さていよいよ8月、受験の天王山ですね。
まず何より重視したいのが、8月中旬に実施される第2回全統マーク模試(河合塾主催)。特に国語はセンターでしかいらないよって人は、この模試に照準を合わせて勉強してください。
東大・京大志望者の人は第1回目のオープン(河合塾)、実践(駿台)模試があります。そちらの対策が気になるかと思いますので、今月は二次対策についても触れておきたいと思います。
1 現代文
『マーク式基礎問題集・現代文』(河合出版)
先月に引き続き、『マーク式基礎問題集』。この問題集をマーク模試までに終わらせてしまいましょう。
これまでと同じく1問あたり20分で解いて行ってください。
評論と小説を別々の日にしてもいいし、連続して40分で解くのもよし。週によって変えてもOK。
毎週評論と小説を1題ずつやっていってね。
『入試漢字マスター1800+』
先月に引き続き、書き取りのCです。ちょっと難度が高い漢字もたくさん出てくるけど、最近センターの漢字はむずかしいからね。
漢字もスキマ時間を利用して確認しておいてほしい。
うえの
2 古文
『古文上達-読解と演習45』
今月で古文はこの『古文上達-読解と演習45』(Z会出版)も一周目が終了です。
今月、重点的に勉強するテーマは和歌。
和歌、苦手な人がすごく多いし、和歌の対策ができる問題集ってそうそうないからぜひこの和歌のパートに関しては飛ばさずにやっておいておしいと思います。
うえの
これまで同様、毎週3つのペースで進めて行きます。
『重要古文単語315』
もちろん古文単語も引き続きがんばろう。
受験生くん
そんな時は、5分だけ古文単語を見るっていうのも十分な国語の対策です。
マーク模試対策
さて、いよいよ夏のメインイベント、第2回全統マークの対策についてです。
マーク式総合問題集
いわゆる黒本と呼ばれる問題集です。
この問題集はセンター国語のタイトな時間配分の練習をするのに最適の問題集。
今月はマーク模試までにこの問題集の第2回までをやっておいてください。
そしてマーク模試が終わったら、いったんお休みしておいてください。第3回以降はまだやらなくてもいいです。
この問題集って、解くだけで80分かかります。解いた後に、4題の長文を見直すって本当に時間がかかってしまうから、その日は他の教科の勉強ができなくなってしまうと思うねん。
なので、解く日と見直す日を分けることがコツです。
解いた後は答え合わせだけしておいて、次の日に現代文の見直し、その次の日に古文漢文の見直しをする。
こんな風にという感じで予定を組むと、他の教科とのバランスもとりやすいし、集中力も維持できるよ。
マーク模試が終わったら
過去問
マーク模試が終わったらぼちぼち過去問に取り組んで行きましょう。
私は教学社の赤本をおススメしていますが、もちろん他の出版社のものでも大丈夫。
最初に紹介した「マーク式総合問題集」はかならず80分で4題をまとめて解いてほしいねんけど、過去問は古文だけ、とか、漢文だけ、とかいうすすめ方でもOKです。
具体的な過去問のすすめ方についてはコチラにまとめているので、必ず目を通しておいてください。
[kanrenc id=”1723″]東大・京大志望者
マーク模試も受けるべし
東大・京大志望者の人はどうしてもオープン・実践が気になると思いますし、それでいいと思います。
ただ、もし実践模試と日程が重なっていないのであれば、全統マークも受験だけはしておくことをおススメします。
国語が150点とれているのであれば、特段センター試験のことは気にせず9月以降も二次試験中心の勉強を続けて行って大丈夫ですが、マーク模試で150点を下回るようであれば、すこし注意が必要です。
受ける前からこんなこと言うのは気が引けるんですが、オープンや実践模試の国語で結果を出すのは現役生にはなかなか難しい。
だからこそ、マーク模試でしっかり基礎力の有無を確認しておいてほしいんです。
正直言ってマーク模試で150点を下回る状況で、二次試験の対策だけしても二次の成績アップにはつながらないのです。
なので東大・京大志望の人は、8月にする国語の勉強は二次対策中心でかまわないのですが、マーク模試も受けることだけはして自分の基礎力を把握しておいてほしいと思います。
その上で、東大・京大志望の人に8月にやっておいてほしい国語の勉強内容を説明します。
基礎知識の確認
東大志望者も京大志望者も、オープン・実践対策として最も有効なのは、古文単語や文法、漢文句形などの基礎知識の確認です。
オープンと実践の過去問を解くよりはるかに得点アップにつながると思います。
一度解いた問題の見直し
そして新たに問題を解くより効果的なのは、一度解いた問題の見直しです。例えば授業で解いた問題などを見直せば、解答の作り方や本文中での多義語の訳し分け、古文常識など、見直しをする中でさまざまなことが確認できるはず。
解き直しでなくてかまいません。見直し、でいいんです。なるべくたくさんの文章に目を通しておくのがベターです。
問題演習
その上での問題演習です。時間配分の練習も含めて、一度くらいは本番の形式に沿って問題演習をしておいてもよいでしょう。
東大国語の時間配分についてはコチラをご覧ください(京大も近日公開予定です)。
[kanrenc id=”6359″]実践模試の過去問として次の教材が市販されています。なお、高等進学塾ではこの問題集を教材にした1日完結の特別講座を開講しています。
解説授業と添削付きですので、効率的な模試対策ができます。東大・京大志望者の人はぜひ受講してくださいね。
東大志望者
京大志望者
二次試験に国語あり(東大京大以外)
東大・京大以外の大学を志望している人は、二次試験で国語が必要でも、まずマーク模試まではセンター対策に集中してください。
阪大や神大の文系学部はセンターの得点が重要だし、二次試験の国語はかなり難しいので、正直あまり差がつかないんです。
なので、とにかくまずはマーク模試の結果を出すことに全力を注いでください。
マーク模試が終わって、他の教科とのバランスも見た上で、もし国語に時間をかけられるというなら、この『得点奪取』シリーズがおススメです。
古文の他も、現代文や漢文もあります。
うえの
ただ、これは週に1題とかのペースで十分です。
8月はとにかくマーク模試で結果を出すことが重要。まずはマーク模試までしっかりと勉強し、マーク模試が終わったら、その成績をしっかり受け止め、他の教科とのバランスを考えながら今後の対策を立てて行きましょう。