古文単語を覚えるには最低でも7か月必要!最短Ver.の勉強法☆

古文が苦手で苦しんでいる受験生は多いと思います。

ただ入試まで7か月を切るとさすがに手遅れ。今日は人より遅れをとってしまったあなたのために、最短で完成させられる古文単語の勉強方法を紹介します。

なぜ7か月前なのか?

古文単語は文章読解を通して定着する

古文単語を一問一答形式に覚えていても、意外と入試の選択肢って切れないんです。

それに古文単語って多義語が多いから、選択肢の中にその単語の意味が2つ書いてあって、「え?どっちなん?」みたいなことになります。

受験生くん

どっちもあるやん!

こういう多義語の見分けって結局、長文の読解練習を通じて練習しないと判断できるようにはならないんです。

長文読解の練習は最低でも6カ月必要!

長文読解の練習期間は最低でも6カ月は必要です。

もちろんその6カ月間、1日に2時間も3時間もやる必要はないんです。何なら毎日やる必要もない。

ただ言語の科目って、短期集中で一気に成績があがる、なんてことは絶対にありません。

また、どんなに集中してやっても継続しないと忘れてしまうんです。感覚が鈍ってしまう。

それに直前期に古文ばっかりやってるわけにはいかないからね。

うえの

これらの理由から、暗記した単語を定着させるための読解演習の期間は最低でも6カ月は必要だと私は考えます。

最初の1か月は古文単語だけに集中しよう

長文読解の演習に入る前に、まず古文単語を集中して覚えましょう。その方が効率がいいからです。

注意点は、ここで単語をカンペキにしよう!とあまり気負わないこと。単語帳だけで単語が完璧になる人はいません。

単語帳でひと通りインプットし、あとはそれを読解問題でアウトプットする練習が必要なんです。

 

  1. どんな単語を覚えないといけないのか
  2. それぞれの単語の代表的な意味

 

この2点を単語帳を使ってまず頭に入れていきましょう。

最初の1か月は古文単語に集中、そして残りの6か月で長文読解をしながら定着させる

したがって入試本番から逆算して7か月の時が、古文単語を勉強するラストチャンスということになります。

じゃあ、何をやるの?

おススメの単語帳

まず、おすすめの単語帳はコレ。

この単語帳をおススメする理由はコチラの記事に書いていますので、参照してください。

古文単語帳おすすめ★ベスト1『重要古文単語315』その効果的な使い方

この単語帳は、第1章、第2章、敬語動詞、という3つのパートで構成されています。

具体的に毎日どれくらいのペースで覚えていくのかを書きます。

Aセット
  • 第1章の動詞(1日目)
  • 第1章の形容詞(2日目)
  • 第1章の形容動詞(3日目)
  • 第1章の名詞と副詞(4日目)
  • 第2章の動詞(5日目)
  • 第2章の形容詞(6日目)
  • 第2章の形容動詞(7日目)
  • 第2章の名詞と副詞(8日目)
  • 敬語動詞(9日目)

最初はかなりハードですが、この9日間、決して1日もサボらずやること!

ただし、この段階では多義語の意味まで全部覚えられていなくてもかまいません。

『読んで見て覚える重要古文単語315』は情報量が多いので、覚えるというより読むという感じでだいじょうぶ。

このAセット、9日間のプログラムがこなせたら次のBセットに行きましょう。

Bセット
  • 第1章の動詞(10日目)
  • 第2章の動詞(11日目)
  • 敬語の章(12日目)

Bセットは3日間、動詞に集中します。動詞は古文のアラスジをとらえる上で非常に重要な品詞。

特に敬語動詞は文法問題でも頻出なので、意味だけでなく敬語の種類も覚えるようにしてください。
Cセット
  • 第1章の形容詞(13日目)
  • 第1章の形容動詞(14日目)
  • 第2章の形容詞(15日目)
  • 第2章の形容動詞(16日目)

Cセットは4日間、形容詞と形容動詞の暗記に全力を注ぎます。

入試の古文では、センターでも二次試験でも私立でも、登場人物の心情を問う問題が必ず出題されます。

形容詞と形容動詞は、人の心情を描写するのに使われることが多いので、めちゃくちゃ得点源になる。

それから形容詞と形容動詞は多義語が多いから、語句解釈とかでも狙われやすいんです。

なので、形容詞・形容動詞に関しては特にしっかりと、多義語の場合はなるべくすべての意味を覚えるようにしてください。

そしてここまでが終わったら、またAセットに戻る(9日間)

つまり、

Aセット(9日間)→ Bセット(3日間)→ Cセット(4日間)→ Aセット(9日間)

という全部で25日間のプログラムになります。

プログラム達成のためのポイント
  • 1番最初のAセットを毎日連続してやる
  • 1番最初のAセットでカンペキを目指さない
  • 前日の内容を覚えているか、確認しない

他の単語帳を使っている場合

私が紹介している『読んで見て覚える重要古文単語315』以外の単語帳を使って勉強していくことに対して、よくご質問をいただきます。

単語帳を選ぶ基準としては、

  1. 収録されている語数が300以上である
  2. 品詞別に収録されている
  3. 多義語が覚えやすい
  4. 慣用表現がまとめられている

この4つの条件を満たしているものを選んでください。

何より重要なのは、覚えやすそうかどうか。これはほんまに大事。覚えにくい単語帳を使うのは時間の無駄です。

この時期から新しい単語に変えることも、私は選択肢としては全然アリやと思うで。

うえの

もちろん、これまで勉強してきた単語帳が使い慣れたものであったり、それでほとんど単語を覚えている、というのなら全く問題はありません。

センター試験まで7カ月を切っているのに、古文単語を覚えないのなら、もう古文は諦めるべきだと私は思います。

直前期にやっと単語の重要性に気づいて慌てて勉強している人がいるんですけど、やっぱり結果が出ていないねん。

それに直前期につめこむなら、絶対社会の方がコスパはいいしね。

古文ってセンター試験だと、国語200点満点のうち、50点の配点です。

この50点をどう解釈するか、それはあなたの志望校の傾斜配点に大きく左右される。

例えば理系でも神戸大学なんかは、国語の傾斜配点がすごく高いから、捨てるわけにはいかないよね。やるしかない、ということになってくる。

文系志望の子だと、二次試験で必要なら、やっぱり古文はきちんと勉強しておくべき。

私の願いは、あなたが行きたい大学に合格することです。そのために、古文よりも優先すべき教科があるなら当然そちらを優先すべき。時間は有限です。

で色々計算してみて、古文を捨てるわけにはいかない、という結論に至った人。

今が最後のチャンスです。やるしかない!