愛犬みしぇるの旅立ち

10月15日、16年一緒に暮らした愛犬のみしぇるが亡くなりました。

4月にガンが分かってから半年、覚悟はしていたけど亡くなる2日前まで元気でごはんもモリモリ食べてたから、こんなに早く行ってしまうとは思わなかった。

ペットと暮らしている人なら分かると思うけど、みしぇるは私たちにとっては大切でかけがえのない家族。

そんなみしぇるを天国に見送って、思ったことがいくつかあります。

①もう長くないと事前に知れてよかった

みしぇるの肝臓にガンができていて、みしぇるの年齢と腫瘍の大きさから手術は難しいと言われたとき、いっそ知らなかった方がよかったんじゃないかと思いました。

だけど、やっぱりこの半年間みしぇるとの濃密な時間が過ごせたのは、みしぇるがもう長く生きられないと分かっていたから。

急な病気や事故だったら、みしぇるが亡くなったことを受け入れられなかったと思う。

②人生の最期はいいお医者さんに出会いたい

2年前に、大きなけいれんを起こしたみしぇる。慌ててそれまで通っていた動物病院に連れて行ったら、「原因が分からないし、原因が分からない以上治療もできません」と言われてしまって…。

でもただ事じゃないと思った私は他の病院を探すことに。

それで見つけたのがみしぇるを最期まで診ていただいた動物病院です。

その病院には東洋医療に詳しい先生がいらっしゃって、みしぇるのようなシニア犬は漢方薬を使って健康状態をよくすることをおススメしますと言ってくださって、そこでお世話になることを決めました。

ガンもその病院で見つけてもらったんだけど、説明もとても丁寧で、手術をするリスクしないリスクについてもちゃんと教えてくださった。

私たちは手術をしないという選択をしたんだけど、今でもそれでよかったとその点に関しては全く後悔していないのは本当に先生のおかげ。

つくづく、人生の最期にどんなお医者さんが寄り添ってくれるかが大事だってことが身に染みて分かりました。

参考 みしぇるの記事みのり動物病院

みしぇるのことを動物病院のブログでも取り上げてくださっています。

9月にみしぇるの体調がすごく悪くなってしまって、もういよいよかなと覚悟を決めたんだけど、先生方が休日返上で見てくださって奇跡の復活をとげました。

結局そのわずか1か月後に亡くなってしまったわけだけど、あの回復ぶりを見ることができて家族はすっごく救われたし、みしぇるとのお別れを受け入れる大切な時間をもらえたと今でも本当に感謝してる。

みしぇるは病院が大大大大嫌いで、いつも震えて硬直してたけど、この病院ではそんなことなかったな。

先生たちの思いがみしぇるにも伝わっていたんだと思います。

もちろん不慮の事故やある日突然ポックリ、なんてこともあるだろうけど多くの場合、亡くなる直前はなんらかの病気にかかっていてお医者さんのお世話になる可能性の方がはるかに高いわけです。

最期にどんなお医者さんに出会えるかが本人(本犬?)だけじゃなく家族にとっても重要なんだと痛感しました。

③後悔のない看取りはない

みしぇるとの最期の二か月は私の部屋で一緒に寝ていました。

夜に喉が渇くみたいで、お水を飲ませたりトイレのシートを替えたりと割とつきっきりで看病していたんだけど、みしぇるは私が眠ってしまった数時間の間に行ってしまいました。

明け方ふと目が覚めたら、もうみしぇるは息絶えていて…。本当にこれに関してはどれだけ自分を責めたか分からない。

本当に申し訳なくて申し訳なくて、今思い出しても涙が出ます。

ただ、これが私が仕事に行っている時だとか病院に預けている時だったらもっと辛かったのかな、と今は思うねん。

どれだけ悔いのないように看病しようと思っても、完璧にはできない。

私はすでに父を亡くしていて、父の時にも思ったけど悔いのない完璧な看取りなんていうのは無理なんだな、と思いました。

④49日はいけてるシステム

仏教の考え方では、死者は亡くなってから49日かけてあの世に向かうとされています。

つまり、亡くなってから49日はこの世にまだ留まっているということ。

亡くなってからすぐは、みしぇるがこの世にいるんだと思えるだけでだいぶ心が救われました。

みしぇるが亡くなった時、小さいながらも人間と同じようなお葬式をしてん。

そこまでする必要がある?って思う人もいると思うし、何なら私もどっちかと言えばそう考えていたんだけど、うちの場合は妹がどうしてもやりたいって言うのでお葬式をしたのですが、結果的にはとてもよかったと思ってる。

自己満足ではあることは否定できないけど、きちんと見送ってあげられたと残された家族が思えたから。

特に89歳のおばあちゃんは昔の人なので、人間と同じような形式のお葬式をしたことでみしぇるが亡くなったことをきちんと受け入れられたように感じます。

このブログにも何度も登場させてきたみしぇる。亡くなってすぐは書けなかったけど、49日が終わって虹の橋を渡っていったんだと自分の中で受け入れられたから、ここで報告させてもらうことにしました。

ペットと暮らしているみんなは、わんちゃん猫ちゃんが、受験勉強の疲れやつらさをたくさん癒してくれていることでしょう。そんな日が1日でも長く続くことを祈っています。