いよいよ10月になりました。再来週の第3回全統マークを皮切りに、模試に気の休まらない日々が続きますね。
模試を受けるにあたって、とても大切なことを言うよ。それは、時間配分の練習ができるのは模試だけだということ。
お家や自習室で解いている時だったら何気なく切れる選択肢も、模試だとついつい迷いがちになってしまうもの。
だからこそ、時間配分の練習になるねん。
マーク模試が終わるとまずはいったん二次試験対策に専念、という形になります。なので今週と来週はしっかりマーク模試に焦点をあてて勉強しよう!
必須課題
- 『マーク式総合問題集 国語』(河合出版)の第3回
- 『読んで見て覚える重要古文単語315』(桐原書店)第1章・第2章の名詞・副詞
- 『入試漢字マスター一八〇〇+』(河合出版)の第3章の25~48
- 『古文上達 基礎編-読解と演習45』(Z会)の16~18
①『マーク式総合問題集 国語』(河合出版)の第3回
「今は80分で問題を解く必要はない」と言ってきましたが、模試前は別です。
できれば時間配分の練習として、80分で大問4題を解いてみてほしい。推薦教材はこの『マーク式総合問題集』としていますが、それは別に過去問でもOK。
第3回が終わっているなら第4回でもいいです。
うえの
ただ80分の問題演習をした後、その全てのやり直しを1日でするのは大変(というか不可能)だから、演習とやり直しは別の日にするといいよ。
たとえば、
- 月曜に80分で問題を解いてマル付けだけする
- 火曜に現代文の見直し
- 水曜に古文・漢文の見直し
という風に。そうすると、その日の勉強が国語だけに占拠されることもないし、集中力もいい感じで持続できるはず。
ただ、こうするためには週の早いうちに問題演習する必要があるよ。先延ばしにしないでね。
②古文単語
そろそろ飽きてきたと思うけど、もちろん毎日見なくてもOK。たとえば、今日はどうしても問題解く気になれないって日があると思うねん。
そんな日は10分だけ古文単語帳を見る、という風にしてほしい。それをやるとやらないとでは大違いやで。
あと、過去問演習の際に、本文で出てきた古文単語を単語帳で確認する、という作業も是非しておいてほしい。
今週は第1章・第2章の名詞・副詞です。
形容詞・形容動詞は古文の要です。多義語も多いので、文脈に応じて訳し分けられるようにしっかり覚えて行ってな。
③漢字
今週は第3章の25~48です。
最近、センター試験で出題される漢字は難しめ。それに伴って模試の難度もあがっているのでしっかり対策しておいてほしい。
うえの
④『古文上達 基礎編-読解と演習45』(Z会)
1回目の演習は終りましたが、今週からは実践問題の復習です。
本文をくり返し読んで、単語を文脈に応じて訳せる力と、文法力を固めて行こう。ペースはこれまで同様、1週間に3つずつ。
というわけで、今週は16~18になります。
プラスα課題
①マーク式基礎問題集‐現代文
8月までの毎週の勉強内容に組み込んであった内容なので、もう終わった人も多いと思いますが、まだの人・途中の人はぜひ。
現代文の演習に関しては、過去問でもちろんOKなんだけど、現代文が特に苦手という人には、演習量を強化する目的で、この問題集をおすすめします。
うえの
②古典文法
さすがにこの時期になると古典文法も固まっていると思いたいのですが、やはりそうとも言えない人がいるのも事実。
さすがにイチから古典文法をやってる場合じゃないと思うけど、自分があやふやだなって思った部分は、『ステップアップノート』や動画で確認しておくこと。
古典文法の動画授業はこちらから
[kanrenc id=”508″]③『ステップアップノート10-漢文句形ドリルと演習』(河合出版)
漢文句形については、過去問演習の際に出てきたものを確認していくという形が一番効率的だと思います。
例えばその時出てきた句形が「部分否定」なんだったら、ついでに他の部分否定も見直しておく、っていう風に勉強していくのがおススメ。
そのためには、1冊漢文句形を体系的にまとめてくれている教材は手元にあった方がいい。
うえの
今週の雑談
食欲の秋、スポーツの秋。ラグビーワールドカップが日本で開催され、来年はいよいよ東京オリンピックです。
色んな競技がある中で、こんなん言ったらあかんのやろうけど、この競技いる?!って長年思っていたものがありました。
それは、競歩。
マラソンは分かるねん。42.195キロっていう距離にも歴史とドラマを感じる。
でもさ、競歩って…。走ったらよくない?
そんな風に思っていた10月5日。
朝テレビをつけたら、世界陸上の20キロ競歩がちょうどLIVEで中継してて思わず見入ってしまった。レースは中盤を過ぎ、なんとトップは日本人選手。
そうなると、とりあえず応援するよね。そのまま中継にかじりつく私。
どうやら競歩には20キロと50キロのレースがあるらしく、数日前に行われた50キロでも日本人選手が金メダルをとったのだとか。
日本史上初の快挙に湧く競歩界。2つ目の金メダルへの期待がかかる中、レース終盤では2位選手をさらに大きく引き離して見事金メダル。
何と金メダリストの山西選手は去年、京都大学・工学部を卒業したばかり。
レース中の実況で山西選手にまつわるエピソードが色々と紹介されていたんだけど、やっぱり京大を卒業する時にご両親が心配して、本当にこの道でやっていくのかと何度も山西選手に確認されたのだそうです。
そりゃそうだよね、京大やもん。
けど、山西選手は、自分は競歩の道で生きて行く。そうきっぱりご両親に宣言したのだとか。
とても印象的だったのは、山西選手がゴールした後、すぐに後ろを、つまり自分が走って来た道を振り返って深々と一礼した姿。
思わず胸が熱くなりました。
山西選手はレース後のインタビューで次のようにコメントしています。
自分が勝って嬉しいって喜んでいるだけじゃ意味がない。自分のレースを見た人に何かを感じてもらうことが自分の役目だと思っている。
何か見据えてるものが私レベルの超凡人とは全く違う気がしますが、1つ言えることは、間違いなく私は山西選手のレースをみて何かを感じました。
京大に入学することも、競歩で世界一になることもどっちも超スゴいことやから、レベルが違うと言われればそれまでだけど、やっぱり自分の人生は自分で決めるしかないと思うんだよね。
やりたいことが見つからないんです。
そういう人も多いと思うんだけど、それは絶対に見つかる。自分の経験を通しても、まわりを見てみても断言できる。
やりたいことは自分で見つけようとしなくても、基本的に向こうからやってくるものだと私は思っています。
というか、逆に見つけようとして見つかるものでもないんちゃうかな。
大事なのは、それが見つかった時にちゃんとその道を選択する勇気が自分にあるかどうか。
特にみんなが目指している大学は、日本の最高峰と言われる大学であったり医学部であったりと、まぁいわゆるエリートコースなわけです。
もちろんそのエリートコースの中で人生を歩んで行くのも全然アリだし、素敵なこと。
ただ東大・京大・医学部に入ったんだからもったいない、っていう思いから、自分の気持ちに蓋をして、自分のやりたいことよりも社会から見て評価される道を選んでしまうと、結局そのあと自分がしんどい思いをします。
やりたいことなんて日々変わるんだから、過去の自分にとらわれずどんどん新しいことにチャレンジしてほしいなって思うわけです。
そして、やりたいことが見つかる時期は人によって違うから、目標持って頑張っている人と自分を比べたりしないで。
大事なことはやりたいことが見つかった時に、自分の気持ちに嘘をつかず、勇気を持ってそれを選択すること。
自分の人生を自分で決めた人には、必ず道は開かれると私は信じてます。
さて、来週はお待ちかね。
医師というエリートコースを進まず、あえて予備校講師の道を選んだ山本心也先生のインタビュー記事を公開します。