高2ガイダンスに足を運んでいただいた生徒のみなさん・保護者のみなさま、ありがとうございました。
この記事は2018年11月4日(日)に高等進学塾の西宮北口校でお話させていただいた内容をまとめたものです。
現在高2生の方に、どのような形で国語の受験勉強をはじめていただきたいかについて詳しく説明しています。
お問い合わせの方法は本記事の最後に記載しています。
まずは傾斜配点を確認する
みなさんは、自分が志望する大学の国語の傾斜配点が何点か知っていますか?
受験生くん
うえの
国公立大学の入試はセンター試験と二次試験があることはみなさん知っていると思います。でもその配点は各大学が独自に決めているって知っていますか?
また、各教科の配点も大学によって異なります。まずは自分が志望する大学で、どれくらい国語が重要なのかを確認しましょう。
何よりもセンター試験対策を優先
ご存知のように、2020年でセンター試験が廃止され、大学入試の制度は大きく変わります。
現在の高2生のみなさんは、最後のセンター試験を受験することになります。現在の高2生は、是が非でも現役合格しなければ、浪人時に新制度の対策をしなければならなくなってしまうんです。
理系で二次試験に国語が必要でない人の場合、センター試験の対策がすべて。特に医学部合格のためにはセンター試験で9割ぐらい得点する必要があるので、国語にも手が抜けません。
また東大・京大志望者の人にも、私はまずセンター試験の対策から始めることをおすすめしています。
その理由は4つ。
- センター対策の勉強で得た知識は、二次試験対策の基礎になるから
- 二次試験ほどの知識は求められないので、早い時期から実践演習に取り組める
- 二次試験と異なり、選択肢式なので、採点を自分ですることができる
- センター試験の方が二次試験より1カ月も先
このような理由から国語に関しては、たとえあなたが東大・京大志望であっても高2の間はセンター試験のための勉強に集中してほしいのです。
東大京大に現役合格した卒業生も「センターは大事」と言っています。
もちろん阪大・神大などの文系志望者の人も同様です。
また、二次試験で国語が課されない場合はセンター試験の対策だけでいいわけですが、それでも今の時期から勉強を始めてください。
国語の成績はすぐに上がるものではありません。苦手意識がある人ほど後回しにしてしまう国語。
対策を始める時期は高2の今ですよ!
では今から始めるセンター試験の対策について、具体的に説明していきます。
古典分野の早期完成
確かに古典(古文・漢文)は、現代文に比べ暗記しないといけないことが多いけれど、努力して覚えた分だけ得点につながります。
特にここ最近のセンター試験では、特に古文に知識事項で得点できる問題が増えているんです。
これは朗報。がんばった分だけ点数につながるということだから。
それに、古文漢文は暗記事項が定着すると、早く問題が解けるようになるというメリットもあるんです。
センター試験って80分で4題の長文を解かないといけないから、本当に時間がキツいんですね。
とくに現代文なんかは、「もっと時間があって、ゆっくり読んだら解けるのに~!!」って言ってる子が多い。
つまり古文漢文の暗記事項が定着していると、古文漢文の得点がアップするだけじゃない。
現代文に回せる時間が増えて、総合的に国語の点数があがるってことなんです。
ただ、やっぱり覚えないといけないぶん、時間がかかる。それに社会などと違って直前期の詰め込みがききません。なので、絶対高2の今から絶対に初めてほしいのです。
ではいったい具体的にはどのようなことをすればよいのでしょうか。
国語の勉強には独学が可能な部分とそうでない部分があります。これから1つずつ順を追ってご説明します。
- 古典文法をマスターする
- 古文単語帳を1冊暗記する
- 対策講座を受講する
古典文法
古典文法の勉強に関しては独学可能です。おススメする教材はコチラ。
『ステップアップノート30-古典文法基礎ドリル』(Gakken)
古典文法の勉強に関してはこれを1冊やっておけば十分。これ以外のことをやる必要はありません!本書の活用法については以下の記事で説明しています。
[kanrenc id=”2333″]とは言え、古文に苦手意識が強い人の場合、参考書だけで勉強することに苦痛を感じてしまう場合も多いかと思います。
そんな人のために、古典文法の動画授業をYouTubeで公開しています。
1回の動画は約15分ですので、スキマ時間を有効に使って勉強できます。ぜひ活用してみてください!
すべての動画は次の記事からご覧いただけます。
[kanrenc id=”508″]そして、古典文法の学習ですが、必ず年内には必ず終わらせてください!
古典文法の抜けは本当に古文成績アップの妨げになると、高3生を指導していて痛感しています。
みんなそのうち気付いて慌てて勉強するんだけど、早い時期に完成させておくに越したことはないですよね。
古文単語
古文単語の勉強もある程度は独学可能です。まずおススメする教材はコチラ!
『マドンナ古文単語230』(Gakken)
下の記事で『マドンナ古文単語230』の使い方をはじめ、入試に必要な古文の単語力について説明しています。ぜひ読んで見てください。
[kanrenc id=”2350″]受験生くん
うえの
言いたいことは分かります。古典文法に加えて、古文単語も12月中になんて…。みんながやらないといけないのは国語だけじゃないのは私も分かっているんです。
でも『マドンナ』は覚えるというより、「読む」単語帳です。最初から完璧を目指さず、まずは一周読み終えるというつもりで取り組んでください。
実は古文単語は、単語帳だけで覚えるには限界があるんです。
それはどういうことかというと、古文単語って自分が覚えたとおりの意味が選択肢にあるとは限らないから。
意訳されている場合が多いから、単語帳で覚えた意味と違う選択肢を選ばないといけないこともあるんです。
そのあたりは独学で勉強しづらい点なので、後述する対策講座でみっちり練習しましょう。
ある程度体系的に勉強しないと、身につかないのが古典文法です。3年生になる前にかならずひと通りの学習を終えておきましょう。
対策講座
上に説明したような古文単語や文法に関しては、十分に独学可能です。
しかし、学校の授業と入試の最大の違いは、初見の文章を読んで問題を解かなければならないこと。
他にも古文に関して言えば、
- 複数ある古文単語の意味の中から正しい訳を選択する
- 古文単語を文脈に応じて意訳する
- 古文の文章を正しく内容が理解できるように読解する
- 正解肢を選ぶ上でのコツ
このようなことを独学で学ぶことは正直難しい。
また現代文や漢文も、苦手な人の独学はとっても効率が悪いと私は思っています。
国語が苦手な人、国語で点数を取りこぼしたくない人には講座の受講をおすすめします。
古文道場(冬期講習)
2019年1月4日(金)~7日(月)にかけて開講します。指定した教材の演習と解説を繰り返すことで、古文の単語力・文法力を養成するとともに、古文常識や読解の基礎的な手法を学習します。
膨大な演習をこなし、かつ、詳細に解説をしますので、古文の知識量が飛躍的に増えることは間違いありません。
古文に対する苦手意識が強い人は、道場後に古文の読解力があがったことを実感してもらえると思います。
その後のセンター同日模試やマーク模試で、早速結果を出す生徒さんも多く、古文が苦手な人にはおすすめしたい講座です。
また、「古文道場」では古文単語および文法の確認テストも行います。勉強したけれど、覚えられているかどうか分からないという人も、テストで自分の学習到達度が確認できますよ。
古文道場の受講には、市販の教材の購入が必要です。
またテスト範囲については以下の記事をご参照ください。
[kanrenc id=”2407″]天王寺校では春期講習に開講する予定です。
高2センター国語(3学期)
本講座は高2の3学期からスタートするセンター対策のための講座です。
毎週1回90分の講座で、古文だけでなく、現代文・漢文とセンター国語の対策をひと通り終わらせ、3年生に進級する前にセンター国語に対するアプローチ法を身に付けることを目的としています。
授業は古文(4回)、現代文(4回)、漢文(3回)の順に行います。
私はこの講座のうち、古文と漢文を担当します。私の担当分についての詳細はこちらの記事をご覧ください。
[kanrenc id=”2446″]高2東大京大国語(3学期)
本講座は二次試験で国語が課される大学を受験する人のための対策講座です。
詳しい授業内容は下の記事をご覧ください。
[kanrenc id=”2509″]例年「高2センター国語」と合わせて受講してくださっている人が多いのですが、国語で2講座受講する場合は負担が大きい、という方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、国語が苦手なら「高2センター国語」を優先して受講してください。というのも、センターの対策は二次試験の対策にもなるからです。
センター試験対策を高2で終わらせ、3年生になってから二次対策をする、という形をおすすめします。
最後に
受験生くん
国語って苦手な人はもちろんだけど、得意な人でも不安になる教科なんです。
受験生さん
模試なんかで成績がよくても、それはたまたまで、次は全然できないんじゃないかっていう恐怖がぬぐえない。
それはやっぱり感覚で解いてしまっているからだと思うんです。
国語にも正しい読み方と解き方はあります。ただそれは独学で勉強できないんですよね。
受験生くん
医学部志望者の場合、一問当たりの配点が高い国語は鬼門です。
せっかく理数系で高い点数を揃えても、国語が振るわなかったばっかりに、志望校への出願を断念した人も。
[kanrenc id=”60″]みなさんが志望校の合格通知を勝ち取る上で、国語が障害になるなんてことは絶対にあってほしくない。
むしろ国語を得点源にしてほしい。そんな思いで日々教壇に立っています。
お問い合わせ
長くなりましたが最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
みなさんが合格通知を手にするその日まで、サポートして行きたいと思っています。
本日のガイダンスの内容およびこちらの記事の内容については、以下の方法でお問い合わせいただけます。
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あとは普通のLINEと同じようにメッセージを送っていただければ、ご返信いたします。
生徒さんだけでなく、もちろん保護者の方も遠慮なくご連絡ください。
- お名前
- 塾生か否か、塾生の場合は校舎
- 志望校
- 保護者の方の場合はその旨
をご記入ください。
卒業生インタビュー
卒業生のみなさんに志望校合格後、受験生活を振り返ってお話をしてもらいました。先輩たちのお話から、受験を勝ち抜く上でとっても大事な心の持ち方が学べると思います。
参考にぜひ読んで見てください!
[kanrenc id=”2219″] [kanrenc id=”2474″] [kanrenc id=”4639″] [kanrenc id=”2966″] [kanrenc id=”3245″]医学部志望者のための小論文講座
当ブログでは、医学部志望者のための小論文講座をLINEで配信しています。
受験生くん
この講座の内容はLINE登録者のみに限定して公開しているのですが、この記事を読んでくださっている人にだけ、お試しで読んでいただけるようにしました。
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[kanrenc id=”6471″]最後までお読みいただき、ありがとうございました。みなさんが志望校の合格通知をつかむまで、一緒にがんばりましょう!