すべての受験生におすすめの問題集『マーク式基礎問題集 漢文』

今日は漢文の読解対策用の問題集を紹介します。

この問題集の特長

共通テスト対策に最適

それは漢文だけに特化した、マーク対策の問題集だからです。

これがありそうでなかなか無いねんなー。

漢文の問題集って、基礎から難関国公立大の二次対策まで全部1冊に集約してあるものが多いんです。

共通テストの対策だと正直そこまでいらんねんけど…

うえの

そんな風に思うことが多くて、適切な共通テストレベルの漢文だけの問題集ってかなりレアなので、受験生のみなさんに必ずおススメしている1冊です。

私大や二次試験の対策としても最初の一冊として最適

受験生くん

私大志望やねんけど

受験生さん

二次試験でも漢文いるんやけど

そんな人にとっても、まず最初に取り組む問題集としては、これが最適なんじゃないかなって思っています。

記述対策の問題集ってけっこう解くのも時間かかるけど、自分で採点するのが難しいんですね。

解くのに悩んで、採点にも悩んで、ってなってしまうと最後まで終わらせられへんからね。

その点この問題集は、選択肢式なので、とりあえず答えを選ぶことはできるし、答え合わせも簡単だから自分ですすめて行きやすいのです。

解説がくわしい&親切

この問題集の古文バージョンもそうなのですが、解説がとにかく親切なんですね。

本文や設問の解説だけでなく、本文中に出てきた重要句形をまとめてくれていたりと、読解を通して知識を定着させられるように工夫されています。

いつやるのがいい??

古典文法の学習が終わってから

この問題集の演習より優先させてほしいのは、古典文法の学習です。この問題集はある程度、古典文法と古文単語の学習が終わってからとりかかってくださいね。

古典文法の勉強については、次の記事を参考にしてください。

1講座15分!古典文法をYouTubeで完全マスター☆ 古典文法おすすめ参考書ベスト1『ステップアップノート30』とそのすすめ方を徹底解説!

②漢文句形の学習が終わってから

この問題集の前に漢文句形の勉強を終わらせておいた方が、より演習の効果が高まります。

漢文句形に関しては、この教材をおススメしています。

この参考書については、コチラの記事で詳しく紹介していますよ。

漢文句形の超おすすめ参考書『ステップアップノート10』

演習上の注意点

本文解説をしっかり読む

漢文というのは、けっこう言葉を省略して書かれるものなんですね。

なので直訳しても、「で?結局この文章、何が言いたいの?」ってなってしまう。

なので、問題を解き終わった後は、解説冊子の【本文解説】の項目をよく読んでおいてください。

ここをを読めば、本文の主旨が理解できます。

文学史や思想史などは基本スルー

この問題集には時々、文学史や思想史についての出題がありますが、まず共通テストで問われることはないと思います。なのでスルーが賢明!

私大や一部の国公立大では出題されることもありますが、範囲が広い上に、年度によっては出題されないことも多いので、私は個人的には漢文の文学史や思想についての知識は、潔く勉強せず捨てることをおすすめしています。

漢字の知識が意外と大切

漢文を読む上で、句形と並んで大切なのが漢字の知識です。

受験生のみんなを指導していて思うのが、漢字から意味を広げられない人がとっても多いということ。

確かに漢文における漢字の解釈って特徴的なんです。どういうことかというと、熟語ではなく、漢字1文字だけで熟語を連想しなければならないから。

例えばこんな文章が東大で出題されました。

「拠(=人名)もまた同するなり」

さて「同する」って何でしょう?

これね、「同調する」ってことなんです。

もちろん、私が先にあげた文章だけでは判断できないよ。ただ、これを文脈から「同調する」って解釈できることが、この年の東大の問題の重要なポイントでした。

「同する」=「同調する」

熟語が一文字だけになると、なかなか意味を取れず苦労します。

もちろん漢文の本文を読解して意味を類推する力も必要やけど、そもそもの漢字力(=現代語の熟語の知識)がないと思いつけないからね。

漢字の勉強については、おススメ参考書とともにこちらの記事にまとめています。ぜひ読んで見てください。

漢字の勉強は一石三鳥でコスパ最強!おすすめ参考書★

というわけで、今日は漢文のおススメ問題集を紹介しました。ぜひやってみてくださいね!