今日は京都大学の国語の時間配分や、解く順番についてお話しします。
時間配分
文系の場合
大問3題(150点満点 ※教育学部は200点満点) 制限時間-120分
次の【 】の時間が、私が推奨する、各大問ごとの時間配分です。
第1問-現代文(50点)-【40分】
第2問-現代文(50点)-【40分】
第3問-古文(50点)-【35分】
理系の場合
大問3題(100点満点 ※理、医学部は100点満点) 制限時間-90分
次の【 】の時間が、私が推奨する、各大問ごとの時間配分です。
第1問-現代文(40点)-【35分】
第2問-現代文(40点)-【30分】
第3問-古文(30点)-【25分】
以下、解く順番に沿って見て行きたいと思います。
解く順番
第3問(古文)➡ 第1問(現代文)➡ 第2問(現代文)
文系、理系ともにこの順番をおすすめします。
最初は古文から
まず、一番最初に解くべきは古文。
なぜかというと、京大は、古文の本文の長さが短いからです。理系は昔から短いのですが、最近文系もどんどん短くなってきています。
本文の長さが短いと、全体に目を通す時間は少なくて済みます。まず、古文の本文を一読し、だいたいの意味がつかめたら、OK!
もし一読で理解できなかった場合は、心を落ち着けてもう一度ゆっくり読んでみましょう。
そして、それでも分からなければ、現代文に賭ける。
2回読んで分からない文章って、3回読んでも分からない。その場合は、単語・文法的な解釈を極力反映させた答案を書いて、さっさと現代文に取り組みましょう。
古文は現代文に比べて知識的な部分で点数がとれる。また現代文よりも、自分が文章の内容が理解できているか否かを判断しやすいのです。
そのため、古文を真っ先にやってほしいと考えています。
うえの
京大は、とにかく解答量が多いのが最大の特徴。答案を作成するのに時間がかかります。
それに現代文は本文そのものが長く、答案量も古文よりさらに多い。
だから現代文から先にやってしまうと、出だしから時間配分に失敗してしまう確率が高いんです。
あと古文の場合、現代語訳の問題があったり、説明問でも現代文よりはまだ解答欄が小さい(書く量が少ない)ので、答案を早く完成させることができる。
何より、もし最後に時間が余った場合、古文漢文の方が見直しをしやすいからね。
- 知識で点がとれる
- 諦めがつけやすい
- 答案を作りやすい
- 時間が余った時に、あとから戻って来やすい
以上の理由から、私は古文を先に解くようにおすすめしています。
現代文
現代文は第1問の方が第2問よりも本文が長いので、先に第1問を解いた方がいいと思う。
理系の場合は第1問の方が設問数が多いのですが、文系は第1問、2問とも設問数は一緒。どっちの方が時間がかかるかは、文系の場合は正直年にもよるし、個人差もあるのかなぁと思います。
なので第1問は文系40分、理系35分と言う時間配分で解くようにしてください。
見直し
もし時間が余れば、最後は答案の見直しを行いましょう。前述したように古文は本文全体が短いため、短時間での見直しが可能です。
また敬語や助動詞など細かい文法事項の訳し漏れ、訳し間違いなどケアレスミスが起こりやすい分野。
もちろん解答を1つ仕上げるたびに、さっと目を通してから次の問題に取りかかるのがベストですが、最後に時間が余れば、もう一度自分の答案を見直してみましょう。
目標点
受験生さん
うえの
この質問に対し、私はいつもこう答えています。
つまり、
文系なら75点、理系なら50点
です。合格した卒業生に得点開示後の点数を教えてもらうと、ほとんどの合格者はやはり満点の半分以上はとれているんです。
それに対して文系はやっぱり半分とれないと厳しいかなーっていう印象。
うえの
京大の国語って、解答量多いし、文章を書くことを極端に嫌う理系の子からしたら本当に鬼門だと思うんですけど、いい所が一つあります。
それは答案に部分点がつきやすいということ。特に古文は単語・文法的な部分でけっこう点数を稼げると思います。
東大や阪大なんかよりははるかに努力が点数に結びつく大学なんです。
というわけで、京大志望のあなた(特に理系の人)はとにかく古文単語や文法の知識を定着させることが大切ですよ。
今日は京大志望者の人のために、国語の時間配分や解く順番、目標点についてまとめました。
京大の国語の問題は、解答量こそ多いものの、基礎的な国語の力を問う非常に完成度の高い良問です。
過去問演習などを通して、京大の国語に慣れて行ってくださいね。
京大志望者のための漢文対策
京大でも2016年度以降、古文の問題の中で漢文が出題されています。こちらの記事も参考にしてください。
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