講師インタビュー④酒井伽奈先生(数学科)

講師インタビュー第4回は、数学科のアイドル酒井先生です。

高進の生徒だった時から知っているさかなちゃん。講師として一体どんなことを思っているのかぜひ私も聞いてみたかったんです。早速いってみよう!

アイドルと私

講師インタビューでは、先生たちの好きなものについて教えてもらうんやけど、さかなちゃんがハマってるものって何かある?

酒井先生

私、昔からほんとにアイドルが好きで好きで。

ジャニーズとか?

酒井先生

ではなくて、女の子なんです。

あ、なるほど。そっちのアイドルね!確かに生徒の子とかでもTWICEとか好きな子多いもんなぁ。誰のファンなん?

酒井先生

℃-uteの鈴木愛理ちゃんって子がすっごい好きなんです。ハロプロのメンバーなんですけど。

…。えと、分からないんだけど、でもハロプロは知ってるで!鈴木愛理ちゃんも調べてみよう。

 

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あら、めっちゃ可愛い♡

酒井先生

でしょー。℃-uteは歌もダンスもめっちゃ上手いんです。もう解散しちゃったんですけど。

酒井先生

これ見てもらったら℃-uteの良さが分かると思います。

すごいな。ダンス、キレッキレやな。

さかなちゃん自身もかなりアイドル感出てるけど、自分はアイドルになりたいとは思わなかったん?

酒井先生

さすがにそれは思わなかったですね、見る専門です(笑)。

高進との出会い

高進の卒業生だった酒井先生。私の授業も受けてくれてたけど、正直さかなちゃんが講師になるって聞いた時は意外やってん。ものすごくおっとりしてるイメージやったから。

しかもよりによって野蛮な数学科。大丈夫かなぁって心配してたんやけど…。

酒井先生

ですよね(笑)。でも私、大学生になったら絶対に高進の先生になりたいと思ってて。数学科にしたのは、自分が一番得意やった教科が数学やったからです。

そうなんや!先生のバイトがしてみたかったん?

酒井先生

というか、高進で働きたかったんです。

酒井先生は、高進に来る前に2つの塾に通っていたんだけど、どっちも合わなくてすぐ辞めちゃったのだとか。

酒井先生

それで3つ目が高進だったんですけど、先生の面倒見の良さにびっくりして。絶対ここで受験生活送るって決めたんです。

そうやったんや。そういう経験があったから、卒業しても高進で働きたいって思ったの?

酒井先生

そうですね。卒業して高進と関係がなくなるっていうのが嫌やったんです。

今はさかなちゃんや藤川さんみたいな可愛い女性の先生がいてるけど、当時は圧倒的男社会の数学科。大変やったんちゃう?

酒井先生

数学科が大変というより、普通に授業するのが大変でした。始めて担当した高1のクラスがほんまにうるさくて。

高1はなぁ、受験生っていう意識も薄いからね。そのクラスはどう乗り切ったん?

酒井先生

私ってあんまり怒るキャラじゃないし、それに怒りたくないなっていうのもあったんです。怒るのは何か違うなって。

酒井先生

ただあまりにもうるさいからやっぱり怒っちゃって。

うん、全然いいと思うよ。うるさかったら授業できないし。ただ、生徒と信頼関係を築いた上でっていうのが前提になって来るとは思うねんけど、その辺はどんな風に考えてたの?

酒井先生

授業中は怒って静かにさせて、授業の後で雑談とかして仲良くなるって感じでしたね。その子たちもうるさいけど、素直ないい子だちだったんでそれは救いでした。

本当に新人のうちは、生徒との関係の築き方って難しいと思う。年齢が近い分、仲良くはなりやすいけど、やっぱり受験勉強を指導する講師って言う立場だから、厳しい態度は必要です。あまりにも馴れ合いになるのはよくない。

受験年度の生徒を持つのも大変だけど、低学年の生徒ならではの難しさっていうのは絶対にあると思うわ。

宿題の大切さ

6回生となり、いよいよ高進最終年度を迎えた今年。講師としての経験を通して何か思うことはある?

酒井先生

宿題をやらせることの大切さですかね。

酒井先生

さっき言ってたうるさい高1の子たちが高3になって、特講で久しぶりに授業を持ったんです。その時に、もっと宿題やれって厳しく言っといてほしかったって言われて。

何やそれ(笑)。自業自得やないか。

酒井先生

でも私ほんまやなぁって思って。静かにさせるために怒って、宿題しろって怒ったら嫌がられるんちゃうかなって思いがどっかにあったんですよね。

でも怒って厳しくするのはやっぱり自分の性格的にどうも違う。そう思った酒井先生は、何とか生徒が宿題をちゃんとやる方法を考えたのだとか。

その具体的方法は…

酒井先生

宿題を日割りにしたんです。

酒井先生

1日ごとに、解くべき問題を全部決めて毎週配りました。

へぇー!!それ、すごい。確かに日割りにされたら何かやらなあかん気がしてくるもんなぁ。生徒の子の宿題やる率上がったんじゃない?

酒井先生

はい。今まで週単位で出してたものをただ日割りにしただけなんですけど、確かにめっちゃやってくれるようになりました。私もちょっとびっくりするくらい。

いや、分かる分かる。それ思いついたのもすごいと思うけど、毎回授業で日ごとに宿題を指定して配布するのってほんまに大変やと思う。

それをずっと続けているのが本当にすごい。

そしてこの日割りの宿題の効果を実感した酒井先生。

同じ阪神のクラスを担当している他の先生にも協力を依頼して、他教科の宿題も日割りにして配布しているのだとか。

酒井先生

私はあんまり授業の数が持てなくて、これくらいは高進に貢献したいなって思って。

酒井先生

他の先生のは迷惑かけて悪いなって思いますけど、みんなめっちゃ協力的でありがたいです。

いやー、生徒のためになるのは明白やからね。みんな喜んで協力すると思うし、むしろさかなちゃんがとりまとめてくれてることに感謝してるんじゃないかな。

医学部生活と高進の両立

酒井先生は和歌山県立医大に通っている酒井先生。天王寺にある高進に来ること自体が大変なはず。部活とかの両立はどうしてたん?

酒井先生

部活は初めは入ってたんですけど、高進との両立は無理やと思って辞めました。

そうなんやー。今振り返ってみても両立は無理やったなって思う?

酒井先生

はい、思いますね。部活やりながら私よりも多く授業持ってる先生もいるじゃないですか。ほんまにすごいなぁって思います。

よく聞くのが、部活やってないと先輩からの情報が入って来ないから、テストや就活で不利になるって。実際そこのところどうなん?

酒井先生

情報っていう意味では、友だちが先輩から聞いた情報教えてくれたりするし、部活やってなくても先輩と話す機会もあるので、そこまで不利とは思わないです。

酒井先生

ただ、今ちょうと研修先の病院の採用試験を受けてるんですけど、病院の先生の中には、運動部に入っていないってことを露骨にマイナス評価してくる人はいますね。

面接でってこと?そんな人いるん?

酒井先生

そうですね。始めはちょっとショックやったんですけど、よく考えたらそんな風に決めつけてくる先生のもとで働きたくないなって思って。

確かにそれはそうやな。さかなちゃん自身は高進と部活で、高進を選んだことに後悔はない?

酒井先生

全くないです。高進の先生たちってほんまに優秀やなって思うんです。高進生の時からそう思ってましたけど、自分が講師になってからはもっとそう思うようになりました。

酒井先生

これからもずっと相談したり意見聞いたり、お世話になりたいって思える先輩たちに出会えたから、高進続けてきてほんまによかったなって思います。

確かにそれは生徒としてだけの関わり方だけやったら気付かなかったかもね。

私は学生時代からずっと高進を続けてるから麻痺しているんだけど、やっぱり高進の先生たちってほんとに優秀で面白い。それは断言できます。もちろんさかなちゃんも含めて。

医師としての将来像

卒業後はどの科に進もうかってもう決めてるの?

酒井先生

それがザキさんとかぶっちゃうんですけど…。

え!まさかの泌尿器科??

酒井先生

そうなんです。

さかなちゃんみたいな可愛い先生やったら患者さん困っちゃうんじゃない?!てか、なぜに泌尿器科?

酒井先生

それもザキさんと丸かぶりなんですけど、内科と外科の両方かかわれるからです。私オペしたくて。

そうなん?意外。めっちゃ内科な感じやけど…。

酒井先生

それめっちゃ言われます。皮膚科っぽいって(笑)。

酒井先生

でも実習で色んな科を周ってるんですけど、外科の方が褒められること多いし、内科の実習より時間経つのが早く感じるんですよ。

それめっちゃ大事。人に褒められることって自分が気付いてない得意なことやし、時間が早く過ぎるって言うのはそれだけ熱中できてるってことやから。

酒井先生

あと内科ってすっごい頭使うんですよ。それがしんどくて…。私、手先は不器用じゃないんで外科の方がいいかなーって。

酒井先生

それと泌尿器科ってやっぱり男の先生が多いんですけど、女性でも失禁とかで悩んでいる人が多いからそういう人にとっては女医のニーズはあると思うんです。

確かに!下世話な心配した自分が恥ずかしいわ。

酒井先生

あと乳腺外科も考えてます。乳がんの患者さんの治療がメインになるんですけど、がんの切除だけじゃなくて、再建の方に携われるし。

なるほど、それもすごく素敵やね。

今ちょうど実習先の病院の採用試験を受けている最中だという酒井先生。

さかなちゃんが高進で生徒のみんなのためにすっごく頑張ってきたことを分かってくれる素敵な病院が決まるように祈っています。

インタビュー後記

私とさかなちゃんは、毎年担当する生徒がけっこう重なってるんだけど、本当に生徒のみんなはさかなちゃんの大ファンやねん。男の子も女の子も。

その理由が、今回のインタビューを通してよく分かりました。

生徒に宿題をやらせるために、厳しく上から押さえつけるんじゃなくて、より意欲的に取り組めるような方法を考えてあげる。

これとこれをやっておきなさい、って言うだけじゃなくて、一緒に勉強する計画をたててあげる。そのさかなちゃんの気持ちは生徒のみんなにしっかり届いています。

そして私が一番素敵だなと思ったのは、採用面接で部活をやっていないことをネガティブにとらえられたても、それをさらっと受け流しているところ。

自分が情熱をこめて打ち込んできたことをよく知りもせずに批判する人よりも、それを分かってくれる人と一緒に働きたいっていう芯の通った思いにすごく惹かれた。

さかなちゃん、本当にありがとうございました。

次回インタビュー

さてさかなちゃん、次回のインタビューは誰にしよう?ご指名おねがいします。

酒井先生

はい、隅野でお願いします。

数学科の隅野先生ね。後輩やんな?

酒井先生

そうですね。

もしよかったら隅野くんを指名した理由を教えてほしい。

酒井先生

隅野とは、同じ志望校層の生徒を担当してるから、日割りの宿題のこととかも色々協力してみらってるんですけど、ほんとにすごい優秀なんです。

うんうん、そんな感じする!

酒井先生

でもね、隅野ってちょっとサイコパスやと思うんですよ。その辺のところを上野さんに暴いてきてほしいなぁと思って…。

え!?!?そうなん?わ、分かった。私にできるかな…。

というわけで、次回は数学科・隅野先生にお話を伺いたいと思います。公開は8月下旬を予定しているよ。