プロジェクト41【22】今週の勉強内容と忘れられない不思議な話

8月もあと2週間で終わりです。受験の天王山と言われる夏、最後まで悔いなくがんばりましょう。では今週の勉強内容です。

必須課題

  1. 『読んで見て覚える重要古文単語315』(桐原書店)第2章
  2. 『入試漢字マスター一八〇〇+』(河合出版)の書き取りCの481~600
  3. 『古文上達 基礎編-読解と演習45』(Z会)46~48

①古文単語

今週は第2章。単語力の有無によって、古文の点数だけでなく、読むスピードも大幅に変わります。センター国語は時間との闘い。

古文を20分で解けないって人、単語力の強化に力を入れてください。

②漢字

今週は書き取りCの481~600です。

③『古文上達 基礎編-読解と演習45』(Z会)

いよいよ、この問題集も今週で終わり。範囲は46~48です。

文法の復習と並行しながら、単語や古文常識、古文読解の演習を重ねてきました。最近のセンター試験の傾向を見ていて思うのは、古文はとにかく直訳する力があるかどうか、が重要だということ。

1回目の演習は終りましたが、読解問題の本文はくり返し読んで、直訳力を鍛えて行きましょう。

プラスα課題

①古典文法

国語が大事ドットコムでは、古典文法の動画授業を公開中。

動画授業を見てくれた生徒の子によると、1.25倍速で再生するとちょうどいいらしいよ。

うえの

文法が怪しい人は早急に対策が必要なので、スキマ時間にこの動画講座を見て一刻も早く対策してください!

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②『ステップアップノート10-漢文句形ドリルと演習』(河合出版)

二次試験に漢文が必要な人はやっておきましょう。

③『入試現代文へのアクセス‐基本編』(河合出版)

私が一番おススメする現代文の問題集です。

本文そのものの読み方と、評論文読解に必要な知識を同時に学べる良書。

この『アクセス』のすすめ方についての記事はコチラです。

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現代文が苦手な人は、必須課題で紹介してる『マーク式基礎問題集」の前に、先にこっちをやった方がいいよ。

うえの

今週の雑談

受験生にお盆もへったくれもないけど、今や日本ではお盆はどこへ行くにもバカ高いバカンスの代名詞となっていますが、亡くなった人の魂がこの世に戻ってくる時期とされています。

今日はそんなお盆の時期になると思い出す、忘れられない出来事のお話。

4年前の夏のこと、本当にちょうど今頃、お盆の時期でした。

心斎橋の大丸百貨店で、友だちのお母さんを見かけた私。その友達にも何年も会ってなくて、彼女のお母さんに会ったのは、さらにその数年前の彼女の結婚式が最後。

懐かしくて、びっくりして「ママ!」って大声で叫んでしまった。

私はその友達のお母さんのことを、彼女と同じように「ママ」と呼んでいたから、思わず昔のようにそう呼んだんだけど、ママは気付いてくれなくて…。

慌てて追いかけたけど、ママは地下鉄の心斎橋駅の改札を通り、見えなくなってしまいました。

久しぶりに会ったのに、私がすぐにママだと分かったのは、アンリ・シャルパンティエの紙袋を大量に抱えていたから。

アンリ・シャルパンティエって、絶対みんな食べたことがあると思うねんけど、デパ地下には必ず入っているちょっといいお菓子のお店。

ママのアンリ・シャルパンティエ好きは有名で、彼女自身もよくネタにしてた。

彼女のおうちが贈るお中元とお歳暮は全部アンリ。彼女の結婚式の引き菓子も、赤ちゃんが生まれた時の内祝いも全部アンリ・シャルパンティエでした。

あぁ、ママ変わってないなぁって懐かしくて、久しぶりに友だちに

「今心斎橋大丸でママ見たよ。声かけたけど、聞こえてなかったみたい。アンリの袋大量に持っててすぐ分かったわ。久しぶりにしゃべりたかった!!」

って連絡しました。

ところが、何日経っても返事が返ってこないねん。

何週間かして、久しぶりに「会える?」って友だちから返事があり、何年かぶりに私たちは会うことになりました。

開口一番、ママの話をする私に、意を決したように友だちが言ったあの瞬間を私は一生忘れないと思う。

 

 

「あんな、あいちゃん。実はママ4月に亡くなってん」

 

 

ママは、その年の4月にガンで亡くなったと言うのです。

固まる私。

私はあの瞬間、「あれ?もしかしてママじゃないかな?」とかじゃなくて「あーーー!!!!ママ!!!」っていう確信があって声をかけたんです。

「嘘や、あれ絶対ママやったもん」

今思えば本当に無神経だったと思うんだけど、あまりに信じられなくて、そんな風に言ってしまった私に友だちは言いました。

「うん、私もあいちゃんが見たのはママやと思う。だって大丸のアンリにおったんやろ?そしたら絶対ママやわ」

それまでは暗くならないように淡々と話していた彼女が、堰を切ったように、ママの病気が分かってからのこと、分かった時は手遅れで本当にあっという間に亡くなってしまったことを泣きながら話してくれました。

「今年が初盆やったんやけど、ママのお供えはやっぱりアンリやろうって思ってアンリにしたんやけど、親戚もみんなお供えアンリにしてくれて、今家じゅうアンリだらけになってん。

そしたらあいちゃんから連絡あって、びっくりして何て返したらいいか分からんくなって。ごめんな、それで返事おそくなってしまってん。

ママ、自分のお供え自分で買いに行ったんかなぁ」

そう言って、彼女は笑っていました。

もちろん私には霊感なんてものはなく、日ごろから見間違いと聞き間違いによる勘違いが極めて多い私やから、あの日大丸で会ったのは全く別の人やったんやと思う。

だとしたら、ママを失くしたばっかりの友だちには本当に申し訳ないことをしてしまった訳なんだけど、

「あいちゃんはママのお気に入りやったから、ママ会いに行ったんかなぁ」

って言って、私に連絡できなかったことを謝ってくれました。

私がママって呼ぶのも、「おばちゃん」よりはずっといいって言って喜んでくれた、お茶目で可愛い人でした。

私もその前の年の秋に父を亡くしてその年が同じく新盆だったんだけど、それも何となく偶然とは思えなくて、未だに忘れられない出来事として鮮明に記憶に残ってる。

今でも、デパ地下に行ったら思わずアンリ・シャルパンティエを覗いてしまいます。もちろん、それ以降ママには一度も会ってないけど。

亡くなった人の魂が戻ってくるとされているお盆。

理系のみんなには笑われてしまう話ですが、あの日私が見たのは、ママじゃないと思うけど、ママやったらいいなぁって思っているんです。