今日から高等進学塾の東大古文漢文、京大古文漢文の授業がスタートしました。
東大と京大とでは、答案で求められる説明の仕方が大きく違うため、高等進学塾では東大クラスと京大クラスに分けて授業を行います。
東大では解答を短く簡潔に要約する力が、京大では論理の不足を補う力が必要です。授業では読解力を鍛えながら、それぞれの大学に特化した答案作成能力をあげていきたいと思っています。
国語に対する苦手意識が強い人は多いですが、毎年受講生はびっくりするくらい成長します。みんなも楽しみにしていてくださいね。
授業のすすめ方
毎回授業の冒頭で30分前後のテストゼミを行い、その後解説します。したがって予習はありません。時間内で正確に文章を読み取り、答案を作成する実践的な力をつけることが目標です。
私はみんなにはなるべく授業時間内で古典の対策を済ませてほしいと思っています。みんな色んな教科の勉強しないといけないしね。単語力がない人は正直キツいと思うので、古文単語だけはなるべく早く詰め込んでしまってください。
なおテストゼミの答案は回収し、採点・添削した後翌週に返却します。
欠席した場合は翌週提出してくれたらOKです。また毎回問題を終わらせるので、仮にお休みしてもVOD見ないまま翌週の授業来ても大丈夫です(もちろん後で見ておいてください)。
時には体調を崩したり、他の教科のVODを見ることに追われたり、ということがあるかもしれません。そんな場合は英語や数学・理科を優先してください。
授業で学ぶこと
①文章の読み方
「単語とか文法とか頑張って覚えたのに、古文読んでてもイマイチ何言ってるか分からへん」
このご相談、本当に多いです。特に東大は話を取り違えやすい文章を好んで出題するので、気を付けなければいけません。
先日こんな記事を書きました。
[kanrenc id=”594″]私なりに頑張って書いたんやけど、なかなかこういうことって文章では伝えづらく、こういったコツを毎週の授業を通してみんなに伝えていきたいと思っています。
②答案の書き方
これが一番重要な点であり、受講生のみなさんの伸びしろがある部分です。
実は東大も京大もそんなに出題分そのものの難度や傾向に違いがあるわけではないんです。
では何が違うのかというと、答案作成時に求められる説明の仕方が大きく異なります。
先述しましたが、東大では解答を短く簡潔に要約する力が、京大では論理の不足を補う力が必要です。東大は簡潔に、京大は詳細に、ということ。
極端な例でいえば、同じ内容でも東大は1行で、京大は3行で説明しろと言ってくるわけです。
両大学の傾向をふまえ、授業では合格できる答案の作り方をしっかり練習していきます。
③古文常識・漢文常識
東大・京大の二次試験では古文漢文の背景知識がなければ読めない(答案が書けない)部分が多く、そういう意味ではセンター試験と比べても難度は格段に上がります。
授業では独学が難しい古文常識・漢文常識を、問題演習を通じて実践的に解説します。
授業の復習
授業の復習に関しては、単語の確認をしっかりしておいてください。そして忘れたころにもう一度解いて(答案を作成して)みましょう。
1学期が終わるころに、もう一度解きなおすための新しい問題用紙と解答用紙を配布します。
古文単語
最低でも300語は必要です。東大京大の場合は文脈に応じて適切な現代語に置き換える力が求めらるので、単語帳に関してはあまり多すぎるものを選ばず、300語程度が望ましいでしょう。
私のおススメの単語帳と古文単語の勉強方法についての記事を紹介しますので、まだ見ていない人はぜひ目を通しておいてください。
[kanrenc id=”148″] [kanrenc id=”124″]単語帳は4月の間に終わらせておいてください。もちろん完璧じゃなくても大丈夫!ただ単語帳にどんな単語が載っているのか、文章を見た時にすぐ思い出せるようにはしておいてくださいね。
授業はテストゼミ形式なので、語彙力が不足していると問題演習の時に困ります。
古典文法
古典文法に関してはできている人とそうでない人の個人差が激しいんですが、やはりめちゃくちゃ大切。特に京大理系学部志望者の人、京大は文法をあやふやにしたままだと点が取れないよ。古典文法に関しても、勉強方法やおすすめ教材についてコチラで紹介しています。
[kanrenc id=”508″]センター対策
東大クラスもしくは京大クラスを受講してくれていれば、基本的にはセンター対策は十分です。ただできれば5月の第1回全統マーク模試、8月の第2回全統マーク模試(ともに河合塾主催)は受験し、自分のセンター得点力は把握しておきましょう。
京大志望者で漢文に不安がある人は夏期講習でセンター漢文の講座(2日間)を開講しますので、受講してください。
VOD受講の人へ
答案の添削を行います。
天王寺校・西宮北口校生は講師室の上野のトレーに入れてください。もし場所が分からなければ、受付で聞いてね。姫路校生は受付に直接提出して下さい。
採点した答案は天王寺校・西宮北口校生は提出トレー下の返却トレーに入れておきます。姫路校生は受付に預けておくので取りに行って下さい。
またVOD受講生は直接質問に来られない人が多いと思うので、何か分からないことや聞きたいことがあればこのブログの問い合わせよりどうぞ!
それでは、みなさん1年間よろしくお願いします。絶対に東大京大に合格しようね!