【天王寺校】高等進学塾☆高2秋のガイダンスの概要

高2ガイダンスに足を運んでいただいた生徒・保護者のみなさま、ありがとうございました。

この記事は2019年11月17日(日)に高等進学塾の天王寺校でお話させていただいた内容をまとめたものです。

質問があれば…
この記事をご覧いただいて何かご質問・ご相談があれば、LINEでお問い合わせください。お問い合わせの方法は本記事の最後に記載しています。

共通テストについて

センター試験が終了し、みなさんの学年からは新しい「全国高校共通テスト」が施行されます。英語の民間試験の導入が延期になったドタバタもあり、新試験の運営方針はいまだ定まっておらず受験生のみなさんはさぞや不安だと思います。

そこで、まず新しい「共通テスト」の国語が従来のセンター試験に比べてどのように変わったのかを簡単にご説明しましょう。

現代文に記述式導入

なんと言っても一番大きな特徴は記述式の導入。記述式が導入されるのは現代文のみです。この記述式はA〜Eの5段階に評価され、それを各大学が点数化してマーク式の点数に加算します。

この記述式の判定をどのように点数化するかは、各大学に一任されています。今の所ほとんどの大学がまだ正確な数字を発表していませんが、満点の2割くらいになるのではないかと個人的には考えています。

マーク式の評論文にも傾向の変化あり

先ほどご説明したように、「共通テスト」に変わっても、これまでのセンター試験と同じように、マーク式の読解問題は出題されます。第一問が記述式で、第二問以下、大問が4問あります。

共通テストのマーク式問題

第一問-現代文(記述式)

第二問-現代文(評論・マーク式)

第三問-現代文(小説・マーク式)

第四問-古文(マーク式)

第五問-漢文(マーク式)

記述式の導入の他に第二問の評論問題にも大きな傾向の変化が見られます。

これまでは比較的長めの文章1題につき、筆者の主張を考察させる設問が出題されていましたが、新しい「共通テスト」では出題される文章が2題になるんです。

また、表や図が導入されていることも大きな特徴です。丹念に筆者の主張を追わせるというよりは総合的な情報処理能力を問おうとしているのかなという印象を受けました。この部分に関しては、対策して慣れておく必要があるでしょう。

試験時間

従来のセンター試験は大問4題で80分の試験時間でしたが、「共通テスト」は100分になります。

先述したように「共通テスト」も従来と同様、マーク式の読解問題が大問で4題出題されます。したがって単純に計算すると、記述式の目安となる解答時間は20分ということになります。

しかし、これはなかなかキツイ…。記述式を20分で仕上げることは難しいでしょう。もし記述式で試行試験通りの問題量が出題されるのであれば、どれだけ急いでも25分はかかりそうです。

従って、マーク式問題を70分から75分くらいで終える必要があります。センター試験の時から国語は時間配分がタイトだったのですが、この傾向は新試験になっても続きそうだと言えます。

共通テストは早めの対策が吉

共通テストが導入された後も、国語の得点割合はそれほどセンター試験時代と変わりはなさそうです。

つまり英語や数学と同じ配点か、もしくはそれ以上になります。というのも、一部の理系大学では2次試験で国語を出題しない代わりに、共通テストの国語の点数を高めに換算されるのです。

国語の成績はすぐに上がるものではありません。苦手意識がある人ほど後回しにしてしまう国語。対策を始める時期は高2の今ですよ!

では今から始めるセンター試験の対策について、具体的に説明していきます。

古典分野の早期完成

確かに古典(古文・漢文)は、現代文に比べ暗記しないといけないことが多いけれど、努力して覚えた分だけ得点につながります

特に「共通テスト」は施行試験を見る限り、古文に関しては知識事項で得点できる問題が増えているんです。

これは朗報。がんばった分だけ点数につながるということだから。

それに、古文漢文は暗記事項が定着すると、早く問題が解けるようになるというメリットもあるんです。

先ほども述べたように、記述式の導入に伴いセンター試験以上に時間配分が厳しくなりそうな「共通テスト」。

古文漢文の暗記事項が定着していると、古文漢文の得点がアップするだけじゃなく、現代文に回せる時間が増えて、総合的に国語の点数があがんです。

ただ、やっぱり覚えないといけないぶん、時間がかかる。それに社会などと違って覚えれば、それがそのまま得点につながるというものでもありません。

それをきちんと文章内で運用できる能力が必要なため、直前期の詰め込みがききません。なので、絶対高2の今から絶対に初めてほしいのです。

ではいったい具体的にはどのようなことをすればよいのでしょうか。

国語の勉強には独学が可能な部分とそうでない部分があります。これから1つずつ順を追ってご説明します。

何をすればいいの?
  1. 古典文法をマスターする
  2. 古文単語帳を1冊暗記する
  3. 対策講座を受講する

古典文法

古典文法の勉強に関しては独学可能です。おススメする教材はコチラ。

『ステップアップノート30-古典文法基礎ドリル』(Gakken)

古典文法の勉強に関してはこれを1冊やっておけば十分。これ以外のことをやる必要はありません!本書の活用法については以下の記事で説明しています。

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とは言え、古文に苦手意識が強い人の場合、参考書だけで勉強することに苦痛を感じてしまう場合も多いかと思います。

そんな人のために、古典文法の動画授業をYouTubeで公開しています。

1回の動画は約15分ですので、スキマ時間を有効に使って勉強できます。ぜひ活用してみてください!すべての動画は次の記事からご覧いただけます。

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そして、古典文法の学習ですが、必ず年内には必ず終わらせてください!

古典文法の抜けは本当に古文成績アップの妨げになると、高3生を指導していて痛感しています。みんなそのうち気付いて慌てて勉強するんだけど、早い時期に完成させておくに越したことはないですよね。

古文単語

古文単語の勉強もある程度は独学可能です。まずおススメする教材はコチラ!

『マドンナ古文単語230』(Gakken)

下の記事で『マドンナ古文単語230』の使い方をはじめ、入試に必要な古文の単語力について説明しています。ぜひ読んで見てください。

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ここで紹介している『マドンナ古文単語230』は覚えるというより、「読む」単語帳です。最初から完璧を目指さず、まずは一周読み終えるというつもりで取り組んでください。

実は古文単語は、単語帳だけで覚えるには限界があるんです。

それはどういうことかというと、古文単語って自分が覚えたとおりの意味が選択肢にあるとは限らないから。

意訳されている場合が多いから、単語帳で覚えた意味と違う選択肢を選ばないといけないこともあるんです。

そのあたりは独学で勉強しづらい点なので、後述する対策講座でみっちり練習しましょう。

まずは古典文法を優先しよう
古文単語の知識は、本文を読解する上で非常に重要なものですが、まずは古典文法を優先してください。

ある程度体系的に勉強しないと、身につかないのが古典文法です。3年生になる前にかならずひと通りの学習を終えておきましょう。

対策講座

上に説明したような古文単語や文法に関しては、十分に独学可能です。しかし、学校の授業と入試の最大の違いは、初見の文章を読んで問題を解かなければならないこと。

他にも古文に関して言えば、

  1. 複数ある古文単語の意味の中から正しい訳を選択する
  2. 古文単語を文脈に応じて意訳する
  3. 古文の文章を正しく内容が理解できるように読解する
  4. 正解肢を選ぶ上でのコツ

このようなことを独学で学ぶことは正直難しい。そこで、冬期講習に西宮北口校で開講される次の講座の受講をおすすめします。

高2センター国語(冬期講習)

この講座は模擬試験を通して共通テストの傾向を知り、どのようなアプローチをしていけばよいのかを学ぶための対策講座です。

①テストの受験

まず最初に、本番と同じ制限時間で、共通問題を予想した問題の演習をしします。テストの日程は、

  • 12月14日(土)の16:20〜18:00
  • 12月15日(日)の12:20〜14:00

のうち、どちらか都合のよい方を選択して受験してください。

②解説講義

4日間に分けて解説講義を行います。

  • 1日目(12/23)ー古文
  • 2日目(12/24)—漢文
  • 3日目(12/25)—現代文①
  • 4日目(12/26)—現代文②

時間は10:30〜12:00です。

高2共通テスト国語(3学期)

本講座は高2の3学期からスタートする共通テスト対策のための講座です。

毎週1回90分の講座で、古文だけでなく、現代文・漢文と共通テスト国語の対策をひと通り終わらせ、3年生に進級する前に共通テスト国語に対するアプローチ法を身に付けることを目的としています。

授業は古文(4回)、現代文(4回)、漢文(3回)の順に行います。

注意
天王寺校では、3年生対象の共通テスト対策講座のレギュラー講座は開講しませんので、本講座の受講をおすすめします。

私はこの講座のうち、古文と漢文を担当します。私の担当分についての詳細はこちらの記事をご覧ください。

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開講日時
天王寺校では毎週土曜日、16:00~17:30に開講します。初回授業は1月18日(土)です。

最後に

受験生くん

国語が苦手。

国語って苦手な人はもちろんだけど、得意な人でも不安になる教科なんです。

受験生さん

読める時は読めるけど、波がある…

模試なんかで成績がよくても、それはたまたまで、次は全然できないんじゃないかっていう恐怖がぬぐえない。

それはやっぱり感覚で解いてしまっているからだと思うんです。国語にも正しい読み方と解き方はあります。ただそれは独学で勉強できないんですよね。

受験生くん

僕、医学部目指してるんで、国語で絶対9割とりたいんです!!!

医学部志望者の場合、一問当たりの配点が高い国語は鬼門です。

せっかく理数系で高い点数を揃えても、国語が振るわなかったばっかりに、志望校への出願を断念した人も。

みなさんが志望校の合格通知を勝ち取る上で、国語が障害になるなんてことは絶対にあってほしくない。むしろ国語を得点源にしてほしい。そんな思いで日々教壇に立っています。

お問い合わせ

長くなりましたが最後まで読んでいただき、ありがとうございました。みなさんが合格通知を手にするその日まで、サポートして行きたいと思っています。

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卒業生インタビュー

卒業生のみなさんに志望校合格後、受験生活を振り返ってお話をしてもらいました。先輩たちのお話から、受験を勝ち抜く上でとっても大事な心の持ち方が学べると思います。

参考にぜひ読んで見てください!

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。みなさんが志望校の合格通知をつかむまで、一緒にがんばりましょう!