講師インタビュー①保木本将人先生(英語科)

ずっとずっとやってみたいと思っていた講師インタビュー。高進・メディックの先生たちがどんなことを考え、生徒を指導しているのかその本音に迫ります。

記念すべき第1弾を英語科は保木本先生。企画の趣旨を説明してお願いすると、快諾してくれました。

インタビューの時間は授業の後に作ってもらったので、ご飯でも食べながら…と思ったら

保木本先生

上野さん、僕、今日ね休肝日なんですよ。

休・肝・日!

まさか保木本先生の口からそんな単語が出てくるなんて夢にも思いませんでした。

どうしたん?健康診断引っかかったん?

保木本先生

いやー、やっぱりお酒と仲良く付き合って行きたいんでね。

本当にね、この仕事は体が資本ですから。休肝日を設けたのは大変よいことだと思われます。

休肝日(きゅうかんび)とは日常的に酒を飲んでいる者が自身の健康促進を目的として設ける酒を全く飲まない日のこと。休肝日を設けることにより酒が原因で死亡するリスクを大幅に下げることができる。

Wikipediaより

お酒と私

ほっき―と言えば酒、酒と言えばほっきー。あ、ランカウイ島はどうやったん?

保木本先生

最高でした!まさに地上の楽園ですわ。

ランカウイ島って言うのはインドネシアの領地なんだけど、インドネシアってイスラム圏だから外でお酒飲めないのね。

ただランカウイ島だけは例外。おまけに島全体が免税なんで物価が超安いんだって。

保木本先生

ビールが1杯30円とかなんですよ。2日間、ずっとビーチでぼーっとしながら酒飲んでましたわ。

私はまだマレーシアに行ったことなくて、ぜひ一度行ってみたいんよね。

保木本先生

ほんまにおススメですよ、マレーシア。

うん、絶対に行ってみようと思う!

あぁ、次にどこ行こうって考えるのってほんとにワクワクするよね。

ちなみにほっきーの次に行ってみたい国はどこなん?

保木本先生

うーん、リトアニアですかね。

リトアニア?バルト三国やんな?

何でまた…?

保木本先生

こないだバーで居合わせたリトアニア人としゃべって、ちょっと興味持って。

結局は酒かい!

でもリトアニアって何あるん?全然想像がつかないんだけど…。

保木本先生

いや知らないです。僕ね、旅行が好きっていう訳では実はないんですよ。だから旅先でも観光地とか全く行かないですし。

そうなん?じゃあ一体何してるん?

保木本先生

ひたすら酒飲んでますね。酒があって仕事がない、旅に求めるのはそれです。

保木本先生

で、バーとかで会った現地の人と話す。それが最高に楽しいですね。

確かに海外の人みんなフレンドリーやもんな。

ほっきーはやっぱり海外の人と話すのが好きで、それで英語を勉強しようって思ったの?

保木本先生

いや、そう言うわけではないんですよ。

超苦手科目だった英語

なんと保木本先生は元々は理系で、どちらかと言えば数学の方が得意だったのだそう。

保木本先生

僕にとっては英語って、古文と同じくらい意味不明な科目だったんです。

へぇ、そうなんや。それは意外でした。ものすごく海外の人とコミュニケーション取ってるイメージがあるから、そういう所が英語を勉強する動機になったんやと思ってた。

一体どんな経緯で今に至ったのでしょう。

保木本先生

受験勉強しよかーと思って塾に行きはじめた時に、英語の先生の授業がめっちゃ面白かったんですよ。

保木本先生

英語っていう言語の背景にある論理をきちんと教えてくれて、数学みたいにこうやからこうなって、こうなるんやって。

なるほど!話が逸れるけど、漢文って英語と文構造が同じっていう大きな特徴があって、だから文章の論理展開もやっぱり英語と似てるのね。

漢文のものすごいキレイな対比の文章を授業で説明した時の生徒のみんなの納得感ってすごいもんね。教えてるこっちまで気分爽快になる。

つまりほっきーもその先生の授業が腑に落ちたんやね。

保木本先生

そうです。

雑談とか一切しない先生やったんですけど、英語の後ろにある論理や単語・文法の起源みたいなものが、学問として面白いなーって思えたんですよね。

なるほど、海外の人とコミュニケーションとれて楽し―!!みたいな感じじゃなく、言語学として純粋に英語に惹かれたってことね。

すごい高校生やなぁ。

保木本先生

いやいや、もちろんそうやって努力して身に付けた英語で海外の人と話せて、それはめっちゃ楽しいですし、そういう時間は大好きですよ。

保木本先生

ただ、僕が今こういう仕事についているのも、その経験があったからやと思います。最初は全然できなかったからめちゃくちゃ苦労したんで。

あぁ、それは分かる。私も古文、最初は全然できなくて大嫌いやったけど、それを克服した経験があってこの仕事に就いたというところがあるからね。

保木本先生

めっちゃ頑張って得意科目にしたから、だから教えられると思ったし、教えたいって思ったんです。

講師の原点ってやっぱりそこだと思う。自分も苦手だったけどできるようになったから、みんなも絶対できるようになるし、そうなってほしいっていう思い。

教壇に立ってる先生だって、もともとはみんなと同じ悩める受験生だったんです。

伝えることの難しさ

ただやっぱり教えるって全然違うやん?初めは大変やったでしょ?

保木本先生

それはもう。言葉ってこんなに伝わらんもんなんやって思いましたね。

ははは、分かる分かるー。

保木本先生

自分が伝えたいことがあっても、生徒のみんなの受け取り方ってそれぞれ違うじゃないですか?

保木本先生

だから僕は生徒の子と話すときは、自分が何を意図して今こういうことを言ってるのかっていうのを意識して伝えるようになりました。

なるほどなー、確かにほっきーって言葉をめちゃくちゃ慎重に選んでいるもんね。思ったことをすぐ口にしてしまう私は見習わないと。

何か他にも授業をするときや、生徒のみんなに接する上で心がけていることってある?

保木本先生

そうですね…。僕は、生徒は僕の授業を受けたくて来てるんじゃなくて、やりたくない受験勉強をするために、嫌々来てくれてるんやって思うようにしてます。

今回保木本先生のお話を聞かせてもらった中で、私の心に一番残った言葉でした。

ほっき―の授業ってすっごく生徒のみんなを楽しませようとしているなっていうのは常々思っていて、どこからそのエネルギーが湧いてくるのかなってずっと興味があってん。

でもこの話を聞いて、全てがつながった気がしました。本当にそうだよね。特に古文なんか余計にそうやわ。

どれだけキャリアを積んでも、そういう謙虚な気持ち、生徒のみんなにちょっとでも楽しく勉強してもらいたいって気持ちは絶対に忘れちゃだめだなって思いました。

もし講師以外のことをするなら

最後に、学生講師じゃないプロの先生には聞いてみたい質問をしてみたよ。

もし、講師以外の仕事をするなら何がしたい?

保木本先生

バーですね(即答)。

予想通り過ぎるわ。

ほんまにお酒が好きなんやなぁ。もしお酒辞めなかったら私が死ぬっていう事態になったらどうする?

保木本先生

とにかく、上野さんが楽しい人生やったなって思えるように、僕は最大限努力しますし、幸せな最期を迎えていただくように全力を尽くします。

そうやな、人生長さよりも濃さやもんな。っておい!そのバー燃やしたろか。

じゃあお酒辞めたら1億あげるって言われたら?

保木本先生

そんなはした金で辞めれるわけないじゃないですか!

すごいな。私もまぁまぁお酒好きやけど、1億くれるんやったらすぐ辞めるで。

そしたら最後の質問。

私たちと生徒のみんなのお付き合いって基本、卒業するまでだよね。生徒のみんなが卒業した後、どんな大人になってほしい?

保木本先生

やっぱお酒とうまく付き合える大人になってほしいですね。

確かにね。確かにお酒との付き合い方は大事。もうブレてなさすぎて尊敬の念がわいてきたわ。

保木本先生

あと、僕が生徒のみんなから一番学んだのは、本当に色んな子がいるなぁってことなんです。

保木本先生

だから生徒のみんなにも、世の中にはいろんな人がいていろんな考え方があるってことをちゃんと受け止められる人になってほしいな、って思っています。

それは本当にそう。

どうしても自分の物差しで人を評価したり、批判したりしてしまうけど、まずは相手はこんな風に思ってるねんなって受け止めることって本当に大事だなって私も思います。

これ、私自身、自分が出来てないなって反省することが多々あるねん。

だからと言って別に相手を受け入れないといけないってことじゃない。

ただ淡々と自分とは違う考え方だけど、この人はこんな風に思ってるんだなって受け止めて、相手を否定しないことって大切だよね。

ずっとやりたいなって思ってた講師インタビュー。

保木本先生とは色々よく話すんだけど、改めてこんな風に話を聞いてみると、やっぱり私の知らなかった講師としての思いがうかがい知れて、ものすごく学ぶものがありました。

私よりもずっと年下で、キャリア的な意味でも後輩だけど、質問や添削の対応・生徒の相談に応じる姿勢など見習いたいことがいっぱいある保木本先生。

保木本先生に英語を教わっているみんながとっても羨ましくなったよ。

次回のインタビューは

毎週は無理だと思うけど、月に1回か2回はこの講師インタビューをお届けしたいと思っています。

そして毎回インタビューさせてもらった先生に、次の先生を指名してもらうことにしました。

保木本先生

分かりました、岸本先生でお願いします。

なるほど、きっしーか。何でなん?

保木本先生

きっしーって、生徒がダメな時にちゃんと怒れる先生なんですよね。それって僕すごい難しいことやと思ってて。

確かにね、本当の愛情がないとできないこと。

保木本先生

そうなんですよ、高進・メディックの先生みんなそうなんですけど、きっしーってすごい生徒への愛があるなーと思って。

保木本先生

その元になってるのって何なんかなと思って。きっしーとはくだらん話しかしないんで一回聞いてみたいなと思って。

きっしーは生徒への愛が溢れてると思う点と、くだらない話しかしたことがない点では私も全く同意。

具体的に何か聞きたいことってある?

保木本先生

そうですねー、あの人いっつもまどかマギカのゲームしてるんですけど、何がそんなに楽しいのか聞いてもらっていいですか?

それな。きっしーが携帯を横にして持ってる時は、100%まどかマギカやってるからな。

というわけで、次回インタビューは数学科・岸本先生に決定☆

まどかマギカの魅力にせまりながら、生徒への熱い思いを聞き出したいと思います。

保木本先生、ありがとうございました!