プロジェクト41【25】今週の勉強内容と私が古文の講師になった理由

変な動きの台風が日本列島を襲撃しています。みんな今日は外出せずに、お家で勉強した方がいいかも。というか塾空いてないかもしれないしね。

自習室じゃないと勉強できないって人もいると思うけど(私も!)…。

7月も今週でおしまい、来週からは8月です。8月の勉強内容についてもコチラで確認しておいてね。

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では今週の勉強法です。

必須課題

  1. 『読んで見て覚える重要古文単語315』(桐原書店)第1章・第2章の副詞
  2. 『入試漢字マスター一八〇〇+』(河合出版)の書き取りCの121~240
  3. 『古文上達 基礎編-読解と演習45』(Z会)37~39
  4. 『マーク式基礎問題集 現代文』第9問(評論・小説)
  5. 『マーク式総合問題集』第1回

①古文単語

今週は副詞です。副詞は読解的にそこまで重要なポイントになるわけではないけど、選択肢を切る上でヒントになる場合があります。

また二次試験では現代語訳出問の加点ポイントにもなるよ。

活用もないので、意味を覚えるだけだから楽なんだけど、似たもの同士ごちゃまぜにしやすいので、しっかり覚えておきましょう。

②漢字

今週から書き取りCに入りますよ。今週は書き取りCの121~240です。

③『古文上達 基礎編-読解と演習45』(Z会)

今週は37~39です。

今週で敬語も終わり。今週の範囲には敬意の対象や複数の種類を持つ敬語動詞など、敬語法の重要なポイントがたくさん含まれているよ。夏のマーク模試の前に敬語法の理解をあらためて確認しておきましょう。

いよいよ次週からは和歌です。

先週に引き続き、念のために敬語の動画授業も貼っておきます。

全部見ても40分くらいだよ。

うえの

動画で使用しているプリントは、下のボタンからダウンロードできます。

動画講座のプリントをダウンロードする

④『マーク式基礎問題集 現代文』(河合出版)

今週は評論・小説のそれぞれ第8問です。

この問題集のすすめ方や見直しの仕方についての記事はコチラ。

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⑤『マーク式総合問題集』(河合出版)

これの、第1回を解いてください。

この問題集は解くだけで80分かかります。解いた後に、4題の長文を見直すって本当に時間がかかってしまうから、その日は他の教科の勉強ができなくなってしまうのね。

なので、解く日と見直す日を分けること。

解いた後は答え合わせだけしておいて、次の日に現代文の見直し、その次の日に古文漢文の見直しをする。

こんな風に予定を組むと、他の教科とのバランスもとりやすいし、集中力も維持できるよ!

プラスα課題

①古典文法

国語が大事ドットコムでは、古典文法の動画授業を公開中。

動画授業を見てくれた生徒の子によると、1.25倍速で再生するとちょうどいいらしいよ。

うえの

文法が怪しい人は早急に対策が必要なので、スキマ時間にこの動画講座を見て一刻も早く対策してください!

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動画講座のプリントをダウンロードする

②『ステップアップノート10-漢文句形ドリルと演習』(河合出版)

二次試験に漢文が必要な人はやっておきましょう。

③『入試現代文へのアクセス‐基本編』(河合出版)

私が一番おススメする現代文の問題集です。

本文そのものの読み方と、評論文読解に必要な知識を同時に学べる良書。

この『アクセス』のすすめ方についての記事はコチラです。

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現代文が苦手な人は、必須課題で紹介してる『マーク式基礎問題集」の前に、先にこっちをやった方がいいよ。

うえの

今週の雑談

時々聞かれます。

「なんで古文なん?」

国文学科を卒業したと思われてることも多いのですが、私は法学部の出身(ろくに勉強しなかったけど)。

そんな私が何の因果か、まさか古文を教えることを職業にするなんて、高校生の時には想像もしてなかったわ。

むしろ、「古文とか勉強する意味あるん?!」って本気で思ってたからね。現代文は得意やったんやけど、古文漢文のせいで模試の成績が下がるのがめっちゃ嫌で、古文をむしろ憎んでたくらい。

 

実は私は高進生で、卒業した時に英語科の採用試験を受けてみないって声をかけてもらってたんです。でも、私は言いました。

 

「やるなら古文がいい。」

 

ほんとに生意気でしたね。

その時の私は、「古文が大好き」、とか「みんなに古文の楽しさを教えたい」なんてことは全く思ってなかった。

入試の時の偏差値で言えば、英語や現代文、日本史の方が高かったと思います。ただ古文は、自分で考えた勉強法を実践して、受験前よりははるかに成績を伸ばすことができた

この経験なら伝えられるし、伝えられると思ったんです。

ほとんどの人にとって、受験は自分のダメなところ、苦手なことと向き合わなければならない部分があるはず。

それはめっちゃつらいし、逃げ出したいし、辞めてしまいたくなるものです。だけど、それに向き合ったら必ず得られるものはあると私は思ってる。

正直言うと、古文って普通に文章読みにくいし、主語書けよって思うし、これ勉強して意味あるの?って思う。

そう、私だって思ってるんですよ。

だから、受験が終わったらみんなの人生からほぼほぼ必要なくなる古文を教えるってことに、以前はほんの少し虚しさを感じることもありました。

けど去年からブログを始めて、何で自分が古文を教えることにしたんやっけ?って記憶を掘り起こしてみた結果、「あぁ別に自分は古文そのものにこだわりがあるんじゃなくて、できなかったことができるようになったってことを伝えたかったんや」って思い出した。

みんなは「教える」ってことにどういうイメージを持っていますか?

何かに対してめっちゃ詳しい、あるいはめっちゃ長けてる。だからその知識や技術を人に授ける。そんなイメージがありませんか?

もちろんそれは正しい。ただ、自分ができなかったこと、苦手なこと、失敗したことを経験として伝えるっていうのも、十分誰かの助けとなりうるんです。

もし私が最初から古文がめちゃくちゃできて、模試でも偏差値70切ったことない、とかやったら今までこの仕事を続けていられなかったと思う。

自分が最初からできたこと、得意なことを教えるのは簡単だし、楽なんだけど、情熱が続かないんですよね。

国文科卒ではない私は、講師になってからも当然のことながら必死に勉強しました。せざるを得なかった。

そうして苦労して身に付けた知識だから、みんなに伝えないともったいないって、ちょっとセコい考えやけど、そんな風にも思ったのも事実。

受験を通して学ぶことって、人それぞれ違うし、しかもそれは受験が終わってからでないと分かりません。だからこの話は今のみんなにはピンと来ないかもしれない。

だけどみんなが今、自分の苦手なこと、できないことにがんばって向き合っているのであれば、それは絶対にみんなや、みんなの大切な人にとって、とっても大事な学びとなって返ってきます。そんな遠い未来のことではなく、近い将来に、必ずです。

それは本当に断言できる。

みんなの中でこの先、教師や講師という人を教えるという仕事に就く人は少ないかもしれなません。ただ、どんな仕事でも(部活やサークル、趣味などでも)「教える」という側面は絶対にあるんです。

自分のできなさに絶望が止まらない人もいるかもしれませんが、それをいつか誰かに伝えてあげることで、人を助けたり、自分を成長させたりできるんじゃないかなって思っています。

さてさて、今日は長くなってしまいました。

台風の被害が大きくないことを祈るばかりです。