みなさんは受験に必要な古文単語の数ってどれくらいか知っていますか?
この質問に対して私はいつも300語と答えています。
多いと思ったでしょうか、それとも少ないと思ったかな?
この300という数は、あくまで最低限これくらいは覚えてほしい、という数です。
つまり共通テストだけでしか古文要らないっていう理系の人でも、300語は絶対に覚えないといけないってこと。
今日は古文単語の勉強方法について、高2生のみなさんに今何をすべきかを詳しくお伝えしていきたいと思います。
おすすめの参考書
マドンナ古文単語230 パワーアップ版: 別冊単語カードつき (大学受験超基礎シリーズ)
この『マドンナ古文単語230』はそのタイトル通り、入試に絶対必要な古文単語230個が収録されています。
受験生くん
さっき最低でも300個覚えろって言ってなかった??
そうなんです。
確かに受験に必要な古文単語の数って300語なんで、これ1冊だけでは入試には対応できないんです。
でも私は、高2生にはまずこの単語帳からスタートし、3年生になってから他の単語帳にステップアップするようにおすすめしています。
その理由は、古文単語は1つの語につき意味がたくさんあるから。
受験生くん
これ、受験生のみなさんから非常によくもらう質問なのですが、残念ながら覚えないといけないんですよ。むしろそこが出題のポイントって感じで。
この『マドンナ古文単語230』は1つの単語についての説明がかなりしっかりしているので、覚えやすくて多義語の訳し分けの判断がわかりやすいんです。
では、次にこの『マドンナ古文単語230』を使って、どのように勉強していけばよいのかを説明します。
具体的な勉強方法
『マドンナ古文単語230』は全部で8つの章に分かれています。
次の1「読む」・2「単語カードを使って暗記の確認」のステップを章ごとにすすめて行き、最低でも3度は繰り返すこと。
つまり、
- 第1章を「読む」
- 第1章を「単語カードをつかって暗記の確認」
- 第2章を「読む」
- 第2章を「単語カードをつかって暗記の確認」
…と第8章まで終えたあと、また第1章に戻って上記を繰り返します。
具体的に各ステップについて説明するね。
読む
本書のもっとも良いところは、1つ1つの単語の説明が非常に詳しい点です。一番最初は覚えようとせずにただ読んで見てください。
例えば、マドンナに載っている1番最初の単語は「けしき」です。
普通の単語帳だと、淡々と
- 様子
- 機嫌
- 意向
- 気配
という風に意味だけが載っているのですが、マドンナはこんな感じ。
自分で訳す場合は「様子」とさえ訳しておけばよいのですが、選択肢の場合-特に「〔人物の〕気色」のときーは意訳されていることもあります。たとえば、意見がありそうな様子であれば「意向」、怒りや喜びや快・不快などの気持ちがおさえきれない様子であれば、「機嫌・顔色」、行動を起こしそうな様子であれば「そぶり・気配」などと意訳するのです。
ここまで訳し分けについて詳しく書いてくれている単語帳って他にないんよ。
時々それはどうなんって突っ込みたくなるのもあるけど、読むだけで古文単語についての理解を深められる良い単語帳だと思います。
巻末の単語カードを使う
『マドンナ古文単語230』には巻末に付録として、単語カードが付いています。
切り取ってリングで留めれば、めくりながら暗記の確認をすることができます。
この単語カードの裏に書いてある意味がスラスラ言えるようになれば、まずはOK!
単語カードにはこんな風に、簡潔にその単語の意味が記されています。
でも絶対にこの単語カードだけで、『マドンナ』の勉強を済ませてしまわないこと。
『マドンナ』を使ってほしいのは、1つ1つの単語の背景にある知識を知ってほしいからです。単語カードはあくまで暗記の確認用として使ってください。
いつまでに覚えたらいい?
受験生くん
受験年度の4月になるまでにはこの単語帳での学習を終わらせておきましょう。つまりあなたが今高2生なら高3になるまで、です。
受験生くん
スラスラとはいかないかもしれないけれど、確実に変わります。
実は単語帳だけで入試に必要な古文単語を全て覚えるのは不可能やねん。長文読解の中でしか身に付けられない知識もある。
それに、最初にも言ったように『マドンナ』だけでは少し単語数が足りないのも事実。だけど、『マドンナ』を覚えたあとは、確実に古文の文章に対する理解度が変わるよ。
逆に、『マドンナ』程度の単語力もないまま長文読解の練習をしても、あまり意味はありません。
とにかくみんなには、文章を読んだときに「あ、『マドンナ』にのってた単語!」って気付けるようになってほしい。その状態を目指して勉強してくださいね。
まとめ
『マドンナ古文単語230』には入試に必要な古文単語のうち最頻出の単語が詳しく覚えやすいようにまとめられています。
そのため、本書を高1・高2生の方にプレ学習用の教材としておすすめしています。
また高3生・高卒生でも古文に苦手意識の強い人もまず『マドンナ』でひと通り単語を覚えてから、語彙数の多い単語帳に切り替えることをおすすめします。
なお、『マドンナ古文単語230』での学習が終わったあとに推薦している教材はコチラです。
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