講師インタビュー⑤隅野雄大先生(数学科)

講師インタビュー第5回は、酒井先生からのリクエストで隅野先生です。

高進の学生の先生って医学部生が多いんだけど、隅野先生は工学部。

文系の私には正直あまりイメージしづらい部分もあったんだけど、院試や就職のことについても色々教えてもらったよ。

ラーメンと私

この講師インタビューでは、各先生方に好きなもの、ハマっているものの話を最初にお聞きしてるんだけど、隅野くんって何かそういうのある?

隅野先生

そんな趣味らしい趣味っていうのはないんですけど、おいしいもの食べに行くのはめっちゃ好きですね。

確かに!いつもインスタのストーリーにあげてるもんなぁ。特にどういう系の料理が好きなん?

隅野先生

やっぱりラーメンですかね。京都はラーメンの名店が多いんで。

というわけで、京都でおススメのラーメン店を紹介してもらいました。

京大生、京大志望者のみんな、京都に遊びに行く予定のある人!必見です。

第3位 煮干そば 藍

ここ、私も行ったことあるけど、めっっっっっっちゃ!!!おいしい!!!

スープまで全部飲み干してしまったわ。

インスタで京都で美味しいラーメン教えてって情報募集したら、京大の先生とか卒業生がまずここ、って推薦してくれたお店なんです。

参考 煮干そば 藍食べログ

場所も京大の近くなだけあって、行きやすいと思います。ほんまにおいしいから是非行ってみて!

第2位 らぁ麺 とうひち

参考 らぁ麺 とうひち食べログ

隅野先生

ここの醤油ラーメンは京都で一番おいしいと思います。少し遠いところにあるんですが、そこまで頑張って行った後のこの1杯が大好きです。

第1位 麺処 鶏谷

参考 麺処 鶏谷食べログ

隅野先生

鶏谷はなんといってもローストポークバター飯です。

ラーメンの完成度はもちろん、サイドのごはんが本当においしいんです。このお店に来たらローストポークバター飯を頼まないわけにはいきません。

ほんまに京都ってラーメンの名店多いねん。ただちょっと場所的に行きづらいなって所が多いんやけど、この教えてもらった1位のお店はアクセスしやすい感じやから是非行ってみたい!!

久しぶりの入試

まずは院試の合格、おめでとうございます!

隅野先生

ありがとうございます。久しぶりにあんな勉強しました。

そうなんや?やっぱり大学受験とはだいぶ違うものなん?

隅野先生

そうですね。僕は所属したい研究室が1つしかなかったんで、ただ受かるだけじゃダメだったんです。

だから相当勉強しましたね。

なんでも、入試の得点によって希望の研究室に所属できるかどうかが決まるそうで、合格してからも研究室が発表されるまでは気が気じゃなかったんだって。

ということは…?

隅野先生

はい、無事に希望の研究室に決まりました!

おぉー!!すごいなぁ。本当におめでとう★どれくらい勉強したん?

隅野先生

期間は2カ月くらいですけど、1日10時間以上しましたね。

10時間!!大学受験並の勉強量やな。

隅野先生

はい、ストレス性の腱鞘炎になりました。

ストレス性の腱鞘炎?!そんなんあるの?

隅野先生

いや、ほんまにあるかどうかは知らないですけど、僕はそう思ってます(笑)。

隅野先生

現役の時も、浪人の時も、今回の院試も左手首に激痛が走るんですよ。

で、終わった入試が瞬間に治るんです。

なるほど、それはストレス性の腱鞘炎に違いない。やっぱり受験って精神的な負荷すごくかかるもんね。

隅野先生

僕、受験もそうですけど、プレッシャーにすごく弱くて。

大学受験も浪人してるし、入試ですんなり第一志望に受かったの今回が初めてなんです。

えっ?そうなん?意外!前回インタビューさせてもらった酒井先生からも、

酒井先生

隅野、優秀過ぎてスキないんで何か暴いてきてください。

って指令があったほどだし、本当に何でもソツなくこなすイメージ。だけど、大学受験の時のお話を聞かせてもらう中で意外な姿が見えてきました。

大学受験をふり返る

隅野先生

僕、現役の時はマイナス7点で落ちてるんです。

7点かー。入試あるあるとは言え、それは悔しいな。敗因は?

隅野先生

数学です。

えっ?数学なん?

隅野先生

はい(笑)。僕、現役の時のセンターⅡBの点数、58点やったんですよ。

58点!それは確かにちょっと衝撃かも。

隅野先生

英語は得意やったし、理科もそこそこ出来てたんで、あぁこれは明らかに数学やなって思って、浪人の時はひたすら数学やってましたね。

なんと!京大を受験した際の成績を載せることをOKしてくれました。

すごいな、数学の伸び率。50点から116点って2倍以上やん!!どうやってこんなに伸ばしたん?

隅野先生

僕、高校の時から、京大生になって高進で講師したいって思ってたんで、それ想定して予備校で友達に数学を教えてたんです。練習になるかなと思って。

すごいな、その意識の高さ。

人に教えることって、自分にとってもものすごく勉強になるもんね。確かにものすごく効果的な勉強方法やと思う。

私はこの仕事をしているから、経験でそれを分かっているけど、受験生の時からそんなこと考えてたというのがすごいわ。

ところで、何で高進で働きたかったん?

隅野先生

やっぱ高進の先生ってみんな面白いじゃないですか。時給の高さも魅力ですけど、絶対に面白いやろうなって。

天王寺校の卒業生だった隅野先生。やっぱり高進の先生たちの姿って、生徒の目には本当に楽しそうに映るんやね。

現役での合格は叶わなかったけど、大学生になって高進で講師として働くという目標が、苦手だった数学の成績アップにつながったと言います。

京大に入学することだけじゃなくて、京大生になってからどういう学生生活を送りたいのかってことをしっかりイメージできていたことが本当にすごいなと思いました。

大学に合格することって受験勉強としてはゴールだけど、それと同時にスタートでもあるからね。

高進の講師として

数学が一番苦手やったのに、数学科の講師になりたいと思ったのはやっぱり予備校時代の経験があったから?

隅野先生

それもありますけど、やっぱり自分が苦手な科目やったから生徒のみんながつまずく所も分かるんで、数学が苦手な子を何とかしてあげたいなって。

おもしろいなって思うのは、今教えている科目が苦手科目だったっていう先生が多いこと。現に私もそうだった。

苦手を克服して、得意になったっていう経験ってすっごく自信になるんだよね。自分ができたから、みんなもできたはずだって思えるし、それを生徒に体験させたくなっちゃう。

さて、実際に講師として高進で働くようになってどうですか?やっぱり意外と大変なことも多い?

隅野先生

僕は中学の時からずっと京大に行きたくて、それだけ目指してひたすら勉強して来たって感じなんですけど、やっぱり生徒の中にはそこまで行きたい大学がないって子も多くて。

隅野先生

そういう子たちにどういう風にモチベーションを維持させたらいいのかっていうのは本当に悩むし、難しいなって思います。

なるほど…。行きたい大学がないって本人が頑張ってどうなるものでもないからなぁ。目指すものがはっきりしてないと受験勉強乗り切るのってしんどいもんね。

隅野先生

やっぱり高進の子たちって医学部志望の子が多いし、そこまで医学部に行きたいっていう訳じゃないけど、とりあえず医学部志望って言ってる子も中にはいるんです。

うん、私も何人かの子たちからそういう悩みを相談されたことがある。

本人が一番つらいんだよね。明確な目標を持っている子がすごく立派に見えて、引け目に感じてしまったりして…。

隅野先生

みんな医学部以外の道に進んだあとの将来像がイメージできないんやろうなぁって思いますね。高進の先生も医学部の先生がほとんどじゃないですか。

確かにそうかも。実際にそんな風に言ってた子もいたよ。

隅野先生

医学部じゃない学生講師って本当に少数派なんで、授業の雑談とかで自分がしてる研究のこととか、先輩とかがどんな仕事に就職しているのかと話してるんです。

隅野先生

色んな選択肢があるっていうことをイメージしてもらいたいって思って。

それ、すごくいいね。

やっぱり現役の大学生の先生の話って、生徒のみんなにとって本当に刺激的やと思うねん。自分が行きたい大学に通ってるわけやん?

なんか隅野先生の話を聞いてると京大って楽しそう、行ってみたいなって思う子も多いんじゃないかなって思いました。

将来を語る

来年は院に進学して、修士課程を終了した後はどうするの?

隅野先生

博士には進まずに就職しようと思っています。

そうなんや!どんな仕事をしたいとかっていうのももう決まっているん?

隅野先生

僕は航空宇宙工学を専攻していて、院でもその分野の研究を続けるんですけど、やっぱりそれをビジネスにつなげられるようなことはしたいと思っています。

宇宙をビジネスにつなげる?ど、どういうこと?

隅野先生

宇宙工学ってなかなか普通の会社って関連がないんですけど、やっぱり海外とか政府の機関だと宇宙工学に投資しているようなところもあるから、そんな所で働けたらいいなぁって思ってます。

京大で宇宙工学を勉強したいという夢を中学の時から追い続け、たゆまぬ努力でそれを実現させて来た隅野先生。

将来を語る姿は可能性にあふれていて、本当にキラキラと輝いて見えました。

「僕は苦手なことしかやって来なかったんです」

今回、隅野先生のお話を聞いて一番印象的だった言葉。

現に苦手科目だった数学を、たった1年で人に教えられるくらいの得意科目に変えて、今は受験生を指導する講師として活躍しています。

隅野先生は言います。

「自分のやりたいことをやろうと思ったら、絶対に苦手なことをやらないといけなくなるんですよ」

人は苦手なことを避けようとします。自分には才能がない、センスがない、向いてないと言って。もちろん私だってそう。苦手なことは極力避けたい。

だけど隅野先生は常に自分のやりたいことを見据えて、苦手なことから逃げずに真正面から立ち向かって行くことで、自分の夢をつかみ取っていってるんだなということがよく分かりました。

インタビュー後記

今回隅野先生のお話を聞かせてもらって、優秀な人ほど努力するんやなってことを痛感しました。

「工学部って何にでもなれると思うんです」

そんな風に将来を熱く語ってくれた姿は本当に輝いていたよ。

進路に迷う理系の人は、ぜひ一度相談に乗ってもらってみては?「国語が大事ドットコム」を見たと言えば、相談に乗ってくれるそうです(見たと言わなくても乗ってもらえます)。

私も学ぶことがたくさんあったインタビュー、隅野先生、本当にありがとうございました。

次回インタビュー

さて隅野先生、次回のインタビューは誰にお願いしましょうか?

隅野先生

下地さんでお願いします。

下地くんね、分かりました。下地先生を選んだ理由を教えて。

隅野先生

下地さん、筋トレばっかりやってるのに何であんな爽やかなんかなって。あの人欠点なくないですか?

確かに欠点はないと思うけど、変態ではあるで。

というわけで、次回の講師インタビューは物理科・下地先生です。筋トレで解決できない問題はないと豪語する下地先生。その生態に迫りたいと思います。

9月上旬に公開予定だよ。お楽しみに!