【京大経済学部】学年最下位層からの京大首席合格

今回、インタビューさせてもらった秋田くんは3年前の卒業生。

そう現在、高等進学塾で英語科講師として働いている秋田先生です。

タイトルの通り秋田くんは、高2まで学年最下位層に生息していたにも関わらず、現役で京大に首席合格した、というすごいサクセスストーリーの持ち主。

絶対に色々、受験生のみんなに役立つ情報があると思ったのでお話を聞かせてもらったよ。

最下位層にいたころ

まずは秋田くんが、高2の間どれくらいヤバい状態だったのかを聞いてみました。

秋田くん

学年に200人くらいいたんですけど、常に順位が190位台でしたね。
ほんまに最下位層やん!(笑)
なんでそんな風になってしまったの?

うえの

秋田くん

中学受験が終わって、気が抜けてしまって。中2くらいから全く勉強しなくなってしまいました。

なるほど、 気持ちは分かる。自分もそうやったから。私も中学受験が終わった後、全く勉強しなくなってしまった。

秋田くん

自分の場合、性格的にできないことにやる気を持てないっていう悪いところがあって、できない、やらない、だからできない、という悪循環を延々と繰り返していましたね。

それも分かる。全く同じです。

しかしそこからの京大首席合格って、その逆転ぶりは一体どうなっているの?!?!

覚醒

受験生には誰しも、受験モードに切り替わった瞬間があります。

学年最下位層にいた秋田くんは、いったいいつ、どんな風に覚醒したのでしょうか?

いつ覚醒したん?

うえの

秋田くん

高2の11月ですね。

僕の通ってた高校が、高2の文化祭終わったタイミングでみんな受験モードに入る、みたいな暗黙の流れがあって。

今まで全くやる気が起きなかったんやろ?

うえの

秋田くん

はい。でもさすがにこのタイミングで勉強に切り替えないとあかんな、っていうのはずっと頭にありました。

秋田くん

それと、その時期に実際なってみると、意外と周りがそこまで勉強勉強って感じじゃなかったんですよ。

あれ、これ今がんばったら追いつけるんちゃう?って思って。

それも心当たりあるなー。

私は私大志望やったんやけど、受験に数学いらないって分かった時に、それやったらいけるかも、って思ったのがスイッチ入ったきっかけでした。

そろそろやらないとやばいっていう焦りと、がんばったら何とかなりそうっていう希望。受験にはその両方が必要なんですよね。

覚醒後にやったこと

そんなわけで、学年最下位層からの奮起。どんな風に勉強して首席合格という素晴らしい結果を出せたのか、詳しく聞いてみました。

勉強時間

高2の時はどれくらい勉強してたん?

うえの

秋田くん

平日、塾の授業がない時は学校終わって5時ごろから9時ごろまで。土日は1日やってましたね。
高2の時に土日1日中ってすごいな。

うえの

秋田くん

その時はけっこうがんばりましたね。
成果はあらわれた?

うえの

秋田くん

定期考査はすぐにあらわれました。模試はそんなにすぐって感じではなかったですけど。

確かに模試って勉強したことが成績に出るまでには2~3カ月はかかるからね。

定期考査と受験が直結するかどうかは一概に肯定できない部分もあるけど、英語や数学なんかは定期考査を目標にがんばるのもいいよね。

勉強の内容

具体的には何をやったん??

うえの

秋田くん

英語の単語帳と長文の問題集1冊、数学の「技」を延々くり返してやってました。
英語の長文の問題集って?

うえの

秋田くん

「英文解釈教室」です。青田先生(京大英語担当)にすすめてもらったので。
数学の「技」とは?
高等進学塾オリジナルの演習用教材です。高等進学塾の各校舎で販売しています。
それをどれくらい繰り返したん?

うえの

秋田くん

3、4回はやりましたね

「技」は2回目までは全部の問題をくり返しやって、3回目は間違えた問題だけ、4回目は2回間違えた問題やって、みたいな感じですね。

ここまで反復演習できる子っていない。どうしても飽きちゃったり、他の教材が気になってしまうものやねん。

秋田くん

いや、単純にめんどくさかったからなんですよ。
まず、本屋に行って新しい教材を探すのがめんどくさいじゃないですか。

秋田くん

それに新しい問題やるより、1回やった問題をもう1回解く方が絶対に楽ですしね。

これ、今回のインタビューで一番印象に残った話です。目からウロコやったわ。

確かに新しい問題集やるより、1回やったのをもう1回やる方が確かに楽やね。

秋田くん

それに、どの先生も口を揃えてくり返しが大事って言ってはるし、教材も受験のプロお勧めのものやったら絶対まちがいないと思って。

だから、僕使った教材めっちゃ少ないですよ。

秋田くん

あと、高3になってからも、基礎知識抜けてきたときに、ざっと見直すために使ってました。

何回もやってる問題集やから早く1周できるんですよ。

これ見たら、基礎を再確認できるっていう問題集があるのは、精神的にも安心できました。

本人は、「楽な方に流されちゃうんですよ」って謙遜して言ってたけど、勉強の本質って言うのを本当によく分かってると思った。

合格者が口を揃えて言うのが、基礎を徹底してやるのが大事ってこと

秋田くんもやっぱり例外ではなかった。

重点を置いて勉強した教科

英語と数学を重点的に勉強した感じ?

うえの

秋田くん

そうですね、比率で言うと英語4、数学4、日本史2って感じですかね。
日本史??

うえの

高2の時期から日本史やってるって結構珍しいタイプかも。でも、これはすごくいいことだと思う。

社会って1回覚えても忘れてしまうけど、これも秋田くんの言葉を借りると1回覚えたことをもう1回覚えるほうが楽だから。

特に京大文系志望の人って、社会に苦労している子が多いんです。

早いうちに社会に(特に暗記量の多い日本史・世界史)は早めに着手して、おおまかな流れだけでも押さえておくほうがいいよ。

国語について

国語は?高2の間は特に何もやってなかったん?

うえの

秋田くん

えっと、古文単語以外は何もやってませんでした(笑)

上野先生の京大古文の授業が始まると同時に開始しました。

国語は得意科目やった?それとも苦手科目?

うえの

秋田くん

正直、どっちでもないなって感じですね。

ただ、古文って勉強せな点とれんな、ってことに気づいて、それで授業をとることにしたんです。

秋田くん

現代文も、全然違うこと書いてしまうことあるんですけど、話が全く分からんってことないじゃないですか。

でも、古文は話が読めなかったら何にも書けないし。

確かにそうやね。

うえの

秋田くん

それに古文って単語だけじゃなくって背景知識みたいなん必要でしょ。

上野先生の授業で古文常識めっちゃ教えてもらえて、そういうの知ったあとは模試の手ごたえも変わりましたね。

本当にそうなんです。京大の文系は古文常識を知らないと答案書けないんよね。

あと、京大は他の大学に比して解答量がものすごく多いから、しっかり対策しておかないと解答欄を埋められない。

秋田くん

授業のテストゼミより、本番の方がはるかに簡単に感じました。
秋田くんたち、かなり本気でテストゼミに取り組んでたもんな(笑)

うえの

MEMO
秋田くんが高3生だった当時、西北校の京大古文クラスでは、テストゼミの点数をめぐって熾烈な競争が繰り広げられていました。

最下位だった人が罰ゲームとして謎の激辛ラーメンを食べさせられるねんけど、常に激辛ラーメンを食べるハメになってしまっていたのが、今、高進数学科で講師をしている浅田先生です。

浅田先生からのコメント
点数悪くて悲しいのと、さらに激辛ラーメンのせいで全身痛いのとで、身も心もズタボロでした。
まぁでも、そのおかげで古文の勉強頑張れたのかもしれないですけど。

私も浅田くんをなんとか激辛ラーメンから救ってあげたくて、目を皿のようにして加点ポイントを探してんけど、逆に誤字を発見してさらに減点してしまった。

秋田くん

僕、競争が好きなんで、ああいう風にテストゼミって言うのも自分の性格には合っていたと思います(笑)。

私の授業では、毎回テストゼミ。答案を回収して添削をし、翌週に返却しています。

秋田くん

テストゼミの後の解説で、自分が書けてなかったところを徹底的に覚えるようにしてました。
国語でおススメの教材ってある?

うえの

秋田くん

僕、国語は古文の単語帳と高進の授業の教材しかやってないですね。

ここでも、徹底的に反復演習を貫いてるね。すばらしい。

国語に関して何か受験生にアドバイスってある?

うえの

秋田くん

うーん、古文単語は高2の間にある程度固めておいた方がいいと思います。

僕も高2の間、国語は何もやってなかったんですけど、古文単語だけはやってたんですよ。

秋田くん

単語だけ知っててもできない問題いっぱいあるんですけど、単語を知っている状態でテストゼミを解いたり解説聞くのと、単語覚えてない状態とでは全然違うと思うんです。

これも全く同感です。しかも全教科に共通して言えることだと思う。

基礎知識を徹底させて、あとは演習授業でアウトプットし、解説を聞いて出来ていなかった部分を確認し、インプット。

勉強ってその繰り返しだよね。

京大首席合格の決め手

分かる?最高得点と秋田くんの点数が同じやねん。

すごいよねー。まぁ、合格できれば首席じゃなくてもいいわけだけど、何でも1番ってのはすごいもんです。

合格の決め手ってなんやったと思う??

うえの

秋田くん

基礎を徹底的に覚えて、テストゼミでそれを出せるようにしたことですかね。

古文だけじゃなくて、他の教科でもテストゼミで出来なかったことはその場で復習して、絶対次に同じこと聞かれた時にできるようにしてました。

それって本当に一番効率のいい勉強法やと思う。決して初めて聞くような画期的なやり方じゃなくて、基本中の基本やけど、それを本当にやるのはなかなか難しい。

当たり前のことを徹底的にやる、これがすべての難関大学に合格した卒業生に共通する点なんです。

秋田くん

それとやっぱり、高進って言う環境がよかったなって思います。周りのレベルがめっちゃ高いんで。

秋田くん

競争が好きな自分としては、やっぱり刺激になったし、周りと比べていい意味でもプレッシャーになったので、それもモチベーション維持するのにつながったと思います。

仲がよければいいほど、そいつには絶対負けたくなかったんですよ。

周りと比べて焦ったり落ち込んだりする気持ち、とっても分かります。

周りと比べるな、なんて無理だしね。でも、秋田くんの言うようにそれが原動力になって頑張れる部分は絶対にあるねん。

なかなかリアルタイムではそんな風には思えないかもしれないけど、そういうモノのとらえ方もあるってことは、ぜひみんなに知っておいてもらいたいな。

秋田くん合格のポイント
  • これと決めた教材を徹底的に反復演習
  • テストゼミには本気で取り組む
  • 競争を楽しむ

秋田くんのセンター試験の成績

換算前 換算後
国語 174/200 43.5/50
社会 175/200 43.75/50
数学 189/200 47.25/50
理科 90/100 45/50
英語 238/250 47.6/50
合計 866/950 227.1/250

換算後の得点率で、90.84%

秋田くんの二次試験の成績

国語 72/150
日本史 75/100
数学 104/150
英語 108/150

ちなみにこの年の京大は数学がめちゃくちゃ難しかったらしい。それでも100点超えてくるのはさすが。

今日は3年前の卒業生で、高進の現役講師である秋田くんのお話を聞かせてもらいました。

秋田くんは、サークルに高進に就活に、大学生活を思いっきりエンジョイ中。そんな話もまた記事にしたいと思っています。

秋田くん、ありがとう!

さて、次回はセンターの国語がなんと92点(もちろん200点満点中のね)。

そこから二次で逆転し、現役で医学部合格を果たした卒業生のインタビューです。

お楽しみに!

2 COMMENTS

大森

お久しぶりです、秋田浅田と共にお世話になった大森です。激辛ラーメンの話懐かしすぎて笑いました。
楽しくレベルの高い授業をありがとうございました。
お体にお気をつけて僕らのように高校生を京大に導いて下さい。

ueno

大森くん

コメントありがとう!
とってもうれしく読みました。
ほんとに懐かしいよね、今でもあのクラスのことはしょっちゅう思い出します。
大森くんたちのようなレベルの高い子たちに授業ができて、私もほんとに楽しかった!
大森くんもこれから忙しくなると思うけど、また高進に遊びに来てね。

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