いよいよ国公立前期試験が近付いてきました!
古文の答案を書く上で気を付けておいてほしいことをまとめたよ。最後の確認にぜひ目を通しておいてください。
基本のキ
日本語として意味をなしているか
これは本当に基本のキ、なんだけど、あなたの答案、他人が読んで意味わかりますか?
古文の答案に特に多いんだけど、「文章の大意は分からないけど、とりあえず訳しました」、っていう感じの、本当に意味不明な文章を書く人がけっこう多いんです。
分からないなら分からないなりに、一応つじつまの通った、文章として意味が通る答案を書かないと絶対に採点してもらえることはありません。
主語と述語は対応しているか
京大などの解答量が多い大学を受ける人、特に注意してください。
主語と述語が対応していなくて、日本語としておかしな表現になっている答案をよく見かけます。
うえの
解答欄外にはみ出した答案は採点対象外
これはさすがに大丈夫だと思いますが…。でもだからと言って一行にあまりにたくさん詰め込むのも考えもの。
字数指定がなく、行のみの解答欄の場合はだいたい1行あたり25字くらいです。
うえの
数字は漢数字
縦書きの文章では、数字は漢数字で書くという決まりがあります。
意外とこれを知らなくて、1・2・3・4で書く人が多いんだけど、国語の答案用紙はすべて縦書きなので一・二・三・四でお願いします。
説明問なのか、現代語訳なのか?
基本中の基本です。二次試験の古文はほぼ、
- 傍線部を説明せよ
- 傍線部を現代語訳せよ
このどちらかです。設問を読み違えて解答を書いてしまう人が本当に多いです。くれぐれも気を付けて!
説明問の場合
「私」「あなた」を使わない
これ、何回言ってもやっちゃう人が多いです。たとえ会話文に傍線が引かれていても、説明問では「私」「あなた」という表現は答案に使ってはダメ!
内容が不明確な指示語を用いない
説明問の答案を、指示語から書きはじめる人がいますが、あかんよ。
説明問において指示語を使っていいのは、指示語の指す内容が自分の答案中に明確に示されている時のみです。
未完成の答案は0点
説明問では、最後まで書かずに途中で説明が終わった答案は採点してもらえません。
指示された文字数の半分以上は書く
設問が80字以内と指示しているのなら40字以上、解答欄が4行なら2行以上。
設問が指示している字数の半分以上は埋めないと、採点してもらえないよ。意地でも書こう!
句読点は適切に
句読点が適切に打たれてないと、文章は非常に読みにくいです。特に説明問の場合、最後の「。」がない場合は減点されてしまうので気をつけよう。
うえの
現代語訳出問の場合
会話文や和歌の傍線部は「私」「あなた」
会話文や和歌の現代語訳は、話し手(読み手)の立場で表現せなあかんで。
例えば「女」のセリフに傍線が引かれてたとします。自分で自分のことを「女は」って言う?言わないよね。
「私は」にしないと。
しかし、1点注意が必要です。それは文章が日記や随筆・評論の場合。
日記や随筆・評論は作者を主体にして書かれています。なので、日記・随筆・評論の現代語訳は、地の文でも主語が作者の場合、「私」と表現します。
受験生くん
物語には「作者」の存在は出てこないからね。
うえの
敬語の訳出を忘れない、間違えない
みんなの答案を採点してると、敬語で減点することが非常に多いです。
訳し忘れも多いけど、現代語としての敬語表現が間違っている場合が多い。
例えば、「お戻りになられる」。これ、間違った敬語やねん。どこが間違っているか分かりますか?
正しくは「お戻りになる」(=「戻る」の尊敬語)です。「お」と「~(ら)れる」は一緒に使っちゃいけません。
あと「お~する」は謙譲語だからね、尊敬語やと思っている人多いよ。
気をつけて!
うえの