高2生に告ぐ!共通テストの国語の対策を始めよう☆

入試改革の目玉とも言える共通テスト。その記念すべき初年度の試験がコロナ禍の混乱の中、実施されました。

今日はその共通テストの国語の問題をふまえた上で、2022年に共通テストを受験する人のために、高2の間に終わらせておくべき国語の勉強内容をまとめておきます。

来年の共通テストで高得点を取るために、ぜひ参考にしてくださいね!

ちなみに、2021年の共通テスト国語の講評はこちら。

2021年初めての共通テスト☆国語が大事ドットコムで講評しました!

まずは古典分野から

講評の記事でもまとめましたが、古典分野の難度が意外と高かったというのが全体の印象としてまず最初にあげられます。

これは私だけじゃなくて、大手予備校の講評を見てもだいたい同じことが書かれてる。

ただその一方で、知識さえあれば解ける問題が多かったなという印象を強く受けました。

現代文と古典では、圧倒的に古典の方が暗記事項が多いので、高2の間はまず古典文法の知識習得に努め、高3になってから、現代文や古典分野の読解および設問へのアプローチに力を注いでいくのが効率的。

というわけで、今日はまず高2の間に終わらせておくべきこととして、古典分野の基礎知識の習得についての具体的な勉強内容を紹介しようと思います。

原則的に,次に書いてある順番で進めていってね。

うえの

古典文法

実は共通テストで、個人的にはかなり注目度の高かった変更点があったんです。

それはセンター試験では古文で毎年必ず出題されていた、古典文法の単独問題の出題がなくなったこと。

受験生くん

なのに、古典文法を勉強しないといけないんですか?

もちろん、その疑問はもっともです。

ただそれでも私はまず古典文法から勉強を始めてほしいと思っています。

その理由は3つ。

  1. 古文の読解問題が解けない
  2. 今しかやる時間がない
  3. 漢文句形を学ぶ上で必要

今回、センター試験からずっと続いてきた問題を廃止したということは、個人的には来年以降も文法の単独問題は出ないんじゃないかと思っています。

でも、他の解釈問(現代語訳)や説明問で、文法の知識がないと解けない問題ってけっこうあるんよ。

あと、これは全くの予測なんだけど、対話形式の設問で文法の解釈をめぐって選択肢が作られることもあるんじゃないかなって思うんです。

なので、やっぱり文法は最初の段階で体系的にやっておいてほしい。

これより後になると古典文法を勉強する時間なんかないし、あと漢文句形をマスターする上でも古典文法の知識って大事やねん。だから今のうちにしっかり勉強しておいてほしい。

具体的な勉強方法については次の通りです。

無料の動画授業


古典文法が怪しい人のために、YouTubeで動画授業を公開しています。

18講あるんですが、1講につき15分なのでそんなに時間はかかりません。

とにかく古典文法は短期に集中して体系的に学ぶことが大事

はっきり言って全然面白くない動画ですが、1日につき2講座を目標に9日間で全部見ることを目標にしてください。

次の記事で、すべての動画の視聴と動画授業で使うプリントをダウンロードができます。

1講座15分!古典文法をYouTubeで完全マスター☆

おススメ教材

個人的には動画授業を見ておいてくれたらいいかなって思うんやけど、問題集をおススメするならこれがベスト。

この問題集の進め方についてはこちらの記事で説明しています。

古典文法おすすめ参考書ベスト1『ステップアップノート30』とそのすすめ方を徹底解説!

古文単語

共通テストの国語の対策の中で何が一番大事かと聞かれたら、間違いなく断トツで古文単語だと私は答えます。

共通テストの国語の問題を解いてみて、センター試験以上に古文の単語力が求められているなと感じました。文脈で判断する力、というよりはしっかり単語帳で覚えて積み上げた単語力が必要だなって思った。

でもこれって朗報やで。

確実に努力が報われるってことやから。

ただ、古文単語って多義語が多いし、とにかく覚えにくいねん。

そこでお勧めしたいのがこの単語帳。市販の単語帳の中では最高レベルで覚えやすいです。

ただ、語彙数が少ないのが玉にキズ。共通テストを乗り切るためには最低でも300、できれば400くらいの語彙力がほしいんやけど、この単語帳に載っているのは230語。

これだけでは共通テストは乗り切れないんだけど、それでも高2の間はこの単語帳を1冊完璧にすることを目標にしてほしいんです。

いきなり語彙数の多い単語帳からスタートしても、似たニュアンスの単語を混同してしまってなかなか頭の中に定着しないねん。

高2生におすすの古文単語帳『マドンナ古文単語230』

その点この単語帳は一つ一つの単語の意味についてかなり詳しく説明してくれているし、イラストもついてて視覚的に覚えられるしくみになっています。

だから、

この高2の間はこの単語帳を完璧にし、高3になってからより語彙数の多い単語帳に進む

という2段構えで勉強するのが、遠回りなように見えて実は一番効率的な単語学習法なんです。

ちなみに高3になってから使う単語帳は、自分が覚えやすいと思うもので、300語以上の語彙数があれば何でもいいんだけど、私のおすすめの単語帳について、こちらの記事でまとめています。

古文単語帳おすすめ★ベスト1『重要古文単語315』その効果的な使い方

漢文句形

漢文についてはこの問題集が最もおススメで、これ1冊だけでOKです。

漢文についても、共通テストでは思っていた以上に、知識があれば解ける問題が出題されました。この問題集をおススメする理由は、

  1. 句形が適正量コンパクトにまとめられている
  2. 長文読解演習ができる
  3. 漢字や漢文常識、語句の用法

漢文句形の参考書とか問題集ってもちろんこれ以外にもいっぱいあるねんけど、どれも量が多すぎるねん。

その点これは必要なものだけに絞り込んでくれているし、何よりその句形が出てくる読解問題を一緒に練習できるところがいい。

そして読解問題のページには、欄外に、絶対に覚えておいてほしい漢字の用法や語句の意味をまとめてくれている!

共通テストでも漢字の用法は出題されていたから、抜かりなく対策しておきたいところです。

この3点を1冊で済ませられるのはこの問題集しかないので、漢文の参考書に関してはこれ一択です。

注意

漢文句形の勉強は必ず古典文法を一通り勉強し終わったあとにすること。古典文法の知識があいまいな人は、先述した古典文法の動画授業を必ず先に視聴してから漢文の勉強にすすむようにしてね。

漢字

最後に、高2の間にしておいてほしい共通テスト対策として「漢字」をあげたいと思います。

え?高校生にもなって漢字?

そう思うかもしれませんが、漢字はコスパ最強の国語の勉強!

漢字の勉強は一石三鳥でコスパ最強!おすすめ参考書★

特に語彙力がつきます。語彙力がつくと、国語だけじゃなくて他の文系科目にも間違いなくいい影響があるから、軽く見ずに取り組んでくださいね。

というわけで、今日は共通テストの国語の問題が公開されたことを受け、2022年の共通テストを受験する人のために、高2の間に終わらせておいてほしい国語の勉強内容についてお話ししました。

今後、高3になってからの勉強内容についても当ブログで紹介していく予定です☆

国語はなかなか対策が立てづらい教科と言われているけど、まずはここに書いたことをきっちりやってくれたら必ず点数につながります。

国語は直前期につめこんでも成績が上がる教科ではないよ。なので、早めに対策をスタートして志望校合格をつかみとろう!