くん

でも1週間に1回授業があって、直前期も過去問添削とかしてもらったのは、すごくためになったと思います。

寺田くん

国語って解答見たら納得しちゃうんですけど、自分で書けるとこまで持っていくのが大変なんですよ。そのプロセスが授業で練習できたのはよかったなって。
国語の”つかみどころのなさ”みたいなのは感じなくなった?

うえの

寺田くん

はい!この書き方じゃだめやな、ってことは授業と添削を通して感覚的に掴めるようになりました。

東大って文章自体の難度はそこまでそんなに高くないし、解答見ても「あ、そうやんな」って納得できてしまう。

短い解答欄で、いかに過不足なく説明しきるかって絶対に訓練が必要なんです。

東大合格のポイント①
東大の国語は要約が難しい。内容がつかめても点数のとれる答案とは限らないから、添削を通して客観的な評価をうけること。

英語や数学に比べてスタートが遅れがちな国語。短期的に成績を上げることが難しい教科なので、早いスタートを切ることって本当に大切

MEMO
ところで、高等進学塾・西宮北口校では3学期から国語の授業がスタートするんですが、実はそれを提案してくれたのは当時高2だった、寺田くん。

それまでは高3になってからしか授業がなかったんです。

生徒ながら(しかも高2で!)そういうことまで分かってたんかと思うと、改めてすごいなって思うわ。

苦手教科の克服法

苦手科目ってあったん?

うえの

寺田くん

英語でした。英語に対する苦手意識はけっこうありましたね。
そうやったね。英語は結局苦手なまま受験を迎えた感じ?

うえの

寺田くん

それが英語に対する苦手意識はなくならなかったんですけど、受験のころには「東大英語」に対する苦手意識はなくなったんです。

確かに、東大英語って特徴的ですからね。しかし、英語は苦手なのに、東大英語なら大丈夫だと自信が持てるようになった要因って何なんでしょう?

寺田くん

それはやっぱり藤T(=東大英語担当、藤田先生)のおかげですね。
出た、カリスマ。

うえの

寺田くん

英語って自分が苦手やから、どうやって勉強していいか分からんかったんですけど、藤Tは自分でできることを教えてくれました

寺田くん

東大特有の対策もめっちゃしてもらいましたし、英語そのものの読み方っていうのも藤Tから教わった部分が大きかったと思います。
藤田先生からのコメント
確かに論理構造がはっきりしていない、文脈重視の文章では少し苦戦していたのかな。

でも本当に素直に僕が言ったやり方で解いてくれていたから、最終的に東大合格には全く危なげない感じで安心して送り出せました。

寺田くん

僕、この夏カナダに1か月くらい語学留学してたんですけど、藤Tに教えてもらったことが活きてるなって。

さすがカリスマ!こんな風に受験が終わってからも活きてる、なんて言われたら講師冥利につきますね。

それと藤Tが言うように、寺田くんは本当に素直だった。言ったことを言ったままにって簡単なようで難しいことやねん。

東大合格のポイント②
東大は英語も非常に特徴的です。東大対策に特化した授業を受けて、ピンポイントで対策しよう。

寺田くん

あと、英語に関しては、今思えば語彙力が不足していたなって思いますね。

どうしても苦手だから読み方、解き方のテクニックで誤魔化そうとしちゃって。もちろんそれも大事なんですけど、単純に知ってる言葉が多いとそれだけ内容深く読めるので。

うん、それは本当にそう。国語でも同じことが言えます。

国語は母語であるぶん余計にできない理由を「読み方」のせいにしてしまいがちなんだけど、語彙力不足のせいで正しく文章の意味を読めてない人が本当に多い

東大の傾向に即した対策も大切だけれど、苦手な人ほど語彙力をふやすように努力するべきですね。

東大合格のポイント③
苦手な人ほど、読解テクニックでごまかそうとしてはダメ。語彙力は本当に大切です。

社会の教科選択について

ところで社会は何選択やったん?

うえの

寺田くん

日本史です。日本史は好きだったんでそんなに苦痛なく勉強してた気がします。

今でこそ医学部志望者でも日本史・世界史を選択する人が多いけど、寺田くんの受験の時はまだまだ地理を選択する人が圧倒的に多かった。

医学部志望なのに日本史選択って聞いて、けっこうびっくりした記憶があるんですが、今思えばさすがだったなって思います。

全受験生のみなさん。社会は自分の好きな教科を選択してください

国公立医学部の合格者の話を聞いていると、社会が好きだったから社会の勉強が息抜きになったって声がすごく多いんです。

暗記量が少ないから、というだけで地理選択にして苦労している受験生、たくさんいるよ。

東大合格のポイント④
社会は暗記量だけで教科を選ぶのではなく、勉強するのが苦痛でないものを選択しよう。

センターについて

これから高3生・高卒生はセンターと二次試験の比重をどうすればいいのか、悩みますよね。その辺はどうだったんでしょうか。

センター対策って結構やってた?

うえの

寺田くん

僕はかなりしましたね。社会にも時間けっこう割きましたし。英語や国語はセンター対策、結構やりました。英文法や古文法見直したり。

センターの勉強って二次試験にも活きたなってめっちゃ思います。

そうなんです、センターの勉強って二次試験の対策にもなるんです。

私は東大志望者に対して、少なくとも国語に関してはセンター直前1か月はセンター対策に徹してほしいって言っています。

時間配分や読まないといけない文章量も違うから。センター後1か月あれば記述力は戻るので、安心してセンター対策に集中してください。

センター直前期は二次の勉強ってどうしてた?

うえの

寺田くん

理科はあんまりセンターに不安はなかったんで、二次試験にしか出ない範囲とかはちょっと見たりはしてました。

センター直前はけっこうセンター対策に比重を置いていましたね。

寺田くんは東大理Ⅲに現役合格したわけなんだから、めちゃくちゃ優秀なのは言うまでもない。

そんな寺田くんでも直前期はセンター対策に重点を置いてたんです。

確かにセンターばっかりやっていると、二次試験のことが不安になるよね。

寺田くんのように、二次試験だけで問われる範囲などについては、少しは見る時間をとってもいいのかも。

10月・11月までは2次試験中心の勉強でOKですが、12月に入るとしっかりセンターの対策をしましょう。

東大合格のポイント⑤
東大志望とはいえども、センター対策は重要。特に英語や国語は傾向や問題量も違うので、きちんと練習はしておこう。

二次試験について

当日はやっぱり緊張した?

うえの

寺田くん

寝られなかったとかはないんですけど、朝ごはん食べられなかったんで、やっぱり緊張してたなって思います。
終わったあとはどんな感じやった?

うえの

寺田くん

僕、数学が得意教科だったんですけど、僕が受験した年、数学が難しかったんですよ。
それでめっちゃ焦った?

うえの

寺田くん

いや、試験中は焦るというより、今年は難しいなー、これはみんなできてないやろうなって。

ただ試験が終わった後、それは勘違いで自分だけできてなかったんじゃないかなって不安になってきて、そんな気持ちで2日目を迎えました。

あとから不安になってきたっていうの、分かるなぁ。

寺田くん

でも明日もやれることやらなしゃあないな、って気持ち立て直して。自分を信じようって。

二次試験でもセンターでも大事なのは、できなかったときの感情をうまくコントロールすること。

特に二次試験は、全然できなかったと思っても、みんなできてなくて、そこまで打撃がなかったって場合も多いからね。

気持ちはよく分かるんだけど、できなかった感触に引きずられて次の科目に影響が及ばないように気持ちを強く持とう!

東大合格のポイント⑥
二次試験ではできなくても、その場ですぐ落ち込まない。周りもできていないと思って、次の科目に持ち越さないように。

今振り返る勝因

今振り返ってみて勝因は何やったって思う?

うえの

寺田くん

やっぱり穴を作らなかったことだと思います。英語は苦手意識はありましたけど、「東大英語」に関しては闘えるだけの力はつけていたので。

寺田くん

あと国語が底上げしてくれたな、とも思いました。センターでも9割超えていたし、本番も(80点満点中)50点とれました。

受験生の人は分かると思いますが、東大の国語って半分(40点)とるのもけっこう大変なんです。そんな中で50点以上とるのは本当にすごいこと。

センターも、寺田くんが受けた時ってそんなに簡単じゃなかったしね。

寺田くん

センターで全教科の合計点が9割を超えられたことも大きかったと思います。

圧縮されるといっても、点数化されることには変わりないし、やっぱりセンターがとれたおかげで精神的に安心できました。

東大志望者ってセンター試験より二次試験に比重を置いて勉強しがち。もちろん原則的にはそれが正しいんだけど、結局センター試験がとれないような人が東大の二次試験でいい結果残せるはずがないんです。

そしてセンター試験の対策をすることは、少なくとも国語においては、二次試験の対策として十分に効果的です。

センターの得点が9分の1になる東大ですらそうなんだから、他の大学ならなおさらやで。

高1・高2生の人も現行の入試制度ではセンター試験が国公立大合格のキーになるのは間違いないということはしっかり覚えておいてくださいね

てらだくん

あと、実は僕は得意科目の数学で、二次試験そこまでいい成績ではなかったんです。

でも他に極端にできない科目はなかったおかげで、そこまでの痛手にはなりませんでした。今思えばバランス型やったな、って。

本当にいいことを言ってくれました。

大学受験において大事なのは、得意科目に頼り過ぎないこと。

抜きんでた得意科目があることは大きな強みです。それは間違いない。

でも、入試って何が起こるか分からないんです。

自分の得意教科が極端に難しかったり易しかったりすると他の受験生と差がつかないんよ。

現に寺田くんが受けた年の数学はかなり難しかったみたいです。

そういうことは自分ではコントロールできないから、寺田くんのように苦手科目を作らない、(とは言ってもあるのが普通だから、)あっても得意教科に頼って逃げ切ろうとするのではなく、克服しようとする姿勢が大事ですね。

東大合格のポイント⑦
得意科目に頼りすぎないこと。絶望的にできない科目をつくらないように、科目間のバランスを重視して勉強しよう。

本当にためになるお話をありがとう!

ずいぶん昔のことなのに、一生懸命思い出しながらとっても真摯に答えてくれました。このてらだくんのお話から重要なことをもう一度まとめると以下の通りです。

東大合格の7つのポイント
  1. 国語はとにかく答案を書いて、それを人に見てもらうことが大切
  2. 東大英語は非常に特徴的なので授業を有効活用し、特化した対策をしよう
  3. 英語が苦手な人は、単語や文法の知識不足を徹底的にカバーすること
  4. 社会は勉強するのが苦にならない教科を選ぶこと
  5. 12月に入るとセンターの対策はしっかりすべき
  6. 二次試験はできなかったと思っても、周りもできていないこともある。少なくとも試験が全部終わるまではそう考えるべき。
  7. 得意科目に頼りすぎず、大きな穴をつくらないようバランス型の勉強をしよう
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引き続き寺田くんに聞きました。