【センター試験の傾斜配点】理系こそ国語が大事!

大学受験の国語の対策を始めるにあたって、まず何より最初にしなければならないこと。

それは志望大学の国語の配点を確認することです。

国公立大を目指すかぎり、理系の人も等しく受験しなければならないのがセンター試験。

志望校によっては、理系の人の方がセンター試験での国語の得点率が重要って知っていますか?

入試科目としての国語に対して苦手意識を持つ人はとっても多いんです。あなただけではありません。

受験生にとって最も対策に困る教科であろう国語。すぐに成績が上がる教科ではないので高2の今から意識して取り組んで行ってほしいんです。

この記事では、まず文系の人だけでなく、理系の人にとっても国語が重要な教科なのか、現行の入試制度も踏まえて説明します。

例①神戸大学農学部

神戸大の農学部は、センター試験の配点が400点、2次試験が450点の計950点満点で入試が行われます。

神大は文系も含め、比較的センター試験の得点を重視する大学なんです

受験生くん

センター試験の満点は英語のリスニングも入れると950点。なんでそれが400点になるの?

これが国公立大受験の最大のポイント

950点満点のセンター試験を、各大学が独自の配分で圧縮するんです(圧縮せずに、そのままの大学もある)。

重要
これを傾斜と言います。国公立大を志望する場合この傾斜割合がめちゃくちゃ重要!!

自分が志望する大学の傾斜がどうなっているか、必ず確認しておこう

では実際に神大の傾斜割合を見てみましょう。

センター試験の配点(400点)

科目 満点 神大換算
英語 200 40
リスニング 50 10
数学(ⅠA・ⅡB) 200 50
国語 200 150
理科(2科目) 200 100
社会(1科目) 100 50

国語の配点、やばくないですか?

補足
神戸大学農学部の入試は、2次試験の配点が450点(英語・数学・理科各150点)で、センター試験の400点と合計して850点満点です。

例②京都大学工学部

次は京都大学を見てみましょう。京都大学はセンター試験が200点、2次試験が800点という二次試験重視の入試が特徴です。

センター試験の配点(200点)

科目 満点 京大換算
英語 200 50
リスニング 50
数学(ⅠA・ⅡB) 200 0
国語 200 50
理科(2科目) 200 0
社会(1科目) 100 100
数学と理科ゼロて。

うえの

もちろんそれは二次試験でしっかり聞きますよ、ということなんだけどね。

受験生くん

国語も200点が50点に圧縮されるわけだし、そこまで影響ないんじゃない?

京大は理系学部でも二次試験に国語が出ます。なので、残念ながら国語からは逃げられません。

補足
京都大学工学部の入試は、2次試験の配点が800点(英語200点・数学250点・理科250点・国語100点)で、センター試験の200点と合計して1000点満点です。

例③大阪大学法学部

今度は文系を見てみましょう。

センター試験の配点(450点)

科目 満点 阪大換算
英語 200 100
リスニング 50
数学(ⅠA・ⅡB) 200 100
国語 200 100
理科(1科目) 100 50
社会(2科目) 100 100

阪大に限らず文系の大学は、センター試験の国語の得点割合が他の教科に比して高いということはありません

ただ二次試験で国語を課している大学が多いので、トータルで見るともちろん国語の重要性は高くなります。

阪大法学部の場合は、国語はセンターと二次試験を合わせてみると、英語・数学と同じ配点です。

補足
大阪大学法学部の入試は、2次試験の配点が450点(英語・数学・国語各150点)で、センター試験の450点と合計して900点満点です。

ちなみに大阪大学は神戸大学と同様に、理系学部の国語のセンター傾斜が高いです。

傾斜配点を調べる方法

自分が志望している大学の傾斜配点を調べるのにおすすめのサイトがあるので紹介します。

Benesseのマナビジョンというサイトを使って以下のような手順で調べることができるよ。

  1. 一番上の「大学を調べる」検索欄に大学名を入力して検索
  2. 大学名をクリック
  3. 「大学トップ」というページになりますが、それを「入試」タブに切り替える左端下から3つ目の「入試」というところをクリック)
  4. ステップ1で学部を選択
  5. ステップ2で学科を選択
  6. 「入試方式を変更」で「一般 前」を選択
MEMO
上記1~6の説明はスマホの場合です。もちろんパソコンからもアクセスできますが、少しだけ体裁が異なります。

最初はちょっと分かりにくいかもしれませんが、慣れると色々な大学を調べられるので便利!

もちろん大学のホームページからも確認できるし、赤本の最初のところにも載っているよ。

まとめ

  1. 大学によって、センター試験と二次試験の得点配分は異なる
  2. 同じ大学でも学部によって得点配分は異なる
  3. 東大と京大はセンター試験より二次試験を重視する
  4. しかし東大と京大は理系でも二次試験で国語がある
  5. 阪大や神大はセンターと二次試験の割合はほぼ同じ
  6. 阪大・神大の理系学部では、二次試験に国語は課されないが、センター試験での配点が高い
  7. 阪大・神大の文系学部では、二次試験に国語が課され、センター試験と合算した配点は英語や数学と同じになる

そんなわけで、文系の人はもちろんのこと、理系の人にとっても合否を左右する教科となる国語。

でも、センター試験で国語の点がしっかりとれると、本当に戦況が楽になります。逆を言うととれなければ苦戦を強いられることになる。

特に医学部志望者はセンター試験がとれないと、本当に厳しいです

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3年生になって慌てなくてもいいように、高2の今からはじめて行きましょう。

高2の間にやってほしい問題集をこちらにまとめています。

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