高等進学塾で行われました高2ガイダンスに足を運んでいただいた生徒のみなさん・保護者のみなさま、ありがとうございました。
本記事は、2017年11月5日(日)高2ガイダンスで私がお話しした内容をまとめたものです。
うえの
現在高2生の方に、どのような形で国語の受験勉強をはじめていただきたいかを詳しくお伝えします。
お問い合わせの方法は本記事の最後に記載しています。
まずあなたがすること
みなさんは、自分が志望する大学の国語の傾斜配点が何点か知っていますか?
国公立大学の入試はセンター試験と二次試験があることはみなさん知っていると思います。
うえの
まずは自分が志望する大学で、どれくらい国語が重要なのかを確認しましょう。
まずはセンター試験対策から
東大・京大志望者の人はどうしても二次試験の配点が高いのでそちらに気がいってしまうかもしれませんが、私はまずセンター試験の対策から始めることをおすすめしています。
その理由は4つ。
- センター対策の勉強で得た知識は、二次試験対策の基礎になるから
- 二次試験ほどの知識は求められないので、早い時期から実践演習に取り組める
- 二次試験と異なり、選択肢式なので、採点を自分ですることができる
- センター試験の方が二次試験より1カ月も先
このような理由から国語に関しては、たとえあなたが東大・京大志望であっても高2の間はセンター試験のための勉強に集中してほしいのです。
東大京大に現役合格した卒業生も「センターは大事」と言っています。
もちろん阪大・神大などの文系志望者の人も同様です。
また、二次試験で国語が課されない場合はセンター試験の対策だけでいいわけですが、それでも今の時期から勉強を始めてください。
国語の成績はすぐに上がるものではありません。苦手意識がある人ほど後回しにしてしまう国語。
対策を始める時期は高2の今ですよ!
古典分野の早期完成
受験生さん
うえの
確かに古典(古文・漢文)は、現代文に比べ暗記しないといけないことが多いです。
しかし、努力して覚えた分だけ得点につながるというメリットがある。
特にここ最近のセンター試験では、特に古文に知識事項で得点できる問題が増えているんです。
これは朗報。
がんばった分だけ点数につながるということだから。
それに、古文漢文は暗記事項が定着すると、早く問題が解けるようになるというメリットもあります。
センター試験って80分で4題の長文を解かないといけないから、本当に時間がキツいんですね。
とくに現代文なんかは、「もっと時間があって、ゆっくり読んだら解けるのに~!!」って言ってる子が多い。
つまり古文漢文の暗記事項が定着していると、古文漢文の得点がアップするだけじゃない。
現代文に回せる時間が増えて、総合的に国語の点数があがるってことなんです。
ただ、やっぱり覚えないといけないぶん、時間がかかる。それに社会などと違って直前期の詰め込みがきかない。
なので、絶対高2の今から絶対に初めてほしいのです。
具体的にすること
ではいったい具体的にはどのようなことをすればよいのでしょうか。
国語の勉強には独学が可能な部分とそうでない部分があります。これから1つずつ順を追ってご説明します。
- 古典文法をマスターする
- 古文単語帳を1冊暗記する
- 対策講座を受講する
古典文法
古典文法の勉強に関しては独学可能です。おススメする教材はコチラです。
『ステップアップノート30-古典文法基礎ドリル』(Gakken)
ステップアップノート30古典文法基礎ドリル3訂版 (河合塾series) [ 井上摩梨 ]
|
受験生くん
うえの
古典文法の抜けは本当に古文成績アップの妨げになる。
高3生を指導していて痛感しています。
みんなそのうち気付いて慌てて勉強するんだけど、早い時期に完成させておくに越したことはないですよね。
古文単語
古文単語の勉強もある程度は独学可能です。まずおススメする教材はコチラ!
『マドンナ古文単語230』(Gakken)
マドンナ古文 パワーアップ版 (大学受験超基礎シリーズ) [ 荻野文子 ]
|
受験生くん
うえの
受験生くん
古典文法も12月末までですよね。
言いたいことは分かります。みんながやらないといけないのは国語だけじゃやないですからね。
でも『マドンナ』は覚えるというより、読むっていう感じで大丈夫だから、最初から完璧を目指さず、まずは一周読み終えるというつもりで取り組んでください。
うえの
先ほど古文単語はある程度は独学可能といいました。
それはどういうことかというと、古文単語って自分が覚えたとおりの意味が選択肢にあるとは限らないから。
意訳されている場合が多いから、単語帳で覚えた意味と違う選択肢を選ばないといけないこともあるんです。
そのあたりは独学で勉強しづらい点なので、後述する「古文道場」でみっちり練習しましょう。
対策講座
上に説明したような古文単語や文法に関しては、十分に独学可能です。
しかし、
- 複数ある古文単語の意味の中から正しい訳を選択する
- 古文単語を文脈に応じて意訳する
- 古文の文章を正しく内容が理解できるように読解する
- 正解肢を選ぶ上でのコツ
- 現代文の読み方
- 漢文の読み方
このようなことを独学で学ぶことは正直難しい。
現代文や漢文は、確かに出来る人は特に対策の必要はないんですが、苦手な人の独学はとっても効率が悪いと私は思っています。
そういった独学では勉強できない内容に関しては、以下の講座でしっかりと指導させていただきます。
古文道場
冬期講習中(2018年1月5日~8日)に開講される講座です。実践的なテクニックというよりは、基礎知識の確認をする講座だと思ってください。
膨大な演習をこなし、かつ、詳細に解説をしますので、古文の知識量が飛躍的に増えることは間違いありません。
古文に対する苦手意識が強い人は、道場後に古文の読解力があがったことを実感してもらえると思います。
その後のセンター同日模試やマーク模試で、早速結果を出す生徒さんも多く、古文が苦手な人にはおすすめしたい講座です。
天王寺校では例年、春期講習前後で開講していますが、次年度の日程は未定です。
[kanrenc id=”2407″]高2センター国語
本講座は高2の3学期から、高等進学塾でスタートするセンター対策のための講座です。
毎週1回90分の講座で、古文だけでなく、現代文・漢文とセンター国語の対策をひと通り終わらせ、3年生に進級する前にセンター国語に対するアプローチ法を身に付けることを目的としています。
授業は古文(4回)、現代文(4回)、漢文(3回)の順に行います。
高2東大京大国語
西宮北口校では二次対策講座として、『高2東大京大国語』を開講します。
本講座は二次試験で国語が課される大学を受験する人のための対策講座です。
例年「高2センター国語」と合わせて受講してくださっている人が多いです。ただ、国語で2講座受講する場合は負担が大きい、という方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、国語が苦手なら「高2センター国語」を優先して受講してください。というのも、センターの対策は二次試験の対策にもなるからです。
センター試験対策を高2で終わらせ、3年生になってから二次対策をする、という形をおすすめします。
他校舎生の方は大変申し訳ありませんが、西宮北口校までご来塾いただくかVODでの受講になります。
[kanrenc id=”2509″]最後に
受験生くん
国語って苦手な人はもちろんだけど、得意な人でも不安になる教科なんです。
受験生さん
模試なんかで成績がよくても、それはたまたまで、次は全然できないんじゃないかっていう恐怖がぬぐえない。
それはやっぱり感覚で解いてしまっているからだと思うんです。
国語にも正しい読み方と解き方はあります。ただそれは独学で勉強できないんですよね。
受験生くん
医学部志望者の場合、一問当たりの配点が高い国語は鬼門です。
せっかく理数系で高い点数を揃えても、国語が振るわなかったばっかりに、志望校への出願を断念した人も。
[kanrenc id=”60″]みなさんが志望校の合格通知を勝ち取る上で、国語が障害になるなんてことは絶対にあってほしくない。
むしろ国語を得点源にしてほしい。
そんな思いで日々教壇に立っています。
お問い合わせ
長くなりましたが最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
みなさんが合格通知を手にするその日まで、サポートして行きたいと思っています。
本日のガイダンスの内容およびこちらの記事の内容については、以下の方法でお問い合わせいただけます。
生徒さんだけでなく、保護者の方もご遠慮なくどうぞ。
- お名前
- 天王寺と西宮北口のどちらで出席していただいたか
- 志望校
- 保護者の方の場合はその旨
をご記入ください。
本記事内で紹介した、合わせて読んでいただきたい記事の一覧です。
- 自分の志望大学で国語がどれくらい大事なのかを確認しよう!>>傾斜配点について
- まずは古典文法を完璧にする!>>おすすめ参考書とそのすすめ方
- 古文の得点アップは単語から!>>おすすめ古文単語帳とその使用法
- 【講座案内①】冬期講習で古文の基礎力アップと知識の確認!>>古文道場
- 【講座案内②】3学期から始めて高2の間にセンター国語対策を終わらせる!>>高2センター国語
- 【講座案内③】3学期から東大京大の二次対策を始める!>>高2東大京大国語
- 国公立医学部志望者には読んでほしい!>>医学部合格のためのセンター国語
- 【卒業生インタビュー①】現役で理Ⅲに合格した7つのポイント
- 【卒業生インタビュー②】センター得点率79%から京大に現役合格できた理由