古文単語帳おすすめ★ベスト1『重要古文単語315』その効果的な使い方

今日は私がおススメする古文の単語帳を紹介します。市販の単語帳の中ではベスト!

単語覚えたら古文読めるようになったー!って子はほんとに多いから、がんばってほしい。

ベスト1の単語帳

『読んで見て覚える重要古文単語315』(桐原出版)

本屋さんに行けば山ほど単語帳が並んでいます。

他にもいい単語帳はもちろんあるんですが、以下の理由から、この『読んで見て覚える重要古文単語315』(桐原書店)がベスト!

この単語帳をおススメする理由

  1. 収録語数
  2. 品詞別の収録
  3. 多義語が覚えやすい
  4. 慣用表現
  5. 古文常識と和歌

ここがおススメ①
この『重要古文単語315』は見出し語は315語なんですが、関連する語についてもしっかり扱っているので、2次試験で古文が必要な受験生にも最適です。

ここがおススメ②
古文単語を覚えていくうえで、形容詞・形容動詞を意識することはとても重要。これは品詞別に単語がまとめられているので、形容詞・形容動詞だけを勉強することができるから、めっちゃいい!

ここがおススメ③
単に意味が載っているだけでなく説明が詳しいので、実際文章の中で出てきた際に多義語の識別がしやすく、辞書代わりに使えます。

ここがおススメ④
古文ってけっこう慣用表現が多いんです。そして慣用表現はセンター・二次試験ともに頻出!慣用表現を巻末にまとめてくれている単語帳って結構貴重です。

ここがおススメ⑤
古文常識と和歌については長文読解の中でしっかり学習していかなければいけない分野です(みんなめっちゃ苦労してる分野)。よく対策になる参考書を聞かれますが、この単語帳の巻末資料で十分だと思います。

2カ月暗記プログラム

続いてこの単語帳での勉強の仕方について説明するね。

この単語帳を2カ月で覚えてしまおうというカリキュラムです。以下の手順ですすめていってください。

ステップ1 まず見出し語を頭に入れる

おとなし

  1. 大人らしい・大人びている・ませている
  2. 思慮分別がある・落ち着いている
  3. 主だっている・年配で中心的な立場のものであるここに文章

単語帳には上記のような形で載っているのですが、まずは

  • 「おとなし」という古文単語そのもの
  • 赤文字の意味をつだけ

でかまいません(赤文字が2つある場合は、番号が小さい方)。とにかく315語を1周することを優先してください。

この単語帳の構成

この単語帳は3章で構成されています。

第1章(5日)

  1. 動詞
  2. 形容詞
  3. 形容動詞
  4. 名詞
  5. 副詞

第2章(5日)

  1. 動詞
  2. 形容詞
  3. 形容動詞
  4. 名詞
  5. 副詞

敬語動詞(1日)

このように

  • 第1章(5パート)
  • 第2章(5パート)
  • 第3章(1パート)

全部で11のパートに分けられるので、1日に1つ、11日で一周してください。それを2回繰り返す

ここまでで全22日間です。

とにかく完璧でなくてもいいから毎日先に進むことを優先してね。

ステップ2 形容詞、形容動詞を重点的に!

次に第1章と第二章のうち、形容詞と形容動詞のパートを3回繰り返しましょう。

ただしこの時はなるべく意味を全て覚えるように努力してみて!

  • 第1章の形容詞と形容動詞(合計2パート)
  • 第2章の形容詞と形容動詞(合計2パート)

この4パートを×3回なので全12日間ですね。

ステップ3 単語のすべての意味に目を通す

このあたりになって、1つの単語が持つ複数の意味がやっと頭に入りやすくなってくると思います。

もう一度、1日1パートを最初から通して2周しましょう。

全11パート×2週なので22日間です。


というわけで、

ステップ1 22日間

ステップ2 12日間

ステップ3 22日間

合計56日間、これがこの単語帳を2カ月で覚えるためのカリキュラムになります。

さらに効果的な使い方

ところが古文単語はやっかいなことに、単語帳だけでは完全には覚えられないもの。

以下は、さらにこの単語帳を効率的に使って、単語を覚えるためのコツです。

予習・復習時に辞書として使う

長文の予習・復習時に分からない単語が出てきたら、この単語帳で調べましょう。

予習時は辞書を使わず、単語帳だけにしてくださいなぜなら単語帳に載っていない単語は意味を類推しないといけないから。

つまり、

  • 予習復習時に分からない単語が出てきた
  • 単語帳を引く
  • 載っている単語はしっかり確認して暗記
  • 載っていない単語は、基本的には覚えなくてよい

このような使いかたをすると、非常に効果的。

単語帳にのっていない単語が出題された!

その場合、基本的には文脈から類推する能力を問うている問題だと思われます。

また、単語帳には載っていないけれど、覚えておいた方がよい単語もあります。

正直このあたりは独学では難しいので塾や学校の授業をしっかり聞いて練習していこう。

巻末資料はある程度長文読解の経験を積んでから

この単語帳の巻末には、慣用表現・和歌・古典常識が分かりやすくまとめられています。

内容も非常に充実しているのですが、ある程度読解の経験を積んでから、目を通していくほうが頭に入りやすいと思います。

とにかく、1つの単語が持つ細かい意味の見分け方より、まずある程度の単語を頭に入れることを優先して勉強していってね。