受験直前期に役立つ古文単語ノートの作り方

英単語の数倍おぼえにくい古文単語。

単語帳を使った勉強方法についてはすでにお伝えしましたが、今日は古文単語専用のノートの作り方について説明したいと思います。

【古文単語の勉強法】3つのコツと単語帳の使い方教えます☆

 

授業で読んだ文章を題材にする

今、受験生のみなさんには、とにかく単語帳を見て単語を詰め込んでいる状態だと思います。

もちろんそのプロセスはとても大事。ただ、古文単語というのは単語帳だけで完全に暗記することはできなくて、必ず文脈の中で意味を定着させていく必要があるねん。

なぜなら古文単語はとにかく多義語が多いから。

多義語の訳し分けって、絶対に単語帳での暗記だけでは無理やねん。

そこで大事になってくるのが長文!

塾でも学校でも授業で読んだ文章は、ストーリーが頭の中にしっかり入っているはず。だから、意味がたくさんある単語でも頭の中にすんなり入って来やすいんです。

というわけで、今日は授業で読んだ長文を復習する際に同時にできる古文単語ノートの作り方について説明するね。

ステップ1

まず必ず長文の中で出てきた単語の意味を単語帳で調べる

そのためには、やはり単語帳をひと通り頭に入れておくことが重要です。いちいち単語帳に載ってる単語かどうかを調べてたら時間かかってしゃあないからね。

と言うわけで、何を差し置いてもまず古文単語を単語帳で300語、それをしっかり覚えてください。

ただし単語帳で覚える時は、多義語まで完璧に覚えこまなくても大丈夫!重要単語なんだなっていう認識を持つことがまず大切です。

そしてここからが大事なことなんだけど、基本的に単語ノートに書くのは単語帳に載っていない単語です。

ステップ2

実はとても言いにくいねんけど、単語帳に載っていない単語でもけっこう入試に出るねん。

単語帳に載っていない単語は次の2種類に分けられます。

  1. 文脈判断すべき単語
  2. 新たに覚えておくべき単語

に関しては、文脈から判断することを求めているので別に覚える必要はありません。

は単語帳には載っていないけれど、覚えておいたほうがいい単語。慣用表現や古文常識をふまえた表現が多いです。

注意
私の授業では、単語帳に載っていない単語がのどっちなのかは授業で言います。
私の授業でやった文章でなくても、なのかなのか分からない単語があれば遠慮なく質問してください。

単語ノートは2の単語(=単語帳には載っていないけれど、覚えておいたほうがいい単語)を書き溜めていくノートです。

では実際どんな内容をノートに書けばいいかを見ていきましょう。

 

先日センター対策の授業で「かしらの雪」という言葉が出てきました。

MEMO
和歌でよく用いられる比喩で、頭が白髪になった様子を雪に例えています。よく問題になるから覚えておいてほしい表現。

まず単語ノートに記す単語は、必ず辞書を引いておいてください。

そしてノートに書く内容は次の通り。

・かしらの雪(①)…白髪(②)

消え残る頭の雪を払ひつつ寂しき山を思ひやるかな(③)…消え残る頭の雪のような白髪をかき払いながら、寂しい山の中にお住まいのあなたに思いを馳せることですよ。(④)

【前期センター古文漢文第1講】(⑤)

 

上記のように、

  1. 単語
  2. 意味
  3. 例文
  4. その単語を見た文章の出典(たとえば問題集の名前など)

これだけでOKです。

この単語ノートを入試まで更新し続けてください。

ポイントは、単語帳に載っている単語は単語帳に集約すること。

面倒くさいなって思うかもしれないけど、重要古文単語がきちんと頭に入っていれば授業時間内にノートを作っていくことも可能です。

単語帳と単語ノートで、あなたの古文語彙力はどんな入試にも対応できる武器になるよー。