今日は東京大学の国語の時間配分や、解く順番についてお話しします。
時間配分
文科の場合
大問4題(120点満点) 制限時間は150分
次の【 】の時間が、私が推奨する、各大問ごとの時間配分です。
第1問-現代文(40点)-【55~60分】
第2問-古文(30点)-【30分】
第3問-漢文(30点)-【25分】
第4問-現代文(20点)-【35~40分】
うえの
理科の場合
大問3題(80点満点) 制限時間は100分
次の【 】の時間が、私が推奨する、各大問ごとの時間配分です。
第1問-現代文(40点)-【55~60分】
第2問-古文(20点)-【20~25分】
第3問-漢文(20点)-【20分】
うえの
以下、解く順番に沿って見て行きたいと思います。
解く順番
文科の場合
第2問(古文)➡ 第3問(漢文)➡ 第1問(現代文)➡ 第4問(現代文)
理科の場合
第2問(古文)➡ 第3問(漢文)➡ 第1問(現代文)
ポイント
まず、一番最初に解くべきは古文、その次に漢文です。
うえの
とにかく、古典(古文・漢文)から先に解くのがよいと思います。
なぜかというと、まず古文漢文は現代文に比べて知識的な部分で点数がとれるから。
時間がなくなって、知っている知識を答案に反映できなかった~っていう事態を防ぐことができます。
それともう一つは、古典の方が本文の長さが短いので、諦めをつけやすいからです。
東大は、本文そのものの難度がめちゃくちゃ高い問題を出してくる大学ではないんですが、やっぱり年によっては読みにくい文章が出題される場合もある。
現代文から先にやってしまうと、こういう時にものすごく粘ってしまうんです。
うえの
古文漢文は、現代文に比べて自分がその文章を理解できているか否かの判断をつけやすいと思います。
あと現代語訳の問題があったり、説明問でも現代文より解答欄が小さい(書く量が少ない)ので、答案を早く完成させることができる。
それに、もし最後に時間が余った場合、古文漢文の方が見直しをしやすいんです。
- 知識で点がとれる
- 諦めがつけやすい
- 答案を作りやすい
- 時間が余った時に、あとから戻って来やすい
以上の理由から、私は古典(古文・漢文)を先に解くようにおすすめしています。
目標点
受験生くん
うえの
この質問に対し、私はいつもこう答えています。
つまり、
文系なら60点、理系なら40点
です。東大に合格した卒業生に得点開示後の点数を教えてもらうと、ほとんどの合格者はやはり満点の半分以上はとれているんです。
ただ逆に、東大合格者でも国語で7割以上取ったという子はほとんどいないという点も、東大国語の特徴。
東大の国語って、めちゃくちゃ難しいわけではないんですが、私が思うに答案に部分点がつきにくいんですよね。
なので、結果として高得点者があまりいないという結果になっているのかな、と思います。
というわけで、東大志望のあなたはとにかく満点の半分以上を安定してとれるようにすることを目標にしましょう。
文系はやっぱりとれないと厳しいかなーっていう印象です。
うえの
国語が得意で、満点の半分でいいんだったらとれちゃうよ、っていう人は、それ以上がんばって国語を得点源にしようとするより、国語以外の苦手科目の穴を埋めた方がいいと思います。
もちろん現代文、古文、漢文というそれぞれの大問ごとに、満点の半分という点数を目指してほしいのですが、実際の入試では大問の間に難易度のバラつきがあることが多いため、模試などでは総合得点(文系は120点、理系は80点)の半分があればOK、という風に考えてください。
今日は東大志望者の人のために、国語の時間配分や解く順番、目標点についてまとめました。
東大の国語の問題は、非常に完成度の高い良問であることが多く、解いたり教えたりするのがとても楽しい!
過去問演習などを通して、東大の国語に慣れて行ってくださいね。