卒業生インタビュー第2弾!
今回は、非常にドラマチックな受験を経て見事京大に現役合格した卒業生のお話を聞いてきたよ。
- 本格的に受験勉強を始めたのは高3の6月
- センター試験の得点率は79%…
からの合格。それは、やっぱり単なるラッキーではなかった。
なぜ彼女が京大の現役合格を勝ち取れたのか、その真相にせまってきました!
絶望のセンター試験
うえの
島谷さん
相変わらずスタイル抜群やな。めっちゃ背高くて足長いモデルみたいな彼女と歩きながら話すのは首が痛いわ。早く座ろう。そしてゆっくり話を聞かせて!
センターでは一体何が起こったの??
うえの
島谷さん
でも実は英・国・数はほぼ9割とれたんです。
うえの
島谷さん
日本史とか、二次でもいるのに69点でしたから。
うえの
島谷さん
うえの
島谷さん
センターは何とかなるやろう。
これ、多くの受験生が陥ってしまいがちな考え方なんですよね。
特に東大や京大は2次試験の方が配点が高いから、そんな風に思ってしまうのも無理はない。
うえの
島谷さん
島谷さん
そうやんな、社会って意外と直前期に詰め込みきかないもんね。逆に英・国・数なんかは特にセンター対策しなくても大丈夫やった?
島谷さん
私も冬期講習のセンター国語の講座とりましたし、とっててよかったって思いましたから。
そうなんですよね、センター試験の何が厄介かって選択肢、なんです。
国語において、センター試験と二次試験の最大の違いは処理しなければならない情報の量です。本文は長いし、注釈も多い。それに選択肢自体もけっこう長文。
島谷さん
いいですか、みなさん。この島谷せんぱいのお言葉、しっかり胸に刻んでくださいね。言ったで、伝えたで!
勝因は国語!
うえの
島谷さん
うえの
これがどれだけすごいことかは京大志望者なら分かるはず。私は京大古文の授業で、目標点数を満点の半分、と常々言っています。
その半分をとることだって、全然簡単ではないんですよ。
うえの
島谷さん
国語はほんとお二人に伸ばしてもらいました、ありがとうございます。
そんな風に言ってもらえて、涙が出るほどうれしい。ほんまにこの仕事をしていてよかったって思えます。
うえの
島谷さん
ただ読めてる割には点数が低くて。解答の型が分かってなかったと思います。
うん、こういう子すごく多い!読解力自体は高いのに、もったいないなーって答案の書き方をしちゃう子。
もちろん授業ではしっかりその書き方も指導するんだけど、一人ひとり言葉の選び方が違うから添削を通しての指導が一番効果的だと思うわ。
島谷さん
だから何を書いたらいいかっていう解答の型を教えてもらえたのはすごいよかったです。
そうなんですよ。京大の国語って設問が淡白な割に、解答欄がめちゃくちゃ広いんですよね。
例えば「傍線部Aのような行動をとったのはなぜか、理由を説明せよ。(解答欄4行)」みたいな。そんなに何書くん?っていう。
理系の人めっちゃ分かりますよね?
この例でいうと、「理由説明問では登場人物の心情を説明する」っていうことを知っているだけで、何を書くべきかは見えてきます。
赤本の解答見たら納得できることと、自分で書けることは全く違うもんね!
国語の勉強法
うえの
島谷さん
うえの
『マドンナ』についての詳細記事はコチラ。
[kanrenc id=”2350″]私の記憶に強く残っているのは、島谷さんって、一つの単語から色んな言葉に言い換える力がすごく高かってん。こういう子には『マドンナ』はすごく合うと思う。それにできればみんなに身に付けてもらいたい力だから、『マドンナ』は是非使ってみてほしい。
ただ、島谷さんみたいにみんながみんな、そういう応用力を持っている訳ではないので、語彙力凡人は『マドンナ』の後はもう1冊、語彙数の多い単語帳に進もうね。
『マドンナ』が終わったらコチラ。
[kanrenc id=”148″]島谷さん
そうやねん!
古文単語って、単語帳で覚えてから文章でアウトプットできるようになるのが時間かかるねん。英語より絶対。理由は多義語が多いからやねんけどね。
だから、島谷さんの言うように「早く」ひと通り単語帳で単語を頭の中に入れてから読解の練習をする方が絶対にいい。
島谷さん
あれもすごくためになったな、って。
センターと二次試験と試験の最大の違い②、それは古文常識!
センターってあんまり古文常識って知らなくても注釈出してくれるし大丈夫やねん。
二次試験ってやっぱり古文の背景知識ないと答案書けないからね、特に京大は。
高3の6月から京大現役合格
うえの
島谷さん
うえの
島谷さん
うえの
島谷さん
確かに島谷さんは京大を目指す現役生としては、だいぶスタート遅かったと思う。
でもさ、1日16時間って勉強できる?私は人生で1日に16時間勉強したこと1日もない。ほんとに。
高3の6月から本気出して現役合格、とか聞くと「高3の6月から」っていう点だけを見てしまって、自分もいけるやん?って思ってしまうよね。
けど、みんなに分かってほしいのは「本気出した」、その行動の中身やねん。
そんな状況からでも合格できた島谷さんのとった行動を見てほしい。1日16時間、やで。
普通はできないことをやったからなんです。
もしも高2に戻れるなら
うえの
島谷さん
うえの
島谷さん
高3の9月になってそれやってましたから。
「基礎を固める」。聞き飽きた言葉だと思います。基礎の勉強って楽しくないしね。
でもね、合格して行った卒業生はみんな言います。基礎が大事だと。
島谷さん
島谷さんのえらいところは、そこでちゃんと基礎固めに徹したところやんね。やっぱり、基礎ができていないのに応用やっても身につかない。
難しいことに手を出し過ぎて、身について結果身についてなかった、って後悔している子もすごく多いよ。
受験生時代最大のピンチ
うえの
島谷さん
センターリサーチの結果が700人中600番目くらいだったんです。
京大法学部は定員300人なんで、2次で300人抜かないといけなかったんです。
うえの
島谷さん
うえの
島谷さん
京大って問題の傾向ちょっと特殊じゃないですか、英語とか。あと社会もあるし。
そういう京大のためにしてきた自分の努力がもったいないなっていうのもすごくあって。
私、今回島谷さんに話を聞かせてもらって、これが一番心に残ってる。
結局自分に自信を与えてくれるのは、自分が積み重ねてきたことやねん。
いくら先生に大丈夫って言われても、模試の成績がよくても合格通知を手にするまで不安はつきまといます。
1日16時間京大対策をやってきた。その思いが島谷さんを最後まで支えて、合格を勝ち取る結果につながったんやね。
受験生に伝えたいこと
うえの
島谷さん
島谷さんから出てきたことばは意外なものでした。
島谷さん
私は性格的に追い込まれた方が頑張れるタイプなんですけど、それでも病みました。
確かにセンターがよくないと、精神的に不安定になってしまう。センターリサーチの順位とかって、本当にシビアにのしかかってくるもんなぁ。
島谷さん
私が受けた年は日本史そんなに難しくなかったから何とか耐えたんですけど。
- センター対策を怠らない。二次の対策にもなる。
- 基礎固めが大事(特に高2)。
うえの
島谷さん
島谷さん
島谷さん
ほんとうに深い深いアドバイスです。入試ってホント自分の予想しないことが起こるんです。
どうしても苦手科目を得意科目で挽回して、って考えてしまうんだけど、自分の得意科目がめっちゃ難しかったり、逆にめっちゃ簡単だったりすると差がつかないから。
でも意外な科目が合格に導いてくれることもあるよ。
- センター対策を怠らない。二次の対策にもなる。
- 基礎固めが大事(特に高2)。
- どの教科もまんべんなく勉強する。決定的な苦手科目を作らない。
たくさんためになるお話を聞かせてくれて本当にありがとう。
奇跡の合格なんてない!
高3の6月から本腰入れて受験勉強を始めて、センター79%しかとれなかったけど、現役で京大に合格した。
島谷さんの成功体験は、すごくドラマチックだと思います。
でも、その裏には
- 1日16時間勉強した
- 焦る気持ちを抑えて基礎固めに徹した
- 絶望的状況でも自分を信じてチャレンジした
という事実があることを絶対に忘れないでくださいね。
不利な状況からの合格には必ず理由がある、奇跡の合格なんてないんだ、そんな大切なことを教えてくれた島谷さんのお話でした。
次回は、島谷さんの京大ライフをお届けします。お楽しみに〜!
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